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話しことばの通い路  ニッポニアニッポン七味日記
妬みそねみひがみ、恨みつらみに負け惜しみ、悩み半分、ふみ読み半分日記

 七味日記2003年1月中旬
 

   七味日記総目次 

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2003/7 上旬  2003/7 中旬  2003/7 下旬

2003/8 上旬  2003/8 中旬  2003/8 下旬

七味日記2003年7月中旬目次
2003/07/11 日常茶飯事典 ケニア同窓会
2003/07/12 日常茶飯事典 ホタル狩り
2003/07/13 ジャパニーズアンドロメダシアター 『猟奇的な彼女』
2003/07/14 ニッポニア教師日誌 授業
2003/07/15 ニッポニア教師日誌 授業
2003/07/16 日常茶飯事典 センターポジションは、私
2003/07/17 ニッポニア教師日誌 学校を建てよう
2003/07/18 ジャパニーズアンドロメダシアター 『ラストプレゼント』
2003/07/19 日常茶飯事典 1学期、中3試験問題
2003/07/20 ジャパニーズアンドロメダシアター 『一票のラブレター』


七味日記2003年7月中旬
  
2003/07/11 金 晴れ 
日常茶飯事典>ケニア同窓会

 ビデオと会話3コマこなして、6時から渋谷で、Goケニア同窓会。
 Go副社長大阪支社代表のポンドさん幹事で、1980年前後にケニアで知り合った10人が集まった。私が直接知っている人はポンドさんのほか、ブラックさんとマサさん。あとの人は知らなかった。ポンドさんが予定の6時より遅れて6時半から始めたので、きっちり8時まで2時間しかいられないシステムの店であわただしかった。
 あと知っている人はセベさんだが、彼は遅れてきて、ちょっとだけいて、さっさと帰ってしまった。セベさんはAA学院で西江雅之にスワヒリ語を教わった。セベさんからスワヒリ語を習った私は、スワヒリ語に関して、西江先生の孫弟子。言語学に関しては直接教わったけど。

 ドトールに移動して、コーヒーいっぱいでさらに2時間のおしゃべりタイム。私はほとんど聞き役で、マサさんがいちばんしゃべっていた。週刊タイムに記事を書いているという人、ポンドさんセベさんとAA学院の同級生という女性からも、もっと話を聞きたかったが、ふたりは先に帰ってしまい、ドトールには寄らなかった。

本日の飲み:生ビール2杯、コーヒー1杯


2003/07/12 土 晴れ 
日常茶飯事典>ホタル狩り

 午後、ヒメとワカはタイムをうさぎクリニックに連れて行く。普段に比べて食べなくなり、糞が小さくなったため。元気はいいので、腸の病気とかでなく、うさぎの持病の「毛球症」だろう。体の毛をなめるため、腸に毛玉が貯まるのだ。ときどき毛玉をとかす薬をあたえなければならない。
 その間、私はエアコン工事に立ち会う。

 夜、公園に蛍を見に行く。今年はこれまでの中で一番蛍の数が少なくて、あまりきれいじゃなかった。いつもは橋の上から飛び回る蛍が見られるのに、今年は橋に人がたまっていないので、あれっと思ったら、じっとながめていたいほど蛍がいなかったのだ。
 でも、まあ、蛍見物は、花火見物とならんで我が家恒例「無料夏のイベント」
 蛍をみると「ああ、夏だな」と季節感満喫。

本日のつらみ:蛍の光、足らず


2003/07/13 日 曇りのち雨 
ジャパニーズアンドロメダシアター>『猟奇的な彼女』

 館内は超満員で、私とワカは座れたが、ヒメは座る椅子がない。「私は明日すいているときに見るから」と、ヒメはパソコンを届けに夫の事務所へ。

 韓国映画『猟奇的な彼女』。韓国映画を見るのは『西便制』以来。現代韓国を舞台にした映画を見るのは初めてだ。タイトルはすんごいが、英語タイトルは「My sassy girl」直訳すれば「生意気な女の子」にすぎない。
 韓国語で漢字の「猟奇的な」の意味は、「奇妙な、変わっている」だそう。それにこの映画の影響で「クールでかっこいい」という意味も付け加えられて若い人が使うようになったんだとか。映画が語意を変えた。

 「猟奇的」とタイトルがつけば、日本語の語感ではその後ろに殺人事件でもこなければおさまらないところだが、「猟奇的な彼女」とそのままの文字にしたのは配給会社の陰謀か。たしかに「生意気な女の子」というタイトルなら、こんな座る席もないほどの人気映画にはならなかったかもしれない。

本日のやっかみ:30年前のsassy girlは、男どもに毛嫌いされたぞ。もてなかった「生意気女」のやっかみ。


2003/07/14 月 雨 
ニッポニア教師日誌>授業

 漢字、作文2コマ。

 ヒメは今週いっぱい前期期末試験。

本日のなやみ:単位おとすな脂肪をおとせ


2003/07/15 火 曇り
ニッポニア教師日誌>授業

 漢字、SFJ3コマ

 生まれてしおにゆあみして、波を子守の歌ときく〜。留学生、漢字の授業を子守の歌ときく。ごめんね、面白い説明ができなくて。

本日の波:眠いウェイブは隣の席に波及する


2003/07/16 水 曇りときどき小雨 
日常茶飯事典>センターポジションは、私

 午前中Aダンスィング。
 今週から先生はバリ島へ出かけているので、サークルメンバーだけの自主練習。
 フィナーレのラインポジションで、サークル内に争いが。みんなセンターポジションで踊りたいらしい。
 私はセンターポジションで踊りたくない。前列センターポジションで踊る人は、ほかの人の踊りを見ながら踊るわけにはいかないからだ。自分でふりつけを全部覚えなければならない。
 私は常にセンターの人を見ながら、半テンポ遅れで回転したり足あげたりして踊る。ワンテンポずれると目立つし振り付けを覚えていないのがばれてしまう。ずれを半テンポ以内に納めるのがこつ。
振り付けを覚えようとすると、ストレスになって、ストレス解消のダンスじゃなくなる。

 午後、先週レポートを持ってこなかったふたりの分をうけとって、水曜日今期の仕事は全部終わり。あとは成績付け。

本日のつらみ:踊ってだけいられない主婦のダンス


2003/07/17 木 曇りときどき小雨 
ニッポニア教師日誌>学校を建てよう

 期末試験2コマ。日本事情と作文の試験。同じ問題なのに、去年に比べるとずっとできがわるい。日本史問題の採点を終えてから帰宅。作文はあとで。
 ともあれ、前期日本事情のクラスはこれでおわり。留学生たちは疲れをとり、家族に留学中の生活を語るために帰国する。夢を抱いて留学して、現実はどうなのか。夢のとおりの留学生活か、現実の前に夢が破れてしまったか。

  金曜日のビデオの時間、『新基礎復習ビデオ』第一話「宝くじ」を見た。主婦なつえが初めて宝くじを買い、2等300万円が当たったと誤解して一家でぬか喜びする話。家族でそれぞれの夢を語り合い、夢やぶれてがっかりというストーリーだ。
  視聴後の会話トピックとして、「300万円あたったら、何がしたいですか」という質問をする。「〜たいと思う。〜ようと思う」の文型を使うように指示。「私は、世界中を旅行したいと思います。たくさん本を読もうと思います」と例文を出す。

 ケニアのショーの夢は、「農場を買いたいと思います。学校を建てようと思います」というものだった。「農場に動物がいます」というので、「買う」とアクセントが異なるが、ひらがなで書くと同じかきかたになることばとして「飼う」を教える。
 「飼いたい動物はライオンとキリンですか?」と冗談を言うと、大慌てで単語を思い出そうとするが、彼は辞書を引かない主義なので「家畜」という言葉が出てこない。ショーは「ドメスティック・アニマル」と答える。「牛と馬?山羊と犬ですか?」と聞くと、「馬はいらない、牛と山羊と犬」。ほんと、ドメスティック。しかし、ションの答えを聞いて、私も例文「世界旅行」の夢を訂正。「私も本当は学校を建てたい」と、言う。

 カンボジアに「大学の寄付で建てられた小学校」があり、仏教学科や国際科の学生がボランティア活動を行っていることを学生のレポートで知った。日本の企業や大学は世界各地に会社や学校名を冠にした学校を建てるとよいと思う。
 夫がやっている「フォスターペアレント」は、お金を寄付すると援助国児童の学習支援費になる。児童からたまに手紙が届く。それだって無いよりましだが、実際に学校を建ててるほうが、もっといい。そこに日本から高校生大学生を派遣すれば、日本の若者の教育にとっても、有意義なことだ。

 援助を必要とする国を支援でき、自国の若者の教育にも役立つなら税金で行って欲しい事業だが、われわれの税金はイラクに自衛隊を送るのに使ってしまうらしいから、自分たちでなんとかしなければならない。

本日のうらみ:自分で払う税金の使い道を自分で指定したい。

 
2003/07/18 金 曇り夜から雨
ジャパニーズアンドロメダシアター>『ラストプレゼント』

 ビデオ、会話3コマ。を終えてから、ギンレイへ。
 ヒメが『猟奇的な彼女』の併映作品『ラストプレゼント』を見て「泣けるから見ておいた方がいい」と言うので6時から見た。

 裕福な家の息子ヨンギは売れないお笑い芸人。みよりのない娘ジョンヨンとの結婚を両親に反対され勘当されている。妻は病身を隠し、小さなベビー用品屋を切り盛りして夫を支えている。反対を押し切って結婚したのに、赤ん坊が死んでから、二人の間はぎくしゃくしている。妻は必死に夫が芸人として成功することを願い、夫は妻の体を気遣っているのに、表面上は互いにぎすぎすしたままだ。
 実は、ジョンヨンにとって、ヨンギは小学校のとき転校してきてまたすぐ転校して去っていった片思いの相手だった。ヨンギにそれがわかり、芸人として成功のきっかけがつかめそうなとき、ジョンヨンは死んでしまう。

 もう典型的な病気ものの泣かせ映画。主演の李英愛イ・ヨンヘがとてもきれいなので、見ていられたが、キムタク美容師と不治の病の常盤貴子の恋愛話のように、すれた大人にはちょっと気恥ずかしい愛情物語なのだ。しかし、まあこういう話で涙を流すことが必要なんだろうと思う。

 ジョンヨンはなぜ子供の頃同級生であったことを夫ヨンギに話したことがなかったのだろう。恋人同士になれば、お互いに相手のことを知りたいから、学校時代のこと、家族のことふるさとのことを話し合うものなんじゃないだろうか。小学校のことを話せば、当然同じ小学校に在校していたことがわかるじゃないの。夫が妻と同級生だったことを完全に忘れていたから、妻はあえて秘密にしてきたのだろうか。転校というのは、小学生にとって、強烈な生活の変化だから、ヨンギが転校した学校のことを忘れていたとは思えないのだけど、そこをつっこんではいけないのだろ。せっかく間抜けな詐欺師コンビがいっしょうけんめい「妻の初恋の相手は夫だった」と、探してくれたのだから。

 キムタク美容師と下半身不随不治の病を持つ図書館員との純愛が30%の視聴率を得たのも、もはや日本にこのような「純粋恋愛」が存在しなくなったからゆえだろうと思っていたが、この映画が韓国で大ヒットしたということは、もはや韓国にもこのジョンヨンのような「自分のことはあとまわしにして、夫にひとすじ尽くしまくり」タイプの妻がスクリーンの中にしか存在しなくなったということなんじゃないだろうか。

 少なくとも、わたしが見てきた韓国人女性は、もっと辛辣でたくましく自己主張が強く、そしてなにより「じぶんより金があり、自分に今以上の暮らしとステータスを保証してくれる男」を求めていた。
 日本に留学しよう、という意志をもったという時点で、すでに一般の韓国女性より、はっきりした強さを持っている人たちだったのかもしれないが、皆強くたくましく、貪欲に自分の人生を求めていた。ジョンヨンのような「耐えて耐えて夫に尽くします」タイプはまだ韓国のどこかにいるのだろうか。

本日のちぢみ:チヂミ食べて耐えよう、夫が収入得られるようになるまで


2003/07/19 土 曇り 
日常茶飯事典>1学期、中3試験問題

 きのう終業式のあと、ワカのクラスメート、村長が家にきて、夕方までゲームをしていたのだという。「わぁ、こんな散らかり放題の家にきてもらったら、恥ずかしいじゃないの。土日で少しはかたづけるつもりだったのに。」と言うと「だって、終業式がおわってから、村長がこんな通知票親に見せたくないから、できるだけ帰宅時間を遅くしたい、っていうから、急に家にくることになったんだ。ぼくのよりずっとましな通知票なんだけどね」そりゃ、あんたのより下だったら、やばいって。

 それにしても、村長はこんな「片づけられない女」の住処を初めて見たのかもしれないから、驚いたことだろう。うさぎの糞はころがっているわ、うさぎの噛みちぎった段ボールはそのままになっているわ、お茶碗は流しに山盛りだわ、服はいすにどんどん積み上げてあるわ、テーブルの上はスペースの半分が物でうまっていて、食べるスペースがない。クラスメートお母様方の優雅な主婦生活からは想像もつかない、ぐちゃぐちゃホームキーピング。でも、こういう家もあるんだということを知るのも、社会科見学!中学生よ、世の中は広いのだ!こんなゴミ箱の中のような家でもスィートホームだ、埴生のやど。

 さて、村長の方がずっとまし!という通知票。ワカ、たしかにどの科目も期末テスト点は、かぎりなく底辺をさまよっている。しかし、問題と答えをながめて「うん、成績は悪いけど、ワカ、まだまだ大丈夫」と言えるものだった。

 全教科の中で、一番学年平均点が低い社会科公民でも、62,2点。もちろんワカは平均以下の50点。「資本主義社会成立史」というような問題で、経済学部の一般教養経済史レベルの出題。
 1番の文章穴埋め書き込み問題12問。
 「自給自足、ガレー舟、古典荘園制、フォーブル、重量有輪犂(下に牛の字があるほうのスキ、一太郎で出ない犂)、塁壁、ブルグ的集落形成、燕麦、内陸貿易圏、贅沢禁止令、グレシャムの法則、トーマス・モア」を書き込む。そのうち、ワカの正解は3問、ガレー船、内陸交易、ぜいたく禁止令のみ。内陸貿易圏を内陸交易と書いたのはおまけで○になったが、古典荘園制を「古代荘園制」と書いたのは、おまけしてもらえず、×。
 私は、ブルグ的もフォーブルもグレシャムも知らない。トーマスモアについてはユートピアしか知らない。経済史の面で何をした人だったのだろう。グレシャムは名前だけは聞いたことがあるが、フォーブルは名前を聞くのもはじめて。

 2番(8)の「二圃式農業と三圃式の経済上の違い」を記述する問題で、正解は「畑の耕起を牛馬に頼る時代、労働力は耕作の拡大にとって大きな限定要因として働いた。休耕地の土壌維持に手間のかかる二圃式に比較し、三圃式では犂耕量を効率的に耕作地にむけることができるため、耕作地の拡大をはかることが可能となった」
 ワカの記述「耕作地は年一度、休耕地は年2度耕す必要がある。休耕地の割合が減った分、耕作地が1,5倍程になった」で、満点の5点になっていた。おまけか。
 3番でも正解「ノーフォク式四種輪作農法」をワカは「ノーフォク式」を抜かして「四種輪作農法」とだけ書いたため、×。合名企業と書くべきところに「有限会社」と書いて×。

 この公民問題で90点以上とれたのは、120人中1人だけだった。(ひとりいるのかよ!)しかし、他の科目では、数学代数は、90点以上が51人、幾何はなんと61人が90点以上なのだ。半数が90点以上。

 しかるにワカは、1番のサービス問題、ひとつの三角形に内接円もうひとつに外接円を描くという基本問題に、なんと両方とも外接円を描くという、これまた基本的ケアレスミスをおかしている始末で、68点。ま、このケアレスミスがなくて2点増えたとしても、70点では幾何最下層なのである。おそるべし、スーパーサイエンススクール。

 鉄緑会などの塾に行っている人たちは、この程度の期末試験問題朝飯前、半数が90点以上と言うことは、スーパーサイエンスの基準では、とてもやさしい問題なんだろう。

 しかし、私の目には、塾にも行っていないワカが、学校の授業を受けただけで、家では5分も勉強しないで、よくもここまで正解していると思ってしまう。少なくとも、25年前の市立中、5年前の区立中の数学と比較すれば、ワカは、決して数学ができないわけじゃないと思う。ただ、国際数学オリンピックメダリストレベルといっしょにやらなければならない、完全文科系のワカに同情。

 技術科の「フォトベリオリズム光周反応の概略と、それを応用した栽培技術について説明せよ」という一問だけの記述問題については、おもしろい試験結果が出た。まじめに図書館やネットで調べに調べて、きちんと解答し90点以上を獲得したのが120人中84人。70点以上90点以下という中間レベルがたったの8人、授業でノートに書き取ったことをそのまま書き込んだ「技術は適当でいいや組」が60〜69点で26人、50〜59点が3人。50点以下なし。点数分布が完全にふたつの山に分かれるという、生徒の「より進んだ学習に対する意欲」を看取るにちょうどいい。ワカは、むろん下の山。

 ワカの「フォトベリオリズム」についての記述解答。
 「植物は決まった季節に花をつける。つまり植物には季節を判断する方法がある。そのひとつに日の長さによって季節を判断するものがある。それが光周反応である。
 植物には長日植物、短日植物、中性植物がある。長日植物は日の長さが長くなると、短日植物は短くなると、中性植物はそれとは関係なく湿度などによって、開花する。植物によって、どこまで日が長くなるとあるいは短くなると開花されるという限開日長が設定されており、それを越えると開花するようになっている。
 植物は主に葉で光を感知している。以前は日が当たっているとき、明部によって日長を認識していると思われていたため、長日、短日という名がついているが、実際には日が当たっていない夜、暗部の時間によって日長を認識していることが分かった。長日植物は夜が短くなると、短日植物は夜が長くなると開花するのである。
 これを利用すれば、好きなときに開花させることができる。電照で人工的に昼と夜をつくり、夜を限開日長にあわせて短く(長く)するのである。
 また植物は暗部を明部で分断すると、暗部を短く認識することも分っている。この場合、分断する光はライトが少し当たったくらいではだめで、十分光合成が行える程度必要である。
 これにより電照を少ししか当てなくても夜を短くすることができる。暗部の間に30秒光を当てることにより、暗部を分断するのである。実際には暗部が12時間でも、6時間だと思わせることができるのである。これによりコストを削減できる」

 以上で、B4解答用紙の半分が埋まり、あとは暗部と明部分断の図が書いてある。
 これで、評価は「B」だった。う〜ん、私には、これで十分フォトベリオリズムとは何かが伝わったのだがなあ。「へ〜」を20回たたきたい。あえて言うなら、後半の応用栽培技術について、もっと具体的にこの花は、こうやって咲かせるという例が書いてあるといいかな?
 たぶんA評価は、B4全部を使って、ぎっしり埋めて書かれているのだろう。

 技術科の指導要領など読んだこともないが、むろんこの出題は指導要領範囲を逸脱していると思う。スーパーサイエンススクールは、技術科だって、こんなことを理解させているのだぞと、いうんだろうなあ。ますます文科系ワカに同情。

 と、いいつつ、文科系の国語と英語もいい点がとれているわけではない。英語は三角形のとんがり部分に属する!と、いっていもピラミッドは逆三角。80点以上が120人中70人、順次逆ピラミッドを形成し、ワカはピラミッド頂点のとんがり、つまり一番下にいる。

 古文はまままあだったが、現国は平均67,4点、最低点が50点のところ、下から2番目の52点というありさま。英語は課題の英作文未提出、現国もきっと課題作文未提出があるのだろう。しかるに、ワカの国語力、新聞が読めて批判ができ、自分の意見を述べることができるのだから、よしとする。英語は基礎英語を聞き、理解できるのだから、よしとする。という私の基準で判断するから、ワカも自分の点数に少しも動ぜず「中3、1学期も、ひとつも勉強しないでも期末がなんとかしのげた」と思ってしまうのだろう。しのげてないって。

 学校からは「親がそんな甘い態度でいると、あとで泣くことになる」と言われてしまうのだろうが、東大だけを目標とするのでなければ、なんとかなると思ってしまうこの甘さ。あとで、泣くことになるのだろう。きっと。

 ヒメは、金曜夜から「前期試験終了クラスコンパ」に参加。お酒が飲めないのでこれまでコンパのおさそいは全部ことわってきた。高校のコンパは「お酒を飲まないのは高校生として当然」という了解があるからいいけど、大学生のコンパでは「20歳未満であっても、飲むのが当然」という雰囲気になって、いちいち「飲めないから」と断るのがめんどうくさいし、たばこの煙が充満しているところでは息も吸えないから、参加したことがなかったのだ。今回はじめて、1次会居酒屋、2次会カラオケ、3次会喫茶店までつきあった。「みんな、気をつかってくれて、たばこも吸わないようにしてくれたし、楽しかった」という。
 クラブやサークルも「サークルで活動することより、コンパが目的のようなのが多いから」という理由で、何もしてこなかった。大学生活は勉強よりサークルが主体という学生も多い中、なにも参加しないのでは学生生活が寂しいものになるんじゃないかと余分な心配をしてきたけれど、はじめてコンパに参加していい雰囲気だったのなら、よかった。

本日のひがみ:ブルグ的集落形成ってなに?


2003/07/20 日 曇り
ジャパニーズアンドロメダシアター>『一票のラブレター』

 朝6時、ワカ水泳部夏期合宿に出発。いざ出発というときになって、バッグのファスナーが壊れていることがわかった。あわてて、リュックサックの方に詰め替えたら、こちらも前ポケットファスナーが兎タイムに齧られていてぼろぼろ。しかし、とりあえず、前ポケットには物をいれなければいいので、リュックで出かけた。いつもぎりぎりに準備するからこういうことになる。

 午後、イラン映画『一票のラブレター』を見る。

 『一票のラブレター』は、ペルシャ湾の小さな島の一日の出来事。朝、8時半モーターボートから選挙管理委員会から派遣された管理委員の娘が島に上陸する。伝統的なブルカに身を包んでいるが、きちんと教育を受けたしっかり者だ。密輸監視が主な仕事の兵士が護衛になり、ジープで島内を回る。行く先々にさまざまな島の暮らしがある。
 神に投票するという太陽電池発電所管理の老人あり、選挙したら魚が捕れるようになるのか問う漁師あり、という具合。16歳以上の男女に選挙権があるとはいえ、女たちの大部分は文盲なのだ。伝統的な社会に生きる男たちに選挙が何かを理解させることもむずかしい。それでも一日のうちに、何票かは集まり、管理委員としての仕事を果たせた。

 兵士は最初は女の分際でと思っていたが、一途に民主主義の必要性を信じ、投票の大切さを人々に説く娘にしだいに心を惹かれるようになる。最後に自分の投票として、娘の名前を書き入れる。娘は「私は候補者じゃない、候補者の中から選ぶってことは、今日一日選挙の説明を聞いていたのだからわかっているでしょ」というが、兵士は「秘密投票だから、だれに入れてもいいのだ」と言う。娘の名を書き込むことだけが、兵士の恋の表明なのだ。

 娘は、都会で高等教育を受けた上流階級の娘である。教条的に「民主的選挙」を説いていたが、実際の世の中を知っているわけではない。兵士がこわれた赤信号を守って車を動かさないでいた態度から、「国が決めた法律がすべてではない」ことも知る。
 任務を終え、娘は迎えの飛行機に乗って帰っていく。空高く飛び立つ飛行機と、海岸に置かれた粗末な野営ベッドの対比のごとく、兵士の淡い恋心は、高嶺の花へのあこがれだけでおわるのだろう。

 冒頭最初のシーンは、投票箱が飛行機からパラシュートで投げ落とされる場面から始まった。空から民衆にいきなり落とされる選挙権。選挙権を与えるなら、識字教育も与えて当然だろう、と思ってしまうのは、江戸時代でさえ識字率50%を越えていた日本に生まれ育った者の感想だろうか。
 島では、ペルシャ語以外のことばもあって、通訳を介さないと選挙の意味もわかってもらえない。ケニアの選挙では、候補者ごとにシンボルマークを決め、ラジオマーク候補、とか、飛行機マーク候補、机マーク候補などに○をつけて選ぶ方式だった。イランでは、候補者にシンボルマークをつけることは許されていないのだろうか。字が読み書きできない国民が存在することがわかっているなら、絵やマークで選ぶほうがいいと思うのだが、偶像否定のイスラム教では許されないのかもしれない。

 娘は一日の経験で、一般民衆の暮らしや教育レベルについて身にしみてわかったことだろう。しかし、彼女がこれからどのように変わっていくのか、あるいは変わらないのかは映画からはわからない。たぶん、この映画では、ペルシャ湾の光景や人々の暮らしを味わうべきなのだろう。でも、監督が「観光映画」や「映像詩」としてイランを描くのなら、もっと別の題材でよかったような気がする。空から降ってきただけで、地に根付いていないイランの民主主義とは何か、を描いたのでもなし、少女の一日の成長を描いたのでもなし。じゃ、何を?

 我が国の選挙。解散近しと見て、何をするかというと、辻本逮捕。マキコはおかまいなしなのに。与野党とも泥沼。選挙するわれわれももっと泥沼。空から投票箱が降ってきても、書き入れる文字を知らないペルシャ湾の女たちと、泥沼の中で顔に泥をなすりつけ合っているわが被選挙民たちと。私の一票のラブレターは、次回も届かないだろう。

本日のかみ:投票用紙に書くのは君の名

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