ニッポニアニッポン七味日記
妬みそねみひがみ、恨みつらみに負け惜しみ、悩み半分、ふみ読み半分日記


七味日記2003年4月中旬
七味日記総目次
2003/3 上旬 2003/3 中旬 2003/3 下旬
2003/4 上旬 2003/4 中旬 2003/4 下旬
2003/5 上旬 2003/5 中旬 2003/5 下旬

七味日記2003年4月中旬目次
| 2003/04/11 |
ニッポニア教師日誌 |
新学期 |
| 2003/04/12 |
ジャパニーズアンドロメダシアター |
『コナン べーカー街の亡霊』 |
| 2003/04/13 |
日常茶飯事典 |
成人!初投票 |
| 2003/04/14 |
ニッポニア教師日誌 |
落選濡れ落ち葉 |
| 2003/04/15 |
トキの本棚 |
『ディズニーリゾート150の秘密』 |
| 2003/04/16 |
日常茶飯事典 |
大腸菌 |
| 2003/04/17 |
ジャパニーズアンドロメダシアター |
『池袋ウエストゲートパーク
スープの回』 |
| 2003/04/18 |
ニッポニア教師日誌 |
私もコーシです |
| 2003/04/19 |
アンドロメダM31接続詞 |
絶望書店「小谷野メール」 |
| 2003/04/20 |
ニッポニアニッポン事情 |
ヒトゲノム |

七味日記2003年4月中旬
4月11日 金 晴れ 832
2003/04/11 金 晴れ
ニッポニア教師日誌>新学期
新学期第1日目。1組完全ゼロスタート。フィリピン女、ケニア、ヨルダン、アルゼンチン、インド、ホンジュラス。2組ひらがな既習組、ブラジル、インドネシア、アルゼンチン女、エルサルバドル。今日外国人登録に行っていて欠席のインドがもう一人いて、全部で12人。みなまじめで熱心。
教科書は直接法一般の導入練習方式。単語クイズ実施。会話の時間に次週の単語導入。
本日のそねみ:留学することが半年前からわかっているのに、ひらがなも自習しないで来日の勇気!
2003/04/12 土 雨
ジャパニーズアンドロメダシアター>『コナン べーカー街の亡霊』ネタバレ
ヒメは朝9時半から9月の集中教育学授業の申し込みがあるというので、登録に行く。
今回、選挙カーは一度も団地に来なかった。ジョイポリス裏で慎太郎の宣伝カーを見て、武道館入り口でドクター中松を見たくらい。
夜、録画しておいた『名探偵コナン、ベーカー街の亡霊』を見た。テレビ放映の夜は、具合悪くてコナンどころじゃなかった。「ふたりで、見ちゃってもいいよ」と言って寝ていたのだが、ヒメは「お母さん、コナン好きなんだもの、三人で見よう」と録画しておいてくれたのだ。ホームズファンにはたまらないトリビアリズムがたっぷり。
ラストで「副警視総監の孫」の正体、実はこの悪ガキの体を借りた天才少年ノアズアークだったことがわかる。ヒメワカとみるときは、適度にツッコミをいれ、ラストはこうなるという予想をしながら見るのだが、3人ともこの人物入れ替えには気づかなかった。
ゲーム終了後、他の悪ガキたちはそれぞれゲームカタルシスを得て「ゲームの中で全力を出して友人を救った思い出」を得ている。しかし、この一番の悪ガキだけは、カタルシスを得られずに「僕はエライサンの孫なんだから偉いんだ」という勘違いを修正しないまま大人になっちゃうのかという不安を残すストーリー。よいこのみなさんのためには、ちょっとまずいんじゃないか。悪ガキたちは皆改心して「よいこ」になってもらわないと、日本の未来は暗かろう、という思いが画面に残るではないか。
コナンみたいな健全なる少年少女向けお話は、途中どんなに「アリエネー」というツッコミが入っても、ラストは「みんなめでたし」にならんとなあ。あのバカ孫がコネで警察幹部になんぞなった日には、日本の警察の未来は暗い。というか、もう暗いのだけど。
それともうひとつ、私に違和感が残ったのは、ランがジャックザリッパーを道連れに列車から断崖へと身を投げるシーン。「これはゲームの中のできごとであり、最後は必ず生き残ったコナンによって全員が復活できる」という確信があったとしても、女性がこのような自己犠牲を果たす役回りを引き受けるという安易なストーリーがちょっとね。
グスコーブドリとか、一人の献身的な志願者を犠牲にすることによって全員が救われる、という形式のファンタジーになじめない体質なのだ。このような献身者が実際には報われることがなく、ほとんどの「献身」が犬死にだった記憶をまだ持ち続けている世代としては自己犠牲を賛美できない。
だいたい私など、自己犠牲どころか、一番先に「こわい」と逃げだそうとしてゲームオーバーになるくちである。それゆえ、このような自己犠牲を見せられると「どうだ、お前にはできまいが、」と自分の弱さを確認させられる故に、「わが身を捨ててこそすべてを救う」思想についていけなくなるのであろう。
あそこは、ランが武道の達人であるという設定を生かして、ラン自身の力でジャックを倒して欲しかった。そして最後にランとコナンとノアの3人で助かるというストーリーで何の問題もないであろうに。ランに「献身的な慈愛深き母」のイメージを託さずにいられない、青山剛昌や野沢尚やアニメーターたちへの、オールドフェミニスト的違和感。
バーチャルゲーム機コクーン。ヒメは『国立博物館物語』に出てくる恐竜時代を体験するバーチャルコンピュータが早く実現したらいいと言っているので、無論このコナンのコクーンにも入りたいという。私は閉所恐怖症だからだめだな。あんなお棺にはいるようなのではだめ。外に窓がついている開放的な部屋でめがねをかけるくらいなら大丈夫かもしれないが、ジョイポリスのバーチャルジャングルツアー程度でこわいのだから、たぶん、だめだろうなあ。
本日のひがみ:現実では無理だから、せめてバーチャルで味わいたい冒険探検なのに
2003/04/13 日 晴れ
日常茶飯事典>成人!初投票
ヒメ20才の誕生日。朝、スモモさんからお祝い電話。夜はランからもメール。
ヒメのケータイにもつぎつぎメールが入り、「選挙どうだった?って、みんな聞いてくるんだけど、まだだよって答えてる」とヒメ。
午後、ヒメはワカとゲーム屋をめぐって、ゲーム攻略本とソフトがワカからのお祝い。私からは、3月29日に買った服4月10日に買った自転車がお祝いの分として渡してある。
夜、投票に行って、デニーズで夕食。ヒメは「モー娘。」ファンだから「ピース」方式「うちじゃ、なぜか選挙に行って、一家で外食するんだ」というわけ。「私の誕生日ディナーがデニーズじゃ、ちょっと」というので、お祝いのフルコースはまた別の日に。
デニーズから帰ってみれば、予想通り慎太郎が早速の当確。批判票がどれくらいになるのかの興味だったが、みんなそんなに慎太郎が好きかい。
本日のつらみ:私は「体型も雰囲気もしゃべり方も、あなたにそっくり」と言われている恵子ファンだよっ
2003/04/14 月 曇り
ニッポニア教師日誌>落選濡れ落ち葉
慎太郎300万超の得票。批判票は三分の一にも届かない。樋口恵子ファンとしては、残念無念。
漢字作文2コマ。Cクラス、今日はケンがおばさんを関西見物に連れて行くという理由で欠席。スウェーデンのメリーとタイのイルの女性ふたりになった。
樋口恵子の落選話を枕にふって、女性のライフスタイル、ジェンダー論などを話す。樋口のネーミング、定年後男性の「濡れ落ち葉」は、湿気の多い日本での語感らしく、スウェーデンやタイでは「濡れ落ち葉のべったりくっつき感」というのが実感わかないようだった。
もうひとつの樋口作キャッチコピー「老婆は一日にしてならず」のほうは、「ローマは〜」のことわざが理解できるから、うけた。
私もこれから、日、一日と老婆になっていくのである。ありがたいことに濡れ落ち葉にひっつかれる予定はない。最初から枝を離れ、風にのってふうらふうらと木に寄りつかない葉だもの
本日のねたみ:濡れ落ち葉はいらないが、金の成る木の葉っぱ募集中
2003/04/15 火 曇り
トキの本棚>『ディズニーリゾート150の秘密』
ビデオ、会話3コマ。ナイジェリアの蟹麿君、ドクターコースに合格。捨てる神あれば拾う神あり。よかったよかった。国際関係論カンケーの先生の中に、ナイジェリア方面をリサーチしたい先生がちょうどいたのかもしれない。人生は運と偶然でできている。
「トキ先生、だ〜い好き」と言ってくれた蟹麿君、忘れないよ。
ヒメが借りてきた『ディズニーリゾート150の秘密』を走り読み。ヒメがおもしろいと言うから。
開演20周年、まだまだ舞浜一人勝ちが続く。ディズニーでバイトした学生の話を1月に聞いてから、ディズニー社員教育の方法に興味しんしん。
ディズニー大学の研修方法はいかに。マクドナルド大学の研修も面白そうだが、マニュアルの徹底すりこみはいかにして可能になるのか。社員教育も企業秘密なので全部は明らかにされていないが、学生の話と合わせて、おおよその輪郭が分かった。でも、この徹底したマニュアルが通用するのは一人勝ちを続けている間だけじゃないのだろうか。
ディズニーランドで働くということが「晴れの場所に参加する輝き」を失ったときには、マニュアルが守られないようになっていく心配がある。つまり、ディズニーランドでバイトする者への徹底した「あなたはいつでも監視されている」という労働条件に耐えて働くには、相当な覚悟がいるということ。
本日のひがみ:ディズニー大学より教育成果が上がらない駅弁大学
2003/04/16 水 晴れ
日常茶飯事典>大腸菌
午前中、病院へ。10時20分に受付をする。1時間半待って、内科で3分、泌尿器科で3分の診察。検査結果を聞いただけ。
内科では血圧を測って「上110下70異常なし。泌尿器科へ行ってください」と言われた。また15分待って、泌尿器科では「前回の膀胱炎の菌は大腸菌でした。今回は異常なし」と言われた。1分の診療。まあ、治ったのだから、よしとしよう。
午後、教授法2コマ。教室は希望したのと違って椅子が動かない部屋だし、人数は多すぎるし、社会人入学のおじさんがいるし、いろいろ去年とは違う。
本日のうらみ:2時間待ち3分診療
2003/04/17 木 晴れ夏日
ジャパニーズアンドロメダシアター>『池袋ウエストゲートパーク スープの回』
「日本事情」初日。図書館に本を返して、去年1年間授業をした1号館に行ったら、今年はまた7号館に戻った、という。うろうろとまた7号館に。
今年は2年生のみのクラスになって、人数も12人なので、去年より楽と思う。
夜、『池袋ウエストゲートパーク スープの回』録画ビデオを見た。2000年のシリーズを見ていないので、面白くないだろう、と予想して見たのだが、面白かった。ビッグになってしまった坂口憲二や窪塚洋介の出番は一部分だろうという予想はあたった。加藤あいはアメリカ留学から一時帰国のちょい出演とか。
とにかく、原作の石田衣良、脚本クドカン、プリクラデビューが売りだった妻夫木聡とか、関わった人全部が3年で全国区になってしまった、というのがスゴイ、というミーハー趣味で見たのだけれど。
ストーリーは、ぶっこわれているミュージシャンが「究極のサウンド」を求めて起こす「骨音」クエストと、それを解決するスーパーヒーロー誠。
最後の解決が、アフリカ帰りのキングタカシがスープだしの骨をぶったたいて、というオチは、ちょっと、いくら視聴者年齢層が低いとふんでも、それはないよ、という終わり方だったけれど、面白かったから許す。途中途中の小細工というか、「微分演出」がとても愉快だった。たとえば。
加藤あいヒカルが出版した「トラウマリハビリのための本」のカバーが、もろ柳美里の「不倫の子生んじゃいましたシリーズ」のパクリ。ヒカル著作の三部作『虎』『馬』『誠』の、『誠』では赤ん坊大のこけしを大事そうに抱えている写真。とってもとっても笑えた。
ラストのおまけで、ちょっと大きくなったコケシが本を見ながら「カーちゃん、俺、こんな写真を本にさらされて、町歩けねーよ」なんて言って、「バカ言ってんじゃないよ、オモニはねぇ、これでミルク代稼いだんだから、文句あんならあんた捨てたおやじ憎みな」ってな会話をつけたしてくれたら、微分演出としておもしろかったろうなあ。
タレントの私生活暴露もの「プラトニックセックス」の売られ方と、「文学作品」であるはずの『命』三部作が結局は同じ大衆の視線にさらされるしかない日本の「文学業界」を、あのカバー写真一枚でさらけ出す手腕は、単なるパロディを超えて鋭い文学批評であり社会風刺であり、なんとも面白かった。
ワイドショウも私小説も「人様の内情をのぞきたい」という視線によって売れ、どんなに文学的にすぐれた私小説であっても、のぞき興味からはずれれば、売れない。そういう大衆と業界のなれあいを映し出していました。
続編だすなら、池袋イーストゲートパークにしなければならないラストシーンだったが、あれ?東口に公園あったっけ。
とにかく池袋は3年たっても相変わらず「どんだけビルが増えてもあか抜けない町第一位」を続けていて、遊んでいるガキどもは「どいつもダサイタマだべやぁ」という雰囲気で、洗練されそうもないのがいいな。
本日の負け惜しみ:東口には、椅子に座って本を読んでいられる本屋がふたつある。いい街だ(私の基準は本屋の充実度)
2003/04/18 金 晴れ夏日26度
ニッポニア教師日誌>私もコーシです
3コマ。ビデオ1組と2組。1組の教科書。
初期の国費留学生に比べ、このところ学生の質が落ちてきたという先生方の評価だったが、今期はまた、まじめで熱心な学生たち。でも、1組はまだひらがなも定着していないし、カタカナはようよう拾い読みというところだが、来週から漢字が始まる。たいへんだ。
インドのフラが私の身分を聞くので、「私はプロフェッサーじゃありません。レクチャラーです」と言ったら、うれしそうに「In
India, I'm lecturer too, 」と胸を張る。
そこで覚え立ての「も」を定着させるべく、「フラさんは講師です。トキ先生も講師です」を言わせる。「インドで、フラさんは講師です。日本で、フラさんは講師じゃありません。学生です」も言わせる。「です/じゃありません」の復習もたっぷり。
週末3コマぎっしり詰め込み、私も疲れた、学生も疲れた。終わりに「This
week, you had craming studies. you are very good students!」」と、ほめたら、フラが「You
are a good lecturer.
You are our No.1 teacher.」と、ほめてくれた。ありがとね。
本日のつらみ:給料の低さもNO.1
2003/04/19 土 晴れ
アンドロメダM31接続詞>絶望書店「小谷野メール」」
教授法の授業案を6月分まで作る。シラバス提出は半年も前だが、実際の授業は学生の顔ぶれ見て、やる気みてそれから授業案をまとめることになる。いきおい、配られたシラバスは「建前」にならざるをえない。
3月26日イラク戦争への言及の後、更新がなかった絶望書店が「小谷野メール」公開で復活。とても面白い。小谷野が「有名大学の教授になりたい」とメールに書いているのを見て、あんたは将来に夢を抱く厨房だっだのね、と納得。阪大助教授を辞めた後、彼が未だに明治東大非常勤講師でしかなく、自分では「こんなに本も売れて、有名になったのだから、常勤職について当然である。教授になりたい」と思っているのは、発言のはしばしから分かっていたことであるが、こんなに露骨に書くほど素直な人だったとは!
2チャンネルのある意味レベルの高さを無視して「学術論文はエライが、2チャンネラーは新聞も本も読まない馬鹿」とか言っているので、もう、ネットを甘く見ちゃいかんなあ。これでまた、2チャンネル小谷野ウォッチャーにネタを提供して、世の娯楽に貢献したのは偉いけど。と、思って、2チャンネル小谷野スレも読んでみた。絶望書店の小谷野いじり具合がよろしい、という評。同感。いじりがいのあるキャラ。おもしろいや。これでますます絶望氏から目が離せませぬな。赤いクレヨンしんちゃんが新学期活動停止状態なので、つまらないスキを埋めてくれます。
本日のさらみ:「もてない」が売れたので結婚した夫人とはすでに別れたらしい。サラ身。
2003/04/20 日 晴れ
ニッポニアニッポン事情>ヒトゲノム
日曜地学ハイキングの例会「パナソニック恐竜館見学」の日だったが、ワカ体調不良につき、参加とりやめ。
恐竜大ファンのヒメは、恐竜館を楽しみにしていたのだが。例会参加なら、地学の先生方にいろいろ説明が聞けるところだったが、恐竜館は、いつでも行けるからと、今日はあきらめ。
琥珀の中に閉じこめられていた蚊が吸った血のDNAから恐竜を復活させるのがジェラシックパーク。
以下、DNA雑感。
脳のニューロン組織完全解読とヒトゲノム完全解読は、21世紀を大きく変える技術のものになり、思考を変えるもとになると思っている。朝日朝刊ヒトゲノム解読完了について、榊佳行のインタビューを読む。榊はヒトゲノム国際機構会長理化学研究所ゲノム科学総合研究センタープロジェクトディレクター。
30億文字の塩基配列の中で、基本設計図は3万程度で、予想の10万より少なかったことが、早期解読終了の原因。単純に遺伝子が解読できれば人間生成の秘密がわかると思われていたのが、遺伝情報のネットワークが働くという。理科系に弱い私にも、遺伝情報ネットワークのことが理解できた。個々の存在にネットワークが重なることでものごとが動くのは、遺伝子レベルでも、世界情勢でも個人の人生でも変わらないということが「ふむふむなるほど」である。この基盤データは、無料公開を原則とし、自己の利益を追求しないで、人類の共通財産とするという姿勢がよろしい。
遺伝子に思うこと。何で読んだのか、誰が書いたのかも忘れたネタモト不確実の記憶であるが「ノーベル賞玲於奈博士の教育者としての発言」として書いてあったもの。「ヒトゲノムが全解読されたあと、小学校の入学前健康診断で遺伝子情報を読みとれば、この子は理系最先端科学コース、この子は地道こつこつ技術者コース、この子は、という具合に適切な進路を用意してやることも可能」と言ったそう。
本当に江崎玲於奈が言ったのかどうかもわからない未確認発言だが、言いそうな気もする。たぶん悪気もなく「子供の適性を考えてやるのは教育者として必要なこと」と本気で信じているんだろうとも思うが。でも、やだな。自分の将来のコースがが生まれたときから分かっている社会。
私に関しては、中学3年生のとき受けた職業適性検査で「数字を扱う仕事は不可。ことばを扱う職業に向いている」という診断の通りになったことは認めるが、だからと言って私が経済アナリストや銀行窓口嬢になる可能性を閉ざされていたわけではなかった。
私は自分でことばを商売道具にすることを選んだのであって、強制されたわけではない。生まれたとき、あるいは小学校入学時に「あんたの可能性はこれとこれ。こちらになれる可能性はゼロ」と将来を描き出してもらって、子供は幸福なんだろうか。
病気の可能性がわかることについて、これから保険会社の暗躍が推測される。早期に病気にかかる可能性のある遺伝子を持つ人たちに対しての保険加入の可否。
たぶん、生物の生きる目的は遺伝子を伝えることにあるのだろうが、なぜ遺伝子を未来に伝えなければならないのか、よくわからない。ピカイアの遺伝子が私までつながるとして、なぜ、ピカイアはそれを伝えなければならなかったのだろうか。遺伝子は宇宙の創生再生に必要な情報でも担っているのかもしれない。
「コピーせずにはいられない」というのが、今のところ私に理解できる「遺伝子情報がこの世に存在する理由」である。そして「コピーしていると、必ずミスコピーが生まれる」のが、いいところ。男性の突然変異率が女性の2倍、というのは、XXとXYの差で生じるのだろうか。再生産用の肉体は突然変異しちゃいけないのか。
本日のひがみ:そりゃ、うちらのDNAなんぞ、箸にも棒にもひっかからないものだろうけど、ノーベル賞とれなくても、うちの子はかわいい
七味日記総目次
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6月 7月 9月 10月 11月 12月
2001/1月 2月 3月 4月 2001ゴールデンウィーク 5月
6月 7月 9月 10月 11月 12月
春庭ロフト目次
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