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ポカポカ春庭日々雑記いろいろあらーな2005年11月

ポカポカ春庭のいろいろあらーな2005年11月 

日付 霜月日記
11/08 立冬小春
10/29 殺されてたまるか!

2005/11/08 火
やちまた日記>立冬小春

 11月7日、暦では立冬だった。
 ここ数日、寒い日が続いたせいか、立冬の日に最高気温23度、今日11月8日の最高気温24度は、「温暖化現象の立冬?」と、思うほどの暖かさだ。平均気温でいうと、9月下旬なみとか。

 季語では「立冬」「冬立つ」「冬来る」「今朝の冬」など。
 きりっとした空気の中に、冬がやってくる。

立冬や 窓摶(う)って透く鵯の羽(石田波郷)
立冬の水にしばらく山うつる(桂信子)
立冬のレモン刻むも 一思想 松本恭子

 立冬の日に、あったかいと、やたらに庭を掃きたくなるのが俳人のようだ。

あたたかき立冬を掃く高箒 (鈴木路世)
あたたかき立冬の庭掃きにけり(吉田澄子)
音たてて立冬の道掃かれけり(岸田稚魚)

 わたしは、こっち。
立冬の万年床を出できたる(辻桃子)
今朝の冬と、いえども温(ぬく)し キッチンは 温泉卵とあたしと猫と(春庭)

 季語では、立冬をすぎ、陰暦十月の暖かい日を、小春日という。小春、小春日和、小春空、小春風、小春凪なども。
 今年の陰暦十月みそかは12月1日にあたる。つまり、新暦12月1日までの暖かな日を小春日と呼ぶ。

小春ともいひ又春の如しとも(高浜虚子)
小春日や潮より青き蟹の甲(水原秋桜子)
小春日や木莵をとめたる竹の枝(芥川龍之介)
小春日のをんなのすわる堤(つつみ)かな(室生犀星)

 木菟は、「みみづく」「づく」「もくと」などの読みが考えられるが、音数からいうと「づく」になるのかな。
旧かなづかいでは「をんな」は、若い女性。「おんな」は、年増の女性。私はむろん、、、

 陰暦を気にしない人達、季語を堅苦しく考えない人達もいるので、最近では、「冬のさなかに、春を思わせる暖かな日」をすべて「小春日」と表現する人もいて、「小春」の使い方も人それぞれになっている。

 「小春」。王将坂田三吉を支えた妻の名として、歌のなかにも出てくる。将棋一筋に生きる男にひたすらつくす、女の可愛さ、けなげさ、芯の強さが「小春」という名からイメージされる。

 春庭のハンドルネーム、HAL、つる、などいくつか使い分けて、あちこちのサイトを訪問しているが、「小春」というハンドルネームもお気に入りのひとつ。
 「小春」として訪問するサイトは、一ヶ所だけなのだが、名乗り続けているうちには愛着もでてきた。
 ただし、名乗りはしても、小春のように可愛くもけなげでもない。でも、にくまれ口のメールを書いてもいやがられないのは、「小春」というけなげそうな名乗りのおかげだろう。

素足伸べ 小春の午後のひだまりに 亡母(はは) 購(あながい)し櫛で髪 梳(す)く(春庭)
小春日のベランダにひとり梳(くしけず)る真白き髪も母に似てきし(春庭)

15:16 |

2005/11/05 土
「殺されてたまるか!」

 圧倒的多数の前に、「障害者自立阻害法」「障害者排除法」ともいうべき法案が成立してしまったあとも、応益負担など、法案の細かい中味をつめる国会へ、障害者たちは不自由な体であっても積極的に出かけていき、傍聴活動をしたりデモをしたり、活動をしてきた。

 友人の視覚障害者阿子さんも、連日国会へ出かけていき、ときには「政府は、私たち障害者をいなくなればいい存在としか見てくれない」と、憤りをメールにして送ってきた。

 弱者を徹底的に痛めつけようとする与党議員。
 でも、まさか、本当にナチスが行ったような「障害者をガス室に送り込んで殺す」というような恐ろしいことを考えているわけじゃないだろう、と、これまでは、「いくらなんでもそこまでは」と思っていた。

 「いくら多数の横暴を押しつける与党でも、人間に良心がある限り、まさか、本気で障害者は殺してしまえばいい」なんて言ったりしないだろうと。

 しかし、まさか!が現実のこととして国会内で起った。
 傍聴していたある障害者が、憤怒のあまり「障害者を殺す気か!」と感じ、「人殺し!!」と、大声を上げてしまった。すると、その声を耳にした与党議員が「まだ、殺してないよ」と、言い返したのだ。

 それを聞きつけた野党議員が問題にし、「発言の撤回」を求めたところ、「まだ殺してないってのは、ほんとのこと」と、その議員は開き直った。

 阿子さんからの怒りのメール。
 『 また、阿子です。ぐちの続きです。きいて!
11月1日の本会議を、国会のテレビモニターで見ました。

社民党の阿部知子議員の発言。
 「支援法反対討論の中で、傍聴席からの人殺し!という障害者の声を聞いた。自民党の議員が、まだ殺してないよ、とつぶやいたのを聞きました。」

 阿部さんはそれを非難して撤回をもとめたそうですが、「ほんとのことじゃん」と、言い返されたそうです。
 討論の中で彼女は、「小泉さんあなたが選んだ人ですよ。」とまで付け加えました。

 こんな事まで言われたら、ひらきなおるほかありません。
ばかやろう!なめんなよ!そんな心境です。
==================

 自分は障害者じゃないから、関係ない、と思っている人もいるのだろう。今はまだ若い、今はまだ健康だ。
 だが、与党議員が「まだ、殺してない」と発言した裏には、「これから、弱者はどんどん殺していかなければ」という気持ちがこめられている。

 もし、あなたが、明日交通事故にあって身体が不自由になったら。もし、あと何年かして高齢者となり、十分に身体がうごかせなくなったら。
 「まだ、殺してない」と、あなたが言われる日がくることを、「おまえなど、この世にいないほうがいい」と言われる日がくることを想像してみて。

 五体満足健康で、労働に耐えられる人でなかったら、この国では存在すら否定されてしまう。

 金持ち様を支える下働きの人間として、労働できるうちはいいけれど、役に立たない人間は、即、排除。昔読んだSF小説の中に、そんなシーンが出てきたけれど、現実におこるとは思わなかった。のんきすぎたな。

 ハンセン氏病の人を社会から隔離し、問答無用で断種手術を強要した、そのまちがった歴史の反省がやっと裁判結果となって結実してきた。

 一方では、「障害者は、まだ殺していない→いずれみんな殺してしまおう」という与党議員の発想になって残っているのだと思うと、慄然とする。
 殺すな!
 殺されてなるものか!
12:38 |


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