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ポカポカ春庭日々雑記いろいろあらーな2005年10月

ポカポカ春庭のいろいろあらーな2005年10月     

日付 秋茄子は嫁に食わすな日記
10/28 ファミリー・オペラ(1)
10/29 ファミリー・オペラ(2)
10/31 健康食生活

2005/10/28 金
東京ふり-ふり-生活>恒例ファミリーオペラ(1)
  
 秋の恒例行事となってきたのが、姑といっしょにでかける「ファミリーオペラ」の会。今年も姑が応募ハガキを出し「10月14日のが当たったから、いっしょに行きましょう」と、お誘いを受けた。

 仕事を終え、直接会場へ向かう。入り口付近で、ご近所の方といっしょにいる姑を見つけた。
 「いつもハハがお世話になっております」などと、しおらしい嫁となってごあいさつ。普段、嫁が少しも姑の世話をしない分、ご近所の方が80歳の姑を助けてくれているのだから、あだやおろそかな頭の下げ方じゃ、すまないのだ。

 姑は「この前、敬老の日にこのヨメからお祝いをもらった分で、補聴器を買ったのだけれど、それが合わなくて」と、ご近所さんに愚痴をこぼしている。
 「今日はオペラだから、補聴器なくてもいいだろうと思って、もってこなかったけれど、電話の声なんか、ほんとに聞こえなくなっちゃったのよ」

 これまで健康オタクで、嫁の私よりよほどシャンとしてきた姑だったのに、このところ急に耳の聞こえの不自由さを愚痴ることが多くなった。
 ヨメの声と孫娘の声は聞こえるのに、ほかの人の話す声は聞こえない、と言う。

 補聴器をつかっている聴覚障害の方にも、音声だけがたよりの視覚障害の方にも「聞きやすい声」とお褒めをいただく、音量と滑舌のよさが自慢のわたしの話声。姑にも聞きやすい声なのだろう。 

 ファミリーオペラ、五十嵐喜芳&麻利絵さんが司会進行をして、オペラアリアや歌曲など約2時間の公演。
 プログラムは『マダム・バタフライ』のアリア、二重唱。『リゴレット』のアリア、四重唱など。

 姑は、前半のオペラアリアは、コロラチュラソプラノの周波数が耳に合わなかったのか、半分寝ていた。
 なかほどの、合唱団による「小学唱歌でつづる日本の四季」のところは、楽しそうに聞いていた。なつかしい唱歌の数々。
 姑が所属している「童謡を歌う会」の発表会もまもなくで、新しい歌を稽古している最中なのだって。

 休憩時間に、「発表会でうたうのは、どんな歌?」とたずねたのだけれど、「あら、私は音痴だから、一人でなんか、歌えないわよ。練習でみんなと歌っているとき、おじゃまにならないように、気をつけながら歌っているんだけど、発表会の日は、私一人、音をはずして失敗すると悪いから、口パクしてるつもり」と言う。
 口パクで発表しても、なんのための発表会なんだかよくわからないけれど、お友達とわいわい参加するところに意義があるのだろう。<つづく>
23:51 | コメント (1) | 編集 | ページのトップへ

2005/10/329 土
東京ふり-ふり-生活>恒例ファミリーオペラ(2)

 『マダム・バタフライ』のお話そのものは、若い頃は好きじゃなかった。悲劇的なラストシーンは、若い頃は、悲しいより腹立たしかった。

 原作では、ピンカートンと結婚式をあげる冒頭シーンの蝶々さんは、わずか15歳。幕府崩壊で親は切腹し、やむをえず芸者となった。米軍将校の現地妻に選ばれたが、蝶々さんは、愛のある正式な結婚と信じている。3年間、夫の不在中、ひとりで息子を育て家を守った蝶々さん。やっと日本へ戻ってきた夫には、白人の正妻がいた。

 女性としての名誉を重んじ、愛の気高さを守りきろうとして死を選ぶラストシーンの蝶々さん、18歳。
 ピンカートンがいくら不実な男だからって、死ぬなよぉ。自分は単なる現地妻にすぎず、心から慕い待ち続けていた夫に、正式な妻がいたからって、ちょうちょうさん、自害することないよぉ、と、思ってしまう。

 でも、歌は、『ある晴れた日に』『花の二重唱』など、メロディが歌いやすくって、口ずさめるから好き。
 ファミリーオペラでの蝶々さんは、びしっと自前の和服を決めてきた新進若手ソプラノだった。でも本格的に和服を着こなすと、ベルカント唱法の腹式呼吸と胸の共鳴が苦しくないかしら。
 オペラの蝶々さんが来ている和服、外国人の歌手だと、これが和服?と思うようなラフな着付けが多い。確かに帯をぎゅっと締めたのでは、声が出ないだろう。

 映画の『蝶々夫人』は八千草薫が演じて可憐な蝶々さんだったが、オペラのバタフライさんは、体格のよい胸の共鳴がすごそうな堂々たるソプラノが演じることが多い。短刀で胸さしても、刃先が脂肪の塊にはばまれそうなソプラノ。

 去年のファミリーオペラの会ではあまり歌わなかった五十嵐喜芳さん、今年は大いに歌声を披露し、『から松』など日本の歌曲など数曲を歌った。
 今年77歳の喜寿。往年のテノール、声量などは昔に比べればおとろえているけれど、77歳とは思えない円熟した歌声だった。

 アンコールは、出演者全員によるベルディ作曲「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」の『乾杯の歌』。
 デュマ・フィスの原作『椿姫』。主人公は、大金持ちだけを相手にする高級娼婦。いつも胸に椿(学名カメリア・ジャポニカ)をつけてたことから、つけられたあだ名が椿姫(ダーム・オー・カメリア)。
 ベルディのオペラタイトル「ラ・トラヴィアータ」は、主人公が自分自身を「道を踏み外した女=ラ・トラヴィアータ」と呼んだことからつけられた。

 アンコール・ラストは、会場もいっしょに歌う「メリーウィドーワルツ」♪高鳴る調べにいつか 心の迷いも解けて〜♪
 「歌詞のわからないところはラララーで歌って」という五十嵐さんのことばに、会場一同、気分良く声を出しておひらきになった。

 姑の家がある駅まで、姑とご近所のお友達といっしょに電車にのる。最寄りの緑が丘駅から家まではお友達といっしょに歩くからというので、駅で別れることにした。
 駅から家まで歩く距離は3分ほどだから、耳が少し遠くなっていても、お友達といっしょなら大丈夫だろう。

 自分の家の最寄り駅で降りると、帰り道は雨になった。そぼふる秋の雨のなか、「道を踏み外した女、ラ・トラヴィアータ」の気分で歩く。♪乾杯の歌、ラーラーラー♪。
 オペラのソプラノは堂々の体つきで、昔は「肺病で死ぬってのに、えらく太っている椿姫だなあ」なんて思いながら見ていたのだから、今の私の体型でも、椿姫、OKである♪

 鼻歌うたって、ちゃんと注意して傘の外を見ていないから、道路脇のみぞに足をつっこんだ。よろけて、傘を落っことす。
 道を踏み外した女、泣き!雨が口にはいったよ、涙!

ラ・トラヴィアータ乾杯の歌を口ずさみ秋の黴雨(ついり)を飲み干してみる(春庭)
<おわり>
00:04 | コメント (3) | 編集 | ページのトップへ


2005/10/31 月
やちまた日記>健康生活

 「老人会の旅行で買ってきた、ゆべしを届けたいから、取りに来てほしいんだけど」という姑からの電話。
 「私は血糖値が気になるから、甘いお菓子は食べないけれど、孫達に食べさせたいから買ってきたのよ」と、いうので、受け取りにいった。

 いつもは、、娘が焼いた「甘さひかえめケーキ」をおみやげにする。バナナケーキも紅茶ケーキも、姑の「健康食生活」のおめがねにかなって喜んでもらえていたのだけれど、今日は、ケーキ係りの娘は、爆睡中。

 日曜日、娘の所属する児童文化サークルが、区のイベント助っ人にかり出された。
 「子どもたちがみんなでバンド活動をする方法」を教える、という区立児童館セミナーのお手伝い。

 ギターやドラムの講師はいるが、いっしょに歌ってくれる人がいないので、手伝ってほしい、という要請があった。
 ボーカル担当がいなくて、急遽、娘が「バンド、ボーカル・デビュー」ということになった。
 「カラオケ以外で人前で歌をうたうの、はじめて!」だったので、前日もおそくまでカラオケで練習し、本番もだいぶ緊張したらしく、打ち上げを終えて帰ってきてから、眠り続けて、起きてくる気配なし。

 市販のお菓子は、「甘すぎる」と言うだろうから、しかたなく、スィートポテトを作ることにした。
 さつまいもを電子レンジでチンして、マッシュ。牛乳、卵、バターをまぜて練り、上に卵の黄身を刷毛で塗り、オーブントースターで焼くだけ。超カンタン。
 さとうは入れず、焼き上がって食べるときにメープルシロップやはちみつをかける。
 見た目は悪いが、ま、いいでしょ。

 姑は、相変わらずの「健康オタク話」をしゃべり続ける。
 有機栽培タマネギの茶色い皮を煎じるお茶の話、もう何回か聞いたけど、どんな症状に効果があるのか、聞いてもすぐ忘れるから、ちょうどいい。何度でも聞きますとも。
 次は、黒豆を煎ってから黒酢につける「酢だいず」の作り方。高血圧に効くんだったっけな、忘れたけど、たぶん、高血圧。
 ブルーベリージュースと黒酢を混ぜてのむ酢ジュース。カスピ海ヨーグルト。などなど。

 姑、この前の検査を受けたときの記録一覧表を見せて、カリウムがちょっと不足だとか、ヘモグロビンは正常値に近づいた、とか、解説をするが、私にはよくわからん。

 まあ、何はともあれ、これだけ健康に気をつけているのだから、私よりは長生きしそうである。
 神無月さいごの日。日が暮れたあとは、一段と気温が下がる。

 明日は詩吟の会で、あさっては童謡を歌う会、プールの水中ウォーキングも続けている姑。
 「太りすぎは、よくないわよ」との、毎度のご忠告ありがとうございます。重々承知でございます。ご忠告を受けて、毎晩、決意も新たにしております。
 「ダイエットは明日から!!」
23:24 | コメント (3) | 編集 | ページのトップへ

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