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Workshop for Nipponianippon Communicative Language& Culture Studies
話しことばの通い路

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おい老い笈の小文2003年11月c

おい老い笈の小文
 読んだ本の思い出とつれづれ昔語り日記2003年11月下旬
日付1 タイトル 今日の一冊 著者
2003
11/21
ん)日本語学んで、んじゃメナ
11/25 足跡メールネチケット
11/26 ひつじ書房提唱の投げ銭制度
11/27 春庭人生ダイジェスト
「ア」行の本
アンデルセン童話集 ア)アンデルセン
大草原の小さな家 イ)インガルス(ローラ)
人形の家 イ)イプセン
欲望という名の電車 ウ)ウィリアムズ(テネシー
果てしない物語 エ)エンデ(ミヒャエル)
若草物語 オ)オルコット(ルイ・ザ・メイ
11/28 春庭人生ダイジェスト
「カ」行の本
変身 カ)カフカ
マリー・キューリー伝 キ)キューリー夫人
グリム童話集 ク)グリム兄弟
ヘレン・ケラー伝 ケ)ケラー(ヘレン)
ふたりのロッテ ケ)ケストナー
怪談 コ)小泉八雲

日本語学んで、「ンじゃ、メナ!」
at 2003 11/21 08:02 編集

☆☆☆☆☆☆
春庭千日千冊 今日の一冊 番外編

蛇の足跡15足目:(ん)『んじゃめな』

 9/26の「あ」から11/18「わ」まで、阿吽の五十音に従って著者をならべ、昔語りを続けた。

 日本語にとって、「五十音」は大事な「日本語の音のリスト」であり「文字のリスト」でもある。「五十音」については、いろんな本が出ているので、ぜひご一読を。

 五十音は音のリストであるが、日本語言語文化にとって、「五十韻」といえば、五七五、七七のことばを50回つないでいく、俳諧連歌のことば遊び、文芸の遊びである。

 五七五、七七を三十六回続けるのが「歌仙」歌仙をつなげて遊ぶことを「歌仙を巻く」または「歌仙興業」と言う。宗匠がまとめ役になって座を進行させ、執筆が記録係りとなって、紙に書いていく。ルールに従って、何番目には「月」の句を詠む。何番目には「花」の句を詠むという決まりがある。必ず「恋」についての句を詠む回もある。

 36回の歌仙、50回の五十韻、100回の百韻。ネット上で、さまざまな連歌の会、俳諧の会が生まれ、多くの人が楽しんでいる。
 さまざまな日本語言葉遊びの中で、歌仙巻きは究極のことば遊び、日本語言語文化のひとつの極である。

 五十音順に著者の名をたどり、昔読んだ本を思い出しての自分語り、という内容をきめたとき、形式は五十韻にしようと決めた。歌仙の巻き方のルール、前の句につづけるのに、「匂い付」とか、「物付」などの方法があり、前の内容に即して、しかも次に発展できるように順につないでいく。

 ひとり五十韻として、前の回の話題をふまえ、そこからつながるよう、しかも内容をがらりと変える回もあって、と、一応日本語言語文化の伝統に則してやってみました。あまりうまく行かない回もあったけれど。

 ただし、歌仙では、詠む内容に「月」を詠みこむ座、「花」を詠みこむ座という位置が決まっているのだが、それは、まったくうまく行かなかった。「灰になるまで」などで、少々恋の味付けがあったり、「初恋の人」の回で恋らしき話題を登場させたが、なにせ、春庭、そちらの方面には暗いので、、、、(涙)

 歌仙巻きが究極の「日本語言語文化が誇ることば遊び」だとすれば、言葉遊びの入門編にあたるのが、しりとり。日本語が、「開音節(子音+母音)」の言語で、必ず母音と子音が汲み合わさった音節をつかうことから可能になっている遊びである。

 韓国語、中国語、英語、などは「閉音節(子音で終わる)」も使用する言語なので、シリトリは難しい。

 開音節なら、ぶた、たぬき、きつね、ねこ、と、つづけられるが、英語では、pig と始めた後、gで始まる語を限定できず、遊びとして面白くない。go でも、gin でも、gangでも、何でもいいことになるからだ。

 英語のことば遊び。「不思議の国のアリスを書いた、ルイス・キャロルなどが広めた言葉遊び」を紹介しよう。ことばの一文字を変えていく遊びである。11/19の授業で、学生が発表した「言葉遊び」のひとつ。

 単語の文字の位置を変えずに、一文字だけ変えて、できるだけ早く、課題のことばに到達したチームが勝ち。

例題。「キツネ狩り、foxを小さな小屋penに追い込め」という問題が出された。
 foxという単語 から初めて、一文字ずつ変えていって、penになればよい。間に挟む語の数が少ないほどポイントが高い。

 fox 、fix 、 six 、 sit 、 set 、sen 、 penと続けるとfoxから、間に5つの単語を挟んでpenへ届く。
 この場合、senはsenior、senatorの略語なので、略語を認めるかどうか、などのルール決めも必要。5つじゃ、ちょっと単語数が多い。間の単語数が少ない方が勝ち。

 これを日本語でやると、シリトリとはまた違う、音節利用の言葉遊びができる。
 「狐が化けて海豚になる」という課題なら、「キツネという字を一文字変えて、ハツネ(初音)、ハツワ(発話)イツワ(逸話)イツカ(五日)イルカ(海豚)」と、狐から海豚の間を一文字ずつ変えて、4つの語を挟んで狐が海豚に化ける。

 初級はひらがな二つの語、中級は3音節4音節。5音節になると、かなり難しい。
 また、語彙が豊富でないとできないので、小学校高学年くらいにならないと、かなり時間がかかる。上記の課題ならば、初音、発話、逸話などの単語の意味を知らなければ、言葉を出すことが出来ない。

 その点、シリトリはもっと低学年、幼稚園保育園の子供でも出来る。日本語を母語とする子供が「シリトリしよう」と言ったとき、その子は日本語の音節構造を把握している、と言える。

 どうです。たかがシリトリと思っておいででしょうけど、日本語学の立場から見ると、「シリトリができる」ってことは、「開音節の音韻構造と日本語語彙獲得の成就」なんてことになって、まあ、偉そうですこと。

 シリトリを、春庭から始めます。
 はるにわ、わたし、知ったかぶり、リング、愚妻、いじめ、滅亡、嘘、損。「ん」がついたのでおしまい。

 私、春庭、知ったかぶりです。「私らしさリング」に参加。愚妻なのでいじめられてます。間もなく滅亡するだろう、こんな日本語教師。ウソ!『親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている』と、日本語言語文化のひとつの到達、千円札漱石先生の作品にめでたく到達。

 日本語には、「ん」で始まる名前はない。だが、アフリカにはたくさんある。たとえば、ガーナ独立の英雄、大統領ンクルマ。ただし、私が歴史を習ったときは「エンクルマ」と表記されていた。

 ンジャメナは、チャドの首都。「ン」がつくことばとして、唯一、現在小学校中学校義務教育の教科書教材の中に記載されている地名である。ただし、こちらも教科書や地図によって、ゥンジャメナという表記になっているものがある。どうしても「ん」を語頭につけたくない、教科書会社の陰謀である。

 なぜ「ん」で始まることばがないのか。日本語は「開音節open syllable」言語だからである。「ん」の音、/N/は、特殊拍(撥音)といわれ、日本語の一般的な音節「母音+子音」の音とは異なっている。
 日本語単語は開音節の組み合わせで出来上がっており、「ん」の音が単語の頭にくることはない。

 「ん」を日本語母語話者が発音できるようになったのは、中国語からの影響。古代中国語には、「ん」を発音する単語があったからだ。中国語語彙を日本語に取り入れて、日本語母語話者も「ん」の発音ができるようになった。ただし、語頭の「ん」は、どうしても発音できなかった。古代中国語の「馬、ンマー」は「ウマ」と発音したし、「梅 ンメィ」は「ウメ」という発音にして、訛って取り入れた。

 語中と語尾の「ん」は発音できるようになった日本人も、どうしても語頭の「ん」は発音できなかったのだ。
 しりとりをして、「ん」がついたら「これでおしまい」と言える理由がおわかりいただけただろうか。

 昔は「ん」の字がなかった。いろは歌には「ん」の文字は入っていない。
 だから、日本に漢字を伝えたという「王仁」古代の発音では「ワンニン」であったと思われる人名を、ひらがなでは「わに」と表記した。本当は発音していた「ん」を表記出来なかったのである。

 私が歴史をならったころ、「漢字を伝えたワニさんは、鰐の背にのりニッポンへ」と、人名暗記をさせられた。

 「ん」のほか、もうひとつの特殊拍は「小さいッ」と呼ばれる、促音である。
 促音は「音を持たない拍」であり、促音の発音がない母語で育った学習者には、習得がむずかしいもののひとつ。

 促音も、昔は表記できなかった。だから、「蜻蛉の日記」は「かげろふのにき」と表記した。「かげろうのにっき」と発音していても、書くときには「にき」としか書けなかったのだ。

 濁音もこの音を持たない母語話者にはむずかしい発音だ。「三日も四日も学校へ行った」が、どうしても最初は「みかも よかも かこへ いた」という発音になってしまう。もちろん、春庭が教えれば、皆上達するので、ご心配なく。

 11/13の項で、韓国語の発音ではLiという名前を「イ」と発音し、語頭のLは発音しない、ということを紹介した。韓国では、語頭のL音は脱落する。林Limはイム。

 日本語も、和語はラリルレロが語頭にこない、と書いた。
 ただし外来語は、語頭にラリルレロが来る言葉がある。ラジオ、レコード、リニアモーターカー、など、カタカナで書く語はいかにも外来語らしい。

 漢字やひらがなで書くと、元々和語だったみたいな気になるが、出自は海外から来た語。前に紹介した喇叭(らっぱ)海獺(らっこ)駱駝(らくだ)のほか、栗鼠(りす)林檎(りんご)瑠璃(るり)六(ろく)など。

 「六」が和語じゃないというと、えっ、オリジナルの日本語じゃないのか、と思うだろうか。もとは中国の数え方。

 現在、私たちが数を数えるときの言い方「イチ、ニー、サン、シ、」は、現代中国語では、上海など中国南部の数字の言い方に近い。
 日本に伝来した古代中国語は、呉音漢音などが南方系中国語に残っているためと考えられる。

 現代中国語北京標準語では「イー、アル(リャン)、サン、スー、ウー、リュー、チー」の数え方、麻雀をやる人、よくできます。

 和語のオリジナルの数え方は、ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ、むっつ、、、、
 韓国語でも、中国系の数え方と、ハナ、トゥール、セッ、ネッ、という、ひとつ、ふたつ、にあたる数え方の両方を併用している。

 「日本の母は、昔むかし、全員パパだった」というクイズ(11/18)の答え。
 実はヒントがそのまま答えである。日本語H音は、室町末期F音だった。

 現代語では、Ha,Hi,Fu,He,Ho,と、フの音にF音が残っているが、室町末期はFa,Fi,Fu,Fe,Fo、と発音していた。さらに遡ると、Fa行の音はP音だったから、は行の音は、ぱ、ぴ、ぷ、ぺ、ぽ、と発音していた。

 「ハハ」は、パパと発音していた。花はパナと発音し、春はパルだったのだ。春庭は、パルニワ。

 「ハハはパパだった」は、日本語教授法の最初の授業で学生に教える。日本語学に興味を持たせるための、クイズのひとつ。

 H音とF音の違いをわからせる方法。口の前に手のひらをかざす。「今日は寒いですね。手を温めましょう。息を吹きかけて温めて」というと、皆、手のひらに「ハーッ」と息をかける。ハーッというと、温かい息が手にかかる。

 次に、「やかんにさわった。あ、熱い。やけどしそう。手のひらの温度を下げましょう。息を吹きかけて」というと、今度は皆、「フーッ」と息をかける。

 そう、H音は、のどの奥から息を出すので、息が温かい。F音は、唇から出す息なので、寒い。ハヒフヘホのうち、「フ」だけが、唇から出るF音で、仲間はずれなのだ。

 普段は、自分の口から出る音が、どのように作り出されているかなどということは、意識しないでことばをしゃべっている。
 でも、日本語を客観的に観察すると、普段は気づかないおもしろい現象が、つぎつぎに見つかってくる。

 は行の音の中で、「フ」だけが仲間はずれだったこと、意識してました?普通はいちいちそんなこと意識してたらしゃべれない。

 日本語の音声だけじゃなく、文法はもっと面白いんです。みんな文法というと、「助動詞活用形の暗記」くらいしか思い出さないから、限りなく退屈な授業に思う。本当は、文法というのは、「ことば、不思議発見!」なのだ。

 私の文法研究のテーマのひとつは、日本語の他動詞文。
 日本語の「自動詞他動詞」の区別はいささか難しい。一般的には「ヲ格対象語(目的語」を伴う動詞が他動詞。

 私が「床屋文」と呼んでいる文について、紹介しよう。

 生け花をしているとき、「私は花を切った」と表現すれば、「私」は、花ばさみをもって、花の茎をチョキンと切ったのである。ハサミを動かして動作をしているのは、「私」。

 しかし、「私は、床屋で髪を切った」という日本語表現で、はさみを動かして髪を切っているのは床屋さんだ。

 英語なら、他動詞「切る」を使うとき、「I cut my hair.」と表現したら、はさみを動かしているのは、必ず「私」である。床屋さんがはさみを動かして切っているなら、「I had my hair cut.」と、動詞haveを加えて、動作を受けている受動表現となる。

 日本語では、床屋がハサミを動かして切っていて、自分は鏡を見つめてじっとしていても、他動詞を使って「私は髪を切った」と、表現できる。
 自分がハサミを使って切ったのなら、わざわざ「私は自分で髪を切った」と、付け加えの表現になる。

 これは、どうしてか。日本語の他動詞にはどのような性質が含まれているのか。この疑問から出発した。なぜなんだろう?「ことば、不思議発見!」
 奮闘努力の結果、私は、日本語他動詞の性質を解明いたしました!!涙の修士論文。

 こんなふうに、「どうして、こう言うのだろう」「なぜこのように表現するのだろう」と、素朴な疑問を持つところから日本語文法研究も始まる。

 ワァーオ、タダで日本語学概論を講義しちゃったわ。これ、普段は金とって教えているのよ。ヒトコマなんぼのしがない給料ではありますが、これが今では飯のタネ。

 早く芽を出せ飯のタネ。出さぬとはさみでちょん切るぞ。そら、切い〜った!チョキン!
ん、ん、「ん」がついて、これでおしまい。
 じゃ、んじゃめな!


足跡メール、ネチケット(メールにこたえて その1)
at 2003 11/25 06:58 編集

 足跡には出来る限りおかえし足跡をつけてきました。笈の小文を読んでくださったことがわかるコメントの方には、その方の日記を読んでコメントおかえしました。

 平日は、朝8時すぎから仕事に出かけ、夜6時すぎに帰宅します。その間の足跡が流れてしまうことがあります。せっかくつけていただいた貴重な足跡が流れてしまった場合、返信できなくてごめんなさい。

 足跡について、春庭の方針は次のとおり。

1,足跡について、mitsubaさんのお考えに同感しています。ひとりひとりに別々のコメントができない場合がありますが、時間をとれない中、コメントに時間をかけて限られたサイトだけ訪問するより、出来る限りたくさんのサイトを訪れたいと思っています。
 そのため、読んだ後のコメントが定型足跡になってしまった場合もありますが、お許しください。

2,笈の小文について感想を記してくれた足跡へ。その方のサイトを訪問し、日記を読んできました。出来る限り内容の感想を書いたつもりですが、定型コメントをお返しする場合もあります。でも、読んでいますからね。

 すてきな日記を読ませていただいたとき、春庭からの心ばかりの感想として、短歌をつけたりします。へたな歌でごめんなさい。
 「今日、久しぶりに月光を弾いた」という日記へ。
haruniwa 三連符奏でる細き指先は月の光を放ちて白し
 春庭「本は友だちリンク」のビルマさんが「一日中本を読んでいた」と書いていた日記の中で、ビルマさんの本への熱中と、ご主人の姿がさわやかだったので。
haruniwa ロンジーのうしろ姿に重なりてひとり書を読むビルマさやけし

3,笈の小文に言及していない定型足跡の場合でも、以前にメールをもらった方からの足跡に関しては、必ずサイトを訪問し、日記をよんでおります。こちらも定型コメントのみになることが多いですが、ご容赦を。

4,アクセスランキング上位の方からの、定型コメントに対して、すみませんが、足跡お返ししていません。(読むことをせずにサイトを巡回していることが明らかな場合)

 最近haruniwaもアクセスランキング上位に入っていますが、これは「足跡無差別訪問月間」をやっている11月だけのことです。

 以前は、笈の小文を読んでくださったことがわかる足跡だけお返しをしていたのですが、思うところあって、今月はすべての人に返しています。また、友だちの友だちは友だちだ、方式をやっています。出来る限りご縁をいただいて、いろんな方と知り合うためです。おかげさまで、中学生のサイトを訪問したりできました。

 来月はまた、お互いに日記を読みあい、ことばを交わしあえる方とのおつきあいに戻すつもりです。

5,五七五で寄せられた足跡には、できる限り七七を付け句しています。連句連歌の付け句の基本はご挨拶。へたでも楽しくをこころがけています。

 春庭は、俳句も短歌も勉強したことがなく、ただ、ことばを575、77に並べるだけなので、奇妙きてれつな付け句をして、元の句を作った方に失礼にあたるかもしれませんが、お許しを。575に77を付ける場合と、575に575を返す場合があります。へたの横好き付け句はこんな風。

kinbou15 「街路樹 落葉の前に 剪定され」 後お願い
haruniwa  紅葉する前に剪られし街路樹の梢の枝の打ち震えたり

onsen2   立冬とは 暦では言うけれど 紅葉の色もまばらかな
haruniwa  色づかぬ葉もありしまま冬立ちぬ

2003/11/09 20:17 agreen  読みかけの 本にはさむは イチョウの葉
haruniwa   読みかけの本にはさむはイチョウの葉ページの中の金の小鳥よ(与謝野晶子本歌取り)

2003/11/15 06:35 namisaki124  半欠けの月が笑う朝
2003/11/15 6:53 haruniwa  半かけの月が真白く笑ってる君と味わう夜明けのコーヒー

2003/11/16 06:13 onsen2  今日号砲、車いすマラソン。風のように
2003/11/16 8:29 haruniwa  車椅子のマラソン選手風になれホイール凛々回れよまわれ

2003/11/18 21: 1 kinbou15  「秋の陽に 落葉キラキラ 舞踊り」 爽やかな一日
2003/11/18 21:26 haruniwa  秋の陽に落葉キラキラ舞踊り銀杏の小鳥も紅葉のお手々も

2003/11/23 21:25 agreen 一面のイチョウを前に歩みでず 
2003/11/23 22: 4 haruniwa 一面のイチョウを前に歩みでず立ちつくす夕べの黄金の絨毯

2003/11/23 18:41 onsen2 孫の手の 温もり伝わる 秋の風
2003/11/23 19:46 haruniwa ちさき手のぬくもり握る散歩道小春日和のジジと春ちゃん

 お孫さんの名前を春ちゃんにしたのは、私も、onsen2さんと手をつなぎたいとおもっているからです。onnsen2さんとだけでなく、足跡をつけるという行為は、「あなたと手をつなぎたい」という、私の願望の表現です。心と心がリンクできたらいいですね。

今朝の足跡かえし
2003/11/24 23:48 hiro2088 城下町 歩いて回る 秋の汗
2003/11/25 6: 9 haruniwa 格子戸をくぐり抜けたら城下町小春日和を歩いて回る

 ネチケットについて
 『話しことばの通い路』トップにcopy left:(by / unprocessed) link free と提示しています。

1 春庭サイトをリンクを貼るのは、ご自由にお願いします。また、copy right については、元の文を改変しないという条件で、また、著者名とサイト名を明記するという条件で、引用を許可していることを示しています。copy right(著作権) の逆というギャグでcopy left です。

 引用した場合、あとからでもいいですから、ご連絡をいただければ、貴サイトを訪問いたします。

 不適切な文脈の中での引用の場合のみ、その引用が春庭にとって不愉快であることを表明いたします。しかし、どんなにこちらが不愉快でも、原則としてインターネット上に一度さらした文章は、おおやけのものであり、再利用がいやなら、ネットにさらすのはやめたほうがいいという覚悟でおります。

2 春庭サイトへ引用をさせていただく場合の原則。
@ メールは私信と思うので、必ず引用許可をいただきます。

A 自サイトにつけられた足跡については、自由に引用させていただきます。(これまでは、原則ミニメールで引用許可をいただいておりました。今後、自サイト内の足跡については、自由引用とさせていただきます。

B 掲示版BBSもまた、おおやけに掲示したものとみなします。掲示板からの引用の場合、必ず管理人さんにご挨拶をしますが、春庭自身の書き込みについては、挨拶のみで引用いたします。自分の書き込みでない文、また会員制掲示板などの場合には、必ず許可をいただきます。

B OCNカフェ他サイトからの引用の場合、メールで引用許可をもらい、必ずIDネームをつけますが、IDネーム掲示がいやな場合、そのむね連絡願います。カフェ以外他サイトからの引用の場合、必ずURLを添付します。

さまざまな日記を読ませていただき、また足跡で交流することで、たくさん元気をもらいました。これからも、読むことで書くことで生きる力を得ていきたいと思っています。

 これまで春庭頁を読んでくださった方、ありがとうございます。そして日記を読ませてくださった方々、ありがとうございました。
 これからもよろしく。


ひつじ書房提唱の投げ銭制度
at 2003 11/26 06:51 編集

蛇の足跡16足目:

 11/24にラマダンが終わった。去年まで、ラマダンが終わるのを待っていたのは、イスラム教徒がクラスの中にいる日本語教師くらいだった。

 夜明けから日没まで日中飲食せず「飢えた人の心身を体験する」ための断食月ラマダン。イスラム教徒にとっては大切な行事。

 だが、午後になっておなかがすき集中力が欠けてきた学生は、教室でつらそうだ。空腹抱えていては日本語の音声練習がつらかろうと思う。
 ラマダン時期、日中食べられない分、夜は睡眠へらしてたくさん食べるから、午後になると「お昼寝タイム」が欲しくなる。講義だったら寝ていても許すことがあるが、会話練習の授業でいねむりされたら、会話相手の学生も困ってしまう。でも、大事な宗教行事、昼間はトロンとしている学生がいても叱れない。

 ところが、今年、ラマダン終了が例年になく注目を集めた。アルカイダなど過激派モスレムグループが、テロ宣言をしているからだ。ラマダンが終われば、日中の活動が自由にできる。ラマダン終了は、テロ開始を意味するかも知れないのだ。

 テロも、戦争もいやだな。世界が平和になるためにどうしたらいいのだろうか。なんでも願いがかなう魔法の指輪を手に入れたら、春庭、世界の平和をお願いします。あ、ちょっとは自分のものもほしいけど。

 足跡やメールで反響をいただくのがなによりの楽しみ。老いへ向かう心へ、「百万本の薔薇の花束」「願いがみっつ、何でも叶う魔法の指輪」をプレゼントされたような気分です。
 わーぃ、うれしい薔薇の花!でも、薔薇は食えないのよね。以前、薔薇の花びらで作ったジャムをもらったことがあるけれど、作るのたいへんそうだし。やっぱりどうせ貰うなら、指輪よね。

 わーぃ、うれしい魔法の指輪。世界平和を願おうか、本も欲しいし食べ物も。かなう願いはみっつだけ。ようく考えなくっちゃね。

 あれこれ思案していると、横合いからワーカホリック夫が口をはさむ。一文字ナンボで文字を読むのが夫の仕事。

 タダでは読まない校閲者「わけのわからん、長ったらしい文章をタダで読む人の気がしれない。もらえるものがあるのなら、ソーセージでももらっとけ。」
 「うるさいねぇ、みんな好きでやってるの。タダで書いてタダで読んで、何が悪いの。楽しみなのに。あ〜あ、ソーセージ、出てきちゃったじゃないのよぉ、こんなもん、あんたの鼻にでもぶら下げときな」
 「フェー!なんだよ、鼻が、鼻が!とってくれよう、みっともない!」
 「仕方がない、指輪さん、鼻をもとどおりにお願いします」こうして三つの願いはおわりになりましたとさ。チャンチャン。

 プレゼントをくださるおつもりあるのなら、薔薇百万本、ソーセージ(メタファー)以外のものをお願いします。

 さて、春庭エッセイ笈の小文。「あ」から「ん」までの五十韻。お楽しみいただけましたか。
 「長すぎ」「固い」「難しい」「頭痛のたね」「真意読みとりかねます」などなどの貴重なご意見、ありがとうございました。だから、無理に読まんでも、エエのですって。

 大道芸人、大道もの書き。面白かったら投げ銭ください。インターネット投げ銭システムに興味がある方は「ひつじ書房」サイトへGO!

 ネット上のコンテンツを楽しんだら、大道芸人に投げ銭するように、クリックひとつでそのサイトに5円とか、10円とか投げ込みをしようというシステムです。少額金の振り込みが、安全面などでクリアできていないので、まだ、提案だけですが、このひつじ書房の案、春庭賛成です。

 システムに興味はないが、春庭に投げ銭あげよう、という奇特な方、「話しことばの通い路」フリースペースちえのわ頁から、「うさタイム」頁へGO!ここに、投げ銭通信販売がございます。

 貧乏な春庭を助けんとてか、通信販売に励むケナゲなうさぎの弁。

 さあさ、皆様、お立ち会い。言語文化に貢献せんと研究にはげみ生きてきた、すばらしきことばの先達を、お守り袋に仕立てました。不遜不埒の声あれども、先達の皆様がた、春庭のためなら一肌ぬごうと、ご参集。そんじょそこらの神社仏閣のお守りと同じにされちゃあたまらない。
 言語文化をつたえるために、骨身を削って闘った学者先生皆様方の魂こめたありがた〜いお守りだ!さぁ、もってけどろぼう!

<商品目録>お守りはすべて美麗袋入り!

1☆春庭のお守り
       (盲目の語学者本居春庭先生のごとく、ことばに強くなりたいあなたへ)
2☆諸橋のお守り
       (漢字に強くなるもろもろの橋を渡りたいあなたへ諸橋轍次より
3☆熊楠のお守り
       (南方熊楠先生の博覧強記にあやかりたいあなたへ南方熊楠より
4☆千野のお守り
       (言語学散歩へ出かけるときの迷子札に最適千野栄一より
5☆言海のお守り
       (ことばの海を漂流しようとするあなたへ大槻文彦より
6☆辞林のお守り
       (ことばの青木ヶ原をさまようあなたへ松村明より
7☆富士の杖
       (ことばの最高峰をめざすあなたの杖とならむby富士谷御杖
8☆時の枝
       (言語過程を通過するあなたへ時枝誠記より
9☆三尾の砂
       (絶望書店の絶望石協賛品。砂をかむうち言語の達人に三尾砂より
10☆鈴の屋の鈴
       (本居春庭先生ご成長の居宅で鳴った鈴と同じ音色、のはず)

 これらの幸運を運ぶお守りをご入手なされば、あなたの人生、上々吉。これから必ずいいことあるよ。これまでの人生で何ひとついいことなかった春庭(本居先生じゃなくて、パクリのほうの春庭=私)の保証付き。えっ、おまえの保証じゃ、あてにならない?それもそうだね。

 では、ラマダンもおわったことだし、腹いっぱい食べましょう!!って、私は一年中腹いっぱいなのでした。(餃子30個15分で完食したって、自慢したでしょっっ!)


春庭人生ダイジェスト「ア行」の本
at 2003 11/27 07:18 編集

蛇の足跡17足目:
 「笈の小文」エッセイ。阿吽の五十韻を一巡して、次のシリーズは、カタカナ「ア」から、「ン」まで続けるつもりでおりました。

 ア:アンデルセン。この人には本当に思い出がいっぱい。イ:イプセン ウ:ウィリアムズ(テネシー)。エ:エンデ(ミヒャエル)。オ:オルコット(ルイ・ザ・メイ)。うん、いいぞ。たくさんの思い出が、、、書きたいな。ア行OK!

 カ:カント。ゥン?キ:キュルケゴール。あれっ?ク:クセノフォン。アレレレッ!ケ:ケインズ。あちゃあ。読んでネーヨ。早くもカ行で挫折。
 
カタカナ名前で50韻を続けるのは無理そうだとわかりました。やめます。はい、シリーズ変更。

 でも、ア行だけちょこっと。さわりだけ。「笈の小文」で書いてきた、春庭自伝のさわり復習となっております。「小文」と言いつつだらだらした「超長文」の「笈の小文」さわりを要約で読める、お得な「ア行今日の五冊」です。

☆☆☆☆☆☆
春庭千日千冊 今日の一冊No.51
ア:アンデルセン『アンデルセン童話集』

「アンデルセンのような童話作家になりたい」と、けなげな決意で童話を書き始めたのは7歳のとき。ノートに童話を書きためていた。読むことと書くことが私の人生だった。
 1959年の分から保存してある「女の日記50年分全公開」は、話しことばの通い路サイトのフリースペースちえのわ日記で公開していきます。日本語の文を書き出してから、はるかな年月。幾星霜。

☆☆☆☆☆☆
春庭千日千冊 今日の一冊No.52
(イ)インガルス(ローラ)『大草原の小さな家』

 春庭三人姉妹の「畑の中の小さな家」は、「大草原の小さな家」のインガルス一家と、家族構成は違うけれど、楽しいぽかぽか一家だった。

 ローラ・インガルス「小さな家シリーズ」も、『赤毛のアンシリーズ』と同じように、シリーズ全作読んだ本。インガルスが70歳過ぎて、思い出話を書き綴った、というのはフィクションで、娘の手が入っているというのが真相らしい。でも、70歳すぎて昔のことを思い出して書き綴った、という伝説は、心のささえ。私も70歳すぎたら、いつか、、、。

☆☆☆☆☆☆
春庭千日千冊 今日の一冊No.53
 イ:イプセン『人形の家のノラ』

「人形の家」のノラは家を出る。人形のようなかわいい妻じゃなくて、「自分の声を発信する人間でありたい」と決意して。

 初めて私が、モノを書いて原稿料をもらったのは、娘が生まれた年のこと。背中にむずかる子をおんぶし、図書館本屋をかけめぐった。資料をあつめて話をまとめ、一年毎月連載した。読む人いない雑誌だったが、書くことは本当に楽しかった。

 でも、娘が1歳になってあきらめた。乳飲み子は背におぶっても仕事ができる。だが、1歳になれば、公園にも行き、散歩も必要。この子が大きくなるまでは、母親優先、仕方がない。製造物責任者PL法を先取り実践。

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春庭千日千冊 今日の一冊No.54
エ:エンデ(ミヒャエル)『果てしない物語』

 という舌の根も乾かぬうち、娘が1歳半のとき、新聞記事発見。「日本語学科新設、受験者受け付け中」とある。

 自転車で20分の国立大学。18歳の現役に混じって一般受験。夫は「絶対に不合格だ」と確信して「合格したら通学していい」と約束した。1次試験合格、まさか!2次も合格!まさかまさか!

 M・エンデ「果てしない物語」ファンタージェンと現実世界の往復。
 ファンタージェンでの日本語学勉強、たいへんだったけど、楽しい主婦学生生活だった。家に戻れば現実世界。買い物して、ゴミ出して、洗濯して、ご飯作って、子どもをおふろに入れて、、、、自分の体を洗う前にくたびれて、浴槽でいねむりもした現実世界。

 夢の世界だけに住むことはできないのよね。そして「ネバーエンディグストーリー」も、いつかは終わる。

☆☆☆☆☆☆
春庭千日千冊 今日の一冊No.55
ウ:T・ウィリアムズ『欲望という名の電車』

 『欲望』という名の電車に乗って『墓場』という駅で乗り換え、『極楽』で降りて、通う先は、西の方にある原っぱ。晴れの日は自転車で、雨の日は都電で。学びたいという欲望の赴くままに、欲望という名の都電で通った大学。勉学の日々は楽しかった。

 母親優先?製造物責任者?知ったことかい。35歳の主婦学生。
 3年生のとき第一回日本語教育能力試験に合格。
 日本語教師の仕事をはじめた。だが、妊娠したため一時休職、息子を出産。39歳。またまた挫折。
 乳飲み子抱えて復職ならず、やむなく大学院へ進学を決めた。

 息子が保育園に入園できて、日本語教師の仕事を再開。仕事をしながら大学院に通学。家事育児ひとりでやって、夫の仕事も手伝って。まあ、こんなこと良くできたこと。自分で自分を誉めたい毎日。

 仕事は面白く楽しかった。語学が不得意なことが、日本語教師としては幸いだった。初めて習うワケわかんない日本語。留学生の気持ちがよくわかる。そうそう、私だってね。語学が不得意でオチこぼれ。ちんぷんかんぷんのまま教室に座っていたこともありました。そういう気持ちが学生にも通じて、国語教師としてはまったくダメ教師だったのに、日本語教師は15年続けてきた。

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春庭千日千冊 今日の一冊No.56
オ:オルコット『若草物語』

 「若草物語」は4人姉妹。私は3人姉妹。でもチェホフじゃなく、子供のころは3姉妹に雌犬コロを加えて「若草物語ごっこ」をよくやった。

 姉も妹も「私がジョーの役やりたい」と言う。「そんなのおかしいよ。私が次女なのに」次女の私が主張しても、いつも却下。コロは大人しく、ベスになったりエイミーになったり。

 物語のジョーは、物書きをめざしたが、結局は結婚し教師となった。
 コロを加えた4人姉妹の次女ジョーも、物書きめざして結局教師になった。長女メグは美容師になり、障害を持つ人にも評判のいい「心の美容院」を経営していたが、昨年死去。
 末っ子は子供のころ体が弱く、「ベスのように病気で死んじゃったらどうしよう」と、私は本気でおそれていた。ところがどっこい、今では肝っ玉おっ母として地域に君臨。親子劇場の活動、不登校生のフリースペース作りなど八面六臂で活躍する「学童クラブ指導員」だ。

 母が早く亡くなったので、三人姉妹で心寄せ合い、助け合って暮らしてきた。その姉が去年早世してしまった。なぜ、なぜ?
 世の中には、自分の楽しみのためにだけ生きていて、他人にことなどおかまいなしの人もいるのに。悪いことをして金儲けをしている人もいるのに、なぜこんなに心優しく、誰にでも親切だった姉が先に命を召されなければならないのか。ほんとうに悲しく悔しかった。自分のことは後回しにしても、他の人を助けていた姉が、なぜ医者の誤診による早世という運命をあたえられなければならないのか。生きる気力も失った。

 姉の死の衝撃から立ち直るために、ホームページ作りを始めた。弱い自分のこころを支えきれないとき、ウェブ友のメールや足跡で励まされ、なんとか生き延びている。
 
 12月は「足跡メールに答えて」シリーズ、来年1月からは「500色の色鉛筆」シリーズを予定しています。

蛇の足跡18足目:「カ行の本」
at 2003 11/28 00:59 編集

 前回11/27カ行の読んでない本シリーズ。(カ):カント、(キ):キュルケゴール、(ク):クセノフォンって、あなた。クセノフォンの『ソクラテスの思い出』講じて飯食ってる奴以外で、読んだ人いたらお目にかかりたいです。

 そう、わざと読んでない本並べたの。乱読ですもの、春庭、ちゃんと「カ行」の著者の本も読んでます。

 こどものころ読んだ、さまざまな外国の話、日本の昔話。時間と空間を自由に飛び越えて、世界中を旅したいと願っていた。
 願いは半分かなった。時間と空間飛び越えて、今春庭はあなたのもとへ、ウェブの糸たどり大旅行中。

☆☆☆☆☆☆
春庭千日千冊 今日の一冊No.57
(カ)カフカ『変身』

 ヘンシン大好き。ヘ〜ンシンッッ!!ウルトラの母ハハハハッッ!って、違うよね。大丈夫、昔読んだんだけど、忘れていないから。巨大な虫に変身!でしたね。
 ラスト、家族がザムザを見捨てるところ、悲しかった。

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春庭千日千冊 今日の一冊No.58
(キ)キューリー夫人『マリー・キューリー伝』

 昔の女の子は、キューリー夫人伝記かナイチンゲールの伝記、どちらかを親に読まされて、「さあ、あんたはノーベル賞めざすのか、白衣の天使か」って、選ぶように言われたのよ。女の子が結婚後も仕事を続けるのなら、学者、教師、看護婦さん。選択肢は狭かった。

 高橋お伝かアベサダになりたいって言ったら叱られた。あのころ私はお伝がどんな人か知らずに言ってたのにね。胡瓜食うより、アベカワ餅かおでんのほうがウマそかなって、思っただけだったのに。あんなに叱らんでも、、、、

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春庭千日千冊 今日の一冊No.59
(ク)グリム『グリム童話集』

 「ほんとはこわい〜」で、近頃再び脚光を。グリム兄弟は、言語学の世界では比較言語学者として有名。童話集は言語学資料収集の副産物。

 春庭の「言語学(その中の日本語学)」お勉強については、2003/11/20「をんなとおんな」11/21「んじゃメナ」など、ところどころに見本がございます。

 「来週のメールにこたえて」では、本居春庭の言語学(国学)の講義もございます。でも、国学むずかしくって、引用してても、私にもわからないんです。

☆☆☆☆☆☆
春庭千日千冊 今日の一冊No.60
(ケ)ケラー(ヘレン)『奇跡の人』

 井戸の水を手に受けて、7歳のヘレンがことばにめざめるシーン、何度読んでも涙。映画(アン・バンクロフト先生がすごい)みても涙。大竹しのぶの舞台見ても涙(ほんとの舞台見たんじゃなくて、テレビワイドショーか何かの紹介番組)『ガラスの仮面』のテレビドラマ化で、安達祐実がヘレン演じていても(あの演技力でさえ)涙。

 「ことば」は、人が人らしくあるための基本なのです。人間らしい暮らし、文化、人間の心、人と人のこころのつながり、すべての基本。ことば、言葉、詞、コトバ。

 春庭、視覚障害者のための朗読ボランティア続けています。三重苦のヘレンに導かれて、けんめいに生きている視覚障害の方々、たくさんいます。これらの方々から学ばせてもらうこと多いです。

☆☆☆☆☆☆
春庭千日千冊 今日の一冊No.61
 (ケ)ケストナーも捨てがたい。『エーミールシリーズ』『ふたりのロッテ』

 「うちもねぇ、両親が離婚しているのならいいのにね、必ず私たちが活躍して元のサヤにおさめてみせる」と、残念がった三姉妹。

 俳句が好きな母、歴史が好きな父、三人姉妹。犬のコロ、猫のクリ。鶏と兎もいて、天井裏ではねずみも勝手に同居していた、田圃と畑の中の小さな家。柿の木、桃の木、あんずの木、いちじく、ぶどう、ゆすら梅。狭い庭には、「食える木」がいっぱい。

 ぽかぽか日当たる庭に出て、三人姉妹はままごと続ける。
 「ロッテちゃん」「なあに、ルイーゼちゃん」
 「わたしたち、双子よね。私、いちじく食べたくなったの、ロッテちゃん、ちょっと登ってとってきて。ふたごは助けあうものよ」
 「この前、柿はロッテ、いちじくはルイーゼが登るって決めたじゃない、ずるいよいつも、あんた食べるばかりで」

 姉ふたりがケンカをはじめるその側で、ふたごにしてもらえなかった妹が、せっせといちじく食べていた。

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春庭千日千冊 今日の一冊No.62
(コ)小泉八雲『怪談』

 耳なし芳一。こわくて、こわくて、トイレに行くときは妹をむりやりいっしょにつれていった。そんなに怖いなら、読まなきゃいいのに、体中に経文書き込んだ芳一の姿と、体に矢刺さり血だらけの平家の落武者、幼いあわれなミカドを連れた二位の尼の青白い顔。こわい挿絵を、こわいもの見たさでまた見たくなって、今夜もトイレは三姉妹でいっしょに。

 小泉八雲、節子と結婚する前はラフカディオ・ハーン。アイルランドとギリシアのハーフ。八雲の子供は四分の一ギリシア、四分の一アイルランド。二分の一日本。そのまた子供は、、、、、、小泉凡さん。ハーンの曽孫で民俗学の研究者。東京から松江に移り住み、松江市内にある小泉八雲記念館の仕事もこなす。持つべきは偉大な祖父。

 春庭のしょうもない祖父祖母については2003/10/17「ルーツ」をお読みください。例によって長文ですが。読めば必ず役に立つ!!って、何の役にか。しょうもない先祖を持つ、しょうもない春庭の人生でも、こうやって生きていけると、しみじみできる。

 他人のふり見て我が振りなおしてね。他山の石となりころがる春庭。春の庭には石ころごろごろ。


おい老い笈の小文2003/09下旬  

おい老い笈の小文2003/10上旬  10中旬  10下旬

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