妊娠・出産

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手続き

国籍

アメリカで生活していると、妊娠・出産する機会があるかもしれません。アメリカは生地主義をとるので、両親の国籍に関係なくアメリカで生まれた子供はアメリカ国籍が取得できます。一方、日本は血統主義なので、子供が外国で生まれても血統により日本国籍を取得できます。なので、必要な手続きさえきちんと行えば、アメリカビザの心配なしに日本人として育てることができます。ただし日本は重国籍を認めていないので、22 歳に達するまでに国籍の選択をする必要があります。

健康保険

健康保険は気を付けないといけません。妊娠・出産を全くカバーしない保険から、100% のものまで様々です。また、たとえ 100% カバーする保険であっても除外期間があったり、妊婦が新規加入できないこともあり得ます。子供がほしい場合には予め確認しておいた方がいいでしょう。正常分娩でも病院の請求書を見る限り $15,000 ほどかかります。その他、出産までの診察・検査費などや不意の事態を考えると保険なしでは非常に大変です。

出産後は、子供を扶養家族に加える手続きをする必要があります。出生後 30 日以内などの決められた期間内に手続きしないと、1 年に一度だけ保険内容を変更できる時期(10 月前後)にしか加えられなくなります。

出生登録証明書 (Birth Certificate)

アメリカで生まれたことを証明する州政府発行の書類です。日本の出生届を提出する際の必要書類の 1 つです。出産入院中に部屋まで担当者が来て、必要事項を両親に尋ねて入力してくれます。両親の職業や最終学歴、出産までに通院した回数(皆さん正確には覚えてないようで、適当でいいと言われました)なども聞かれました。子供の名前も必要なので、出産する前に候補を絞っておかないと困ります。実際の証明書が後日自宅に郵送されるように手続きしてくれる病院もあります。

UAB 病院の場合には、申請用紙を渡されます。サインをした後、モンゴメリーのアラバマ公衆衛生局に郵送するか、ジェファーソン カウンティ保健局に直接行って申請します。混んでいなければ 10 分ほどで終わるので、簡単です。1 枚目の申請費用には birth certificate 検索手数料が含まれ $12 ですが 2 枚目以降は 1 枚あたり $4 なので、産まれた際に一括で何枚か取得しておくのが一般的です。出生証明書の有効期限はありません。

社会保障番号 (SS#)

産まれた病院での birth certificate の手続きと平行して、両親が希望すれば SS# の手続きも進めてくれると思います。確定申告の際に子供を扶養家族として申告するには SS# が必要なので、特別な事情がない限り手続きしておいた方がいいでしょう。SS# カードは後日自宅に郵送されることになります。

出生届

日本国籍維持のために出生届を日本在外公館か本籍地の市区町村役場に郵送する必要があります。出生後 3 か月以内に行います(郵送の場合には必着)。最寄りの在外公館に予め問い合わせることをお勧めします。在留届を提出してあると話が早く進みます。

在アトランタ日本国総領事館に提出する場合、birth certificate が 2 枚必要になります。対応は親切です。郵送後、特に書類に不備がなければ連絡いただけないようなので、数週間後に念のため確認した方がいいと思います。

アメリカパスポート申請

アメリカで生まれた日本人の子供が海外旅行する際には、日本のパスポートのほかにアメリカのパスポートも必要になります。子供の名前を日本のパスポートに非ヘボン式で表記したい場合にはアメリカパスポートが証明書として使えるので、先に申請すると便利なようです。Birth certificate が 1 枚必要ですが、パスポートが発行された後に別便で返送されました。

2007 年からアメリカ人がカナダ・メキシコなどの近隣諸国に行く際にもパスポートが必要になり、その前後はかなり申請数が増えていたようです。最近は落ち着いてきたようですが、時間に余裕を持って申請してください。

日本パスポート申請

申請に際して戸籍抄本または戸籍謄本が必要になるので、出生届を提出した後、戸籍に子供が加えられてからの申請になります。申請自体は郵送でできますが、本人確認のため受け取りには在外公館に出頭しないといけません(たまに行われている出張サービスをうまく利用できれば別です)。アメリカパスポートのコピーか、Birth certificate が 1 枚必要です。

妊婦・赤ちゃん用品

あれば便利な妊婦・赤ちゃん用品を挙げます。赤ちゃんが生まれる頃になると急激に荷物が増えます。Babies"R"Us に行けばほぼ何でも手に入ります。Wal-Mart や Target は品揃えではかなり劣りますが、希望の品物があれば Babies"R"Us よりもだいたい安く買えます。Publix も店舗によっては赤ちゃん関連用品が比較的充実しています。

葉酸

葉酸 (folic acid) は妊娠初期における胎児の神経系発育に重要な働きをするようで、産婦人科医に妊娠を希望する場合には日頃から十分に摂取することを勧められました。普通に売っている葉酸サプリメントは 1 粒 400mcg なので、800mcg になるように 1 日 2 粒飲むようにとのことでしたが、インターネット上では 400mcg でも十分との記述もあります。

妊婦用ビタミン剤 (prenatal vitamin)

妊娠後は産婦人科医より、様々なビタミンがバランスよく入っている妊婦・授乳中女性用ビタミン剤を勧められます。葉酸も入っています。普通に市販されているので、簡単に買うことができます。ただし含まれている鉄分が原因で、摂取後に気分が悪くなる場合もあるようです。その場合には医師に相談することをお勧めします。

普通のビタミン剤は単一のビタミンが一日に推奨されている摂取量の何倍も入っていることが多いので、注意が必要です。特にビタミン A や D のような脂溶性ビタミンには気を付けてください。

妊娠線予防クリーム

妊娠線の出やすさは体質によるのかもしれませんが、妊娠線予防クリームを使うのもいいようです。薬局などで簡単に手に入る Palmer's Cocoa Butter Massage Stretch Mark Cream は比較的効くようです。

Tylenol

Tylenol は副作用が少ない頭痛・解熱薬としてアメリカで有名ですが、妊婦が頭痛になったときも安全に飲める薬として産婦人科医に勧められました。ただし念のため必ず医師と相談してください。

乳幼児用の飲みやすい液体 Tylenol もあります。Infants' と children's があり、同量の有効成分で比較すると infants' の方が飲む量が少なくてすむようになっています。予防注射の後は体温が上がることがあり、小児科医に飲むことを勧められると思うので、予め用意しておくといいでしょう。使用量は箱にも書いてあるとおり 2 歳以下の子供の場合には医師に相談して決めてください。ただし乳幼児用の Tylenol はたまにリコールが出ることがあり、ニュースなどを見ないと分からないので注意してください。

Pedialyte

Pedialyte は赤ちゃんが下痢・嘔吐をした際、脱水症状を起こさないように飲ませる飲み物です。水分だけでなく、電解質なども補給します。赤ちゃんが体調を崩すときは突然訪れるので、予め用意しておくといいでしょう。

母子手帳

日本の母子手帳は子供の成長や予防接種歴を記録する際に便利です。日本に住所がないと市町村によってはもらえないかもしれませんが、一度尋ねてみるといいと思います。私の場合は、見本として使われていたものがもらえましたが、ほとんど新品と変わらず助かりました。

ベビーベッド (crib)

ベビーベッドは割と大きいので、幼児期もそのまま使えます。周りの外枠とマットレスは普通別売りです。マットレスは防水になっている物が多いです。外枠の側面 2 枚をヘッドボード・フットボードとして使用し、full サイズベットにできる物もあります。ただその場合には、追加でフレーム部品や full サイズマットレスの購入が必要になります。

ベビーベッドは見た目の良さも大切かもしれませんが、使い勝手の良さはより重要です。ベッドの高さを赤ちゃんの成長に合わせて上下できたり、手前側の柵を上下に動かして赤ちゃんの移動が楽になっているものが多いですが、それらの機能の使いやすさはできれば目で見て確かめた方がいいです。Babies"R"Us では実物がいくつも組み立てられた状態で展示されています。Wal-Mart では比較的安く売っていますが、少なくともバーミングハムの店舗ではヘッドボード部分しか展示されていません。

ベビーベッドにはさらにシーツやバンパーなどがあれば便利です。店では crib comforter set として 4 点セットで売られていることが多いです。シーツは何枚か替えがあるといいでしょう。大人のベッドと同じように、シーツとマットレスの間にマットレスパッドを敷いておけば簡単に洗濯できます。

赤ちゃんは乳幼児突然死症候群 (Sudden Infant Death Syndrome; SIDS) を防止するために、仰向けで寝た方がいいですが、固定するためのサポートがあると安心です。赤ちゃんの大きさにより左右のサポート位置が変えられるものをお勧めします。

ベッドに取り付けるモービルがあると赤ちゃんが喜びます。派手な色遣いの物の方がずっと目に入りやすいようです。

ベビーベッドは買わずに、日本から布団を持ってきて川の字で寝るのもいいかもしれません。ただし、小さいうちは親が寝返りで潰さないように細心の注意が必要です。ベッドの横に付けられるようになっている赤ちゃん用ベッドもあります。

チャイルドシート (Car seat)

自動車に乗せる際、子供の大きさに合わせてチャイルドシートが必要です。アラバマの場合 2009 年 5 月現在、以下のようになっています。

チャイルドシートに体重の目安が書いてあります。赤ちゃん用のものの中にはカーシート部分をベビーカー (stroller) に付けられるようになっているものもあり、便利です。UAB で出産する場合には、プレゼントとしてもらうこともできたのですが、2008 年末の時点で在庫が終わり次第プレゼントは終了という話を聞きました。

カーシートと赤ちゃんの周りに隙間ができるので、右上の写真のような頭を固定するものを用意しておいた方がいいです。赤ちゃんの大きさに合わせたサイズが必要です。

また、赤ちゃんが小さいうちはカーシートが後ろ向きに取り付けられるので、赤ちゃんの顔が運転席から振り返っただけでは見えないです。小さな鏡をリアウィンドウに取り付けて、運転席のバックミラーから見えるようにできる商品もあります。

服は少なくとも 4-5 枚は揃えておいた方がいいです。首がすわらない間、冬服は上下一体で前開きのものでないと着せるのがかなり面倒です。

肌着も同様に前開きになっていた方が楽ですが、アメリカでは数が少ない印象を受けます。口元を拭いたりするのに便利なガーゼのハンカチ母子手帳と合わせ、日本から持参するか送ってもらった方がいいかもしれません。病院では大人と同じような形のシャツを着せられていたので、脱がせたり着せるのに苦労しました。

また冬は体温を一定に保つため、室内でも赤ちゃんに帽子を付けることを勧められました。赤ちゃん用品として売られている、赤ちゃんを包むバスタオルのような布も服と同じ枚数ほど揃えておくと便利です。顔を強く引っ掻くようであれば手袋が必要ですが、脳の発育のためにはしない方がいいようです。

これらは赤ちゃんが産まれる前に一度赤ちゃん用洗剤で洗濯しておくといいでしょう。産まれた後は、服は大人のように 1 日 1 回着替えというわけにはいかず、汚れたりして 1 日に何度も洗濯が必要なこともあります。

保育モニター

赤ちゃんのベッドのそばに送信機を置いて、赤ちゃんの音を受信機に送信してくれます。音だけで十分だと思いますが、映像を送れる装置もあります。ちょっとベッドのそばを離れる際や別の部屋で寝る際に便利です。

耳温計

アメリカの病院で赤ちゃんの体温を測る際には脇の下か、直腸に温度計を入れますが、どちらも家庭でやるには大人と違って大変です。耳温計があると、耳にセンサー部分を少し挿入して 1 秒ほどで測定できるので、非常に便利です。ただ、左右の耳で全く同じ温度になることは珍しく、誤差が大きいときもあるようです。正確に計る必要があるときには、脇の下に挟む普通の体温計が役立ちます。

おしゃぶり

おしゃぶりの使いすぎは歯列に影響するなどの問題点が指摘されていますが、はっきりと結論は出ていないようです。3 歳ぐらいまでであれば問題ないという意見もありますし、赤ちゃんの母乳に吸い付く力を強化するために最初のうちはさせた方がいいとの意見もあります。

おしゃぶりはいろいろな種類がありますが、煮沸消毒した際におしゃぶり内部に水が溜まってしまうものが多いです。吸い口の形で赤ちゃんに好き嫌いがあるかもしれませんが、写真の Soothie Pacifier は単一の素材でできており、水が溜まらない構造になっています。

風呂

赤ちゃん用の小型風呂桶はいろいろな会社から出ていますが、評判が悪いものも多いようなので注意が必要です。赤ちゃんの体の大きさに合わせて風呂桶の大きさを調整できるものもありますが、作りによっては水漏れや赤ちゃんの体を挟むなどの心配があります。大きさ固定のものの方が安心して使えるようです。風呂桶をわざわざ買わずに、台所の流し台にタオルなどを敷いてからお湯を張ってもいいようです。

へその緒が付いていても日本では風呂に入ることを勧められますが、アメリカではへその緒が取れるまで風呂が禁止になることが多いようです。それまではスポンジで体を拭く sponge bath が一般的なようです。親には赤ちゃんがかわいそうだと言われましたが…

赤ちゃん用のシャンプーや液体石けん(頭に使ってもいいようですが)は目に入っても大丈夫なものが売られていますが、出産の際にもサンプルがもらえると思います。皮膚乾燥防止用のローションもあります。生後しばらくすると湿疹が出る場合があり、その際には Dove の無香料 (unscented) 石鹸で洗ってあげるといいようです。

授乳関連用品

母乳で育てることは簡単そうで意外と難しいです。母乳で育てたい場合でも念のため粉ミルクの用意もお忘れなく。

哺乳瓶

哺乳瓶はいろいろなメーカーから出ていますが、瓶のふたの大きさはほぼ互換性があるようです。搾乳機と瓶を共有できる場合もあります。乳首の穴の数・大きさが赤ちゃんの大きさで変えられると便利だと思います。素材はガラスでないものが多いですが、探せばガラスのものもあります。

哺乳瓶を中まで洗うための金具付きスポンジ、煮沸消毒する際に哺乳瓶をつかむ器具、そのあと乾かすために専用の drying rack もあった方がいいです。

搾乳機

粉ミルクでなく母乳を与えている場合でも、乳腺炎予防のために赤ちゃんが飲み残した分を絞り出す必要があるようです。母乳は赤ちゃんが産まれて、母乳を与える刺激を受けてから徐々に作られるようになることが多く、搾乳機もよい刺激になるようです。詳しくは出産で入院している際や(授乳専門の看護師もいます)小児科医の先生に会いに行った際に尋ねてみることをお勧めします。

手動と電動のものがあり、電動のものはさらに片方だけのものと両方一度にできるものがあります。手動のものは $30-60 くらい、電動のものは $60 から $200 以上のものまであります。

授乳パッド (Nursing Pad)

授乳パッドは使い捨てのものと、洗えて何度も使えるものの両方が売られています。数社から同じような製品が出ていますが、Lansinoh のものがずれず、形状は平面でなく立体的に作られているので、評判がいいようです。ただし値段は少し高めです。

Breast Cream

授乳をしていると乳首に傷が付くことがよくあるようです。その際に母乳を少し手にとってすり込んでから breast cream を塗ると傷の回復に効果があるとのことです。

電気ポット

特に冬の間はお湯を使う機会が多いので、電気ポットがあると便利です。粉ミルクを溶かす際の湯冷ましを作るのが簡単になり、赤ちゃんの体を拭く際もすぐに温かいお湯が用意できます。

赤ちゃん用消耗品

ベビー用品メーカーはパンパース以外、日本ではあまり有名でないのでどれを選べばよいか迷います。妊娠中にとりあえず以下に挙げるホームページなどで必要事項を登録しておくと、クーポンやサンプルが送られてきます。

アメリカで出産する場合には親の手助けが簡単に受けられないこともあり、予め十分に用意しておくことをお勧めします。授乳は最初のうち、母乳の場合には 2-3 時間おきに、粉ミルクの場合には 3-4 時間おきにするように勧められ、さらにその合間におむつ交換などで泣かれることもあるので、買い物に行くだけでも結構大変です。

紙おむつ (diapers)

紙おむつは Pampers と Huggies がトップブランドで、次に Luvs が続きます。CostcoWal-Mart などのストアブランドもあり、値段は比較的安いです。赤ちゃんによって好みが若干分かれるようなので、一通り使ってみてから選ぶといいようです。ただし、使われている香料は日本よりもきつめのようです。サイズは新生児用の N から、体重に合わせて 1, 2, 3… と続きます。新生児の場合、1 日 10-20 枚ほどおむつ交換しないといけません。毎日ゴミ捨ての際にその量に驚きます。産まれる前にいちばん無難と思われる Pampers Swaddlers を箱単位でまとめ買いしておいた方がいいでしょう。

紙おむつの際に体を拭くウェットティッシュ (baby wipes) もいろいろあります。個人的には Costco のものが比較的安価で品質もよくお勧めです。おむつかぶれができることもあるので、おむつかぶれ対策用クリームも用意してください。肌が弱い赤ちゃんの場合には Aquaphor がいいと思います。

使用済みの紙おむつはかなり臭うこともありますが、バニラなどの匂いがついたゴミ袋を使用するとゴミ箱の蓋を開けた際にもかなり気にならなくなります。

紙おむつとウェットティッシュ、できれば着替え 1 組のセットは出歩く際に持ち運ぶのをお忘れなく。赤ちゃんにとって小児科医に会いに行くのがはじめての外出となると思います。

粉ミルク (formula)

同じ会社でもいろいろと種類があり、迷いそうです。母乳だけで育てようと考えている場合でも母乳の量が十分であるかは分からないので、登録してサンプル・クーポンはもらっておいた方がいいです。産婦人科の先生から受け取ったり、自宅に郵送されることもあります。母乳の量と赤ちゃんの性格にもよるでしょうが、100% 母乳だけで育てるのは大変です。赤ちゃんは空腹状態ではかなり不機嫌になりよく泣きますが、最初から十分な量の母乳が出ることは珍しいことのようです。母親はホルモンのバランス的にもいわゆるマタニティーブルーになりやすいようなので、注意が必要です。

粉ミルクの計量スプーンは缶の中に入っていますが、かなり埋もれていることがあります。スプーンで探れば見つかります。粉ミルク以外にも、濃縮液体ミルク、そのまま使える液体ミルクとして売られています。使い捨てボトルに入った液体ミルクもあるので、外出する際は便利そうです。

赤ちゃん用粉ミルクの他に 9 か月を過ぎた辺りから使えるフォローアップミルク (follow-up milk) も普通に売っています。牛乳よりも吸収されやすく、不足しがちな栄養素を補ってくれます。

洗剤・柔軟剤

普通の洗剤は赤ちゃんに刺激が強すぎることもあるようなので、少なくとも最初のうちは赤ちゃん専用のものを使ってあげた方がいいようです。Dreft はクーポンをよく目にしますが、値段が少々高めです。まずは産まれる前に買ったを一度洗濯しておくといいと思います。おむつ交換時におしっこをされたりミルクを吐いたりして 1 日に何度も洗濯しないといけないこともあります。

柔軟剤は赤ちゃん専用のものはないようですが、刺激の少なそうなもので試してみたり、洗剤だけで全く使わないのもいいかもしれません。

余談ですが、ミルクをちょっと吐く場合に適当な単語は spit up のようです。部屋の端から端まで飛ぶくらい勢いのある吐き方(少々大げさな表現のような気がしますが)だと vomit がいいようです。

湿疹対策

赤ちゃんに湿疹ができる場合、乾燥肌が原因となることも多いようです。医師に相談するのがいちばんですが、特別な使用上の注意なしにステロイドを処方されることもあります。香料や防腐剤など余計な物が入っていない保湿剤と軟膏で肌を保護してあげるのもいいようです。よい保湿剤はいくつかあるので、使ってみて赤ちゃんの肌にあったものを選べばいいと思います。

へその緒処理用アルコール

アメリカでは赤ちゃんの退院が早いので、へその緒が取れるまでその周りをおむつ交換のたびにアルコールで拭くことを勧められます。脱脂綿に消毒用アルコールをしみこませて拭くのもいいですが、それ専用のもの (belly button swabs) も売られています。割としっかり拭く必要があるので、退院前に看護師さんから拭き方を教えてもらうといいと思います。

その他

紙おむつとミルク以外の赤ちゃん用品など。

絵本・雑誌

絵本

アメリカの絵本は日本で翻訳されて人気がある物もありますし、日本・アメリカ以外の国の絵本で英語に翻訳されている物もあります。インターネット上で楽しめる絵本もあります。

雑誌

無料で自宅まで郵送してくれる育児用雑誌があります。Babies"R"Us にも置いてあります。両親教育用のクラスでも配られるかもしれません。

出産前後の出来事

出産前後の出来事を簡単に並べておきます。ただし病院によって若干違いがあると思うので、参考までにどうぞ。以下のサイトも参考になります。

超音波検査

超音波検査の回数は日本と比べてアメリカは極端に少ないようです。母胎・胎児に特に問題がないと判断されると、妊娠期間中 2 回だけでした。超音波検査の際には白黒写真として画像を何枚か印刷してくれましたが、ビデオテープを持参すると動画として記録してくれるようです。

UAB Childbirth Education Classes

どこの病院でも出産に向けて施設の見学や両親教育用のクラスを用意しているのではないかと思います。UAB で出産する場合、無料の Labor & Delivery Tour や、はじめて子供を産む両親向けの New Life Series(病院施設見学も含まれています)などを受講しておくといいかもしれません。

New Life Series は 2 時間の授業が夜 5 回か、金・土で一括して行われます。参加料として $50 必要ですが、2006 年の時点ではインターネット上でクレジットカードによる支払いができそうに見えてできず、チェックを郵送しました。参加者は妊娠後期(出産予定日 2-3 か月前)の人が多く、父親の参加者も多いです。赤ちゃん関連用品サンプルも少しもらえます。

Baby Shower

アメリカでは出産祝いでなく、普通は出産前にプレゼントを持ち寄って baby shower という集まりを持つのが一般的です。アメリカ人はプレゼントと一緒に返品用のレシートをくれることもあります。気に入らなかったり、他の人とプレゼントが重なってしまった場合には遠慮なく現金に換えてねということです。お返しですが、日本のように半返しといった決まりはなく、お礼のカードを書くのが一般的なようです。

もともとは結婚式前の bridal shower と同じように女の人だけの集まりだったようですが、男女どちらも参加することも多いです。Baby shower でもらえるものをもらってから、その他必要なものを揃えると楽です。

小児科医 (pediatrician) 選定

子供が生まれる前に小児科医を予め選択しておきましょう。オフィスに電話して、新患を受け付けているかどうか尋ねておけばいいと思います。出産入院中の書類作成の際、看護師に尋ねられることになります。もし黄疸などの症状が生後に出た場合、退院後すぐに会いに行く必要があります。友達から紹介してもらってもいいですし、お世話になっている PCP の先生に尋ねてみるのもいいかもしれません。健康保険で子供の PCP を決めなくてはいけない場合、小児科医になります。

アメリカの小児科医は時間外でも電話で医師や看護師の指示を受けられる電話サービスを提供していることが多いです。最初にオペレーターに症状を説明して、折り返し医療関係者から電話をもらうことになります。生死に関わるほどの自体であれば 911 に電話すべきですが、突然の風邪や怪我など ER に連れて行く必要性や、自宅で様子を見る場合には薬の量や注意点などを教えてもらえるので便利です。

UAB 病院での出産

出産が近くなったら突然の破水などということもあり得るので、父親が携帯電話を持っていつでも連絡が付くようにすることをお勧めします。

出産は父親が立ち会うと感動的でいいと思います。写真・ビデオでの撮影は出産中は医師の妨げにならないように禁止されていましたが(病院によって対応は異なります)、それ以外の時は自由に撮たので忘れずにデジカメなど持参してください。よい思い出になることでしょう。

入院の際にはまず入院費用を責任を持って払うことや、緊急の際には輸血することに同意するなどといった内容の書類にサインしました。

アメリカでは硬膜外麻酔 (peridural anesthesia) による無痛分娩が普通に行われています。麻酔科医が来てきちんと説明してくれますが、最初から希望しなくてもその旨伝えておけば陣痛に耐えられなくなった時点でしてもらうことも可能です。一度だけ麻酔薬を投入するのではなく、カテーテルを残して出産までの間希望に応じて麻酔薬を注入できるようになっています。念のため麻酔薬の量を制御する機械がきちんと動いているか確かめておかないと、本当に痛くなった際に苦労します。カテーテルを挿入するまで、皮膚の消毒から始まって 30 分はかかります。硬膜外麻酔後の陣痛はモニター上の波形を見て判断します。帝王切開でない場合には出産後健康保険の関係で 2 日間で退院しなければならないことを考えると、痛みによる疲労を軽減するのはかなり重要かもしれません。

出産後母親がすぐに赤ちゃんを抱きたいのか、それとも一度きれいにしてから抱きたいのか予め聞かれました。父親がへその緒を切りたいのかどうかも聞かれましたが、私の場合先生が忙しかったようで忘れられたらしく、切られてしまいました。男の子が産まれた場合、割礼 (circumcision) をするかどうか必ず聞かれることになると思います。

出産後、出産室から大きめの別の部屋に移りました。母親は母乳で育てる場合はまだほとんどでないかもしれませんが、刺激を与えるために出ても出なくても 2-3 時間に 1 回は吸わせるように言われました。悪露が出て、出産時の会陰切開の痛みもあると思います。トイレに立つ際は貧血に注意してください。部屋には大きめのソファーベッドが置かれており、父親も簡単に寝ることができました。入院中の赤ちゃんの状態は 1 日 1 回、病院に勤めている小児科医の部屋に運ばれて診てくれました。入院中、希望すれば赤ちゃんを託児室 (nursery) に完全に預けることも可能なようです。

退院時にプレゼントとしてカーシートとベビーカーのセットか、電動搾乳機のどちらかをもらえます。どちらもしっかりしたものです。また、おむつや粉ミルク、使い捨て液体ミルク、赤ちゃんの身の回りの小物、母親の出産後の悪露処理用品などももらえました。赤ちゃん用の小物は櫛や鼻水・唾液吸い出し器、おしゃぶり、体温計(残念ながら耳温計ではなかったです)などです。

退院後、日本から家族の助けがないのであれば父親は 2 週間は休んだ方がいいです。母乳で育てる場合、母親は疲れた体でも授乳だけはしなければいけません。その後は様子を見て出勤日を決めたいところです。また出産後は両親共に体力を使うようで体重が減ります。よく食べることをお勧めします。

予防接種

必要な予防接種はアメリカと日本で多少違いがあります。出産後の入院の際に、日本では受けない B 型肝炎 (hepatitis B) の予防接種を受けるかどうかを聞かれ、書類にサインしました。アメリカではこれが初めての予防接種となります。予防接種後に予防接種歴のカードを渡されました。小さな紙切れといった感じですが、予防接種歴を証明するものとして重要です。別に日本の母子手帳があると身長や体重なども記録できて便利です。

小児科医に定期的に会いに行って検査の後に予防注射も受けることになります。日本と違い一度に何本も打ちます。予防注射の副作用として発熱などの症状が出る場合があります。予防注射当日は分かりやすいですが 10 日前後してから症状が出るものもあり、注意が必要です。アメリカでは夜でも病院に電話して症状を伝えると、折り返し看護師が適切な処置を伝えるために電話をくれるシステムが一般的なようです。緊急時に慌てないよう、電話番号を予め控えておいてください。

黄疸 (jaundice)

新生児の黄疸、特に東アジア人は割と普通に起こり、治療さえすれば簡単に治ることが多いようです。日本では新生児は 1 週間ほど病院に滞在できるので、黄疸が出てもすぐに治療してもらえます。一方、アメリカは健康保険の関係で通常分娩であれば出産後 2 日間で退院するのが一般的です。黄疸が出始めた頃退院となってしまい、それほどひどくなければ小児科医に会いに行った後に自宅で治療することになります。

治療法として紫外線を放出する装置の上で 1 日中寝て、黄疸の原因となるビリルビンを分解します。専用の服も一緒に借りられ、簡単に取り付けができます。看護師が 1 日 1 回訪問し、血液検査でビリルビン値が十分小さくなるまで数日間行います。



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Special Thanks to Ms. Chieko, Ms. Yukiko and Ms. Shiori

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