引っ越しの手続きに関しては別ページを参照してください。

住所もまた様々な手続きの際に必要になってきます。ホテルなどでの仮住まいは高額になりますので、早めに決めたいものです。長くいることが確実で、一括で払えるほど十分なお金があれば住宅購入という選択肢もあるかもしれませんが、アメリカでのクレジットヒストリーがないと有利な金利で住宅ローンを組むのは至難の業です。
アメリカでは大都市でない限り、住みたいアパートに自分で連絡を取り契約するのが一般的なようです。大きなアパートになると敷地内に leasing office がありますので、まずはそこに行く事になります。部屋も空きがあればその場で見せてもらえます。どのアパートを選ぶかは長く住んでいる人に相談するのがいちばんですが、スーパー入り口などに置いてある無料のアパート情報誌が参考になると思います。アパートによってはクーポンを付けていることもあります。配布開始後しばらくするとなくなってしまうことが多いので、初めての土地の場合には受け入れ先にお願いしておくといいでしょう。以下のサイトでも調べられます。
家具付き (furnished) のアパートは家賃がその分高く、ほとんどは efficiency と呼ばれるワンルームタイプになってしまい、選択肢が非常に少ないです。少し長くいる場合には、買ってしまった方がずっとお得だと思います。家具なし (unfurnished) のアパートでも、冷蔵庫、電気コンロと一緒になった大きなオーブンはほぼ間違いなく付いています。自動食器洗い機や、電子レンジ、洗濯機が付いていることもあります。
アパートの広さはベッドルームの数が基準で(efficiency, 1 bedroom, 2 bedroom)、トイレとシャワーが一緒になった bathroom が 1 つ以上付いていることもあります。州やアパートの規則で、ベッドルームの数に応じて最大居住者数が設定されている場合があります。また、上下階が一戸用になっている duplex または townhouse と呼ばれる形態のアパートもあります。アメリカの低層アパートはいわゆる壁が薄い物件が(少なくともバーミングハムでは)多いので、特に足音や物音が階下に響きます。小さな子供がいる場合には隣人とのトラブルを避けるためにアパートの 1 階や duplex をお勧めします。
暖炉が付いていることもよくあります。日本的に考えれば完全に飾りですが、こちらでは停電がたまにあるので、いざというときの保険になります。バーミングハムは冬、南部という印象よりは冷え込むこともありますが、文字通り死ぬほど寒くなることはほとんどないです。北部では -20 ℃以下になることもあります。知り合いのお兄さんは冬のシカゴで停電に遭い、燃やすものがなくなり、売り物のベビーベットを解体して暖を取ったそうです。
洗濯機はアパート内に設置できる場所が用意されていたり、コインランドリーとして共有施設になっている場合が多いです。ある程度のアパートになると、プールやトレーニングルーム、洗車場といった共有施設も普通に付いています。
アメリカの家賃は部屋の大きさ・設備はもちろん、治安のよさとも確実に比例していますので、実際に決める前に現地でよく確かめてください。家族がいる場合には働く本人よりもずっとアパートにいる時間が長いので、よく相談することをお勧めします。子供がいる場合には、通う学校のレベルは重要な要素です。アメリカでは州政府などで学校ごとのテストの平均点を公開しています。ハリケーンの被害などを考えると、低地は避けた方がいいかもしれません。2004 年にハリケーン アイヴァン (Ivan) がバーミングハムを直撃した際に、実際に浸水したアパートもあります。また、備え付け電球が切れた際の交換やエアコンなどが故障した際などのメンテナンスの迅速さを確認するのも大切です。
知り合いに推薦してもらったとしても、アパートは自分の目で確かめるのが重要だと思います。アメリカのアパートはエアコンが前提なのか、風通しの良さは基本的に全く考慮していない印象を受けます。最悪の場合、モーテルの部屋のように数少ない窓が通路に面していてカーテン・ブラインドなしにできそうもないこともあります。
バーミングハムでは 1 ベットルームで $500-700 ほど出せば、よい物件が見つかると思います。基本的にダウンタウン・UAB に近いほどあまり治安がよくなく、古いアパートが多くなります。古いアパートでも管理がきちんとしているのであれば、見た目的にも使い勝手的にも普通は問題ないです。統計的に治安がよく、新しいアパートとなると Hoover か Hwy-280 沿いで決まりです。UAB に近い順番で挙げていくと以下のような感じです。北側はダウンタウンになり、知り合いで住んでいる人はいません。
契約の際には日本では考えられないくらいの多くの書類に目を通し、何箇所もサインする事になると思います。ある程度しっかり読もうと思うと 1 時間以上かかりますので予め余裕を持って行ってください。家賃などの支払いは、クレジットカードを受け付けてくれるところもあるようですが、基本的にチェックです。現金は安全面から受け付けてくれません。私のようにアパートの契約時に銀行口座がない場合も考えられます。その場合は予め支払う金額を確認して、郵便局などで為替 (money order) を作ることになります。手数料を取られますが、現金を持っていけば簡単に作ってもらえます。チェックでの毎月の支払いは忘れそうで面倒ですが、本当に忘れると遅延金も請求されます。
日本と違い、敷金や礼金などは少なくともバーミングハムでは基本的にありませんが、手数料など少し余計に払う必要はあります。家賃は契約した日からではなく、入居日からにしてもらえる場合もあると思います。ただクレジットヒストリーがない人は、特別なデポジットを要求されることもあるようです。契約期間は普通は半年か 1 年間です。1 年契約にすると割引してもらえる場合もありますが、1 年分家賃を払うことが前提なので、1 年間住むつもりがなければいけません。アパートによっては、仕事で突然解雇されたなどの理由があれば契約を打ち切れる場合もあります。すべて契約書次第です。
契約の際に、テナント保険に入る事を勧められるかもしれません。勧められなくても自動車保険よりずっと安いこともあり、念のため入っておいた方がいいでしょう。Premio カードでも提供しています。
アメリカ国内の引っ越しの際には業者にも頼めますが、自分でトラックを借りて行うことも一般的です。普通免許証だけでもかなり大きなトラックを運転できます。
入居する前に目に付いた問題点は遠慮なく聞き、直してもらうべきものは直してもらってください。もし直してくれない部屋の傷などがあれば書類として残すようにお願いするべきで、念のため写真も取っておきましょう。部屋に備え付けてあるコンセント、電話線など、見せてもらっただけでは正常に作動しているかどうか分らないものは、入居後早くに確認して、不具合があれば修理をお願いしてください。アメリカ人が完璧に確認したと言っても、あまり信用しない方がいいです。いつでも無料で直してくれるアパートがほとんどですが、中にはその都度修理代を請求される場合もあるようです。退去時に問題が見つかると、修理費を請求される可能性が高いです。
契約期間が終わった後、契約書に新たにサインしなくとも住み続けられるのが普通です。全く何も更新の手続きがいらないアパートもありますが、家賃が月極料金 (month-to-month rate) になる場合もあります。契約を交わした場合よりも $100 前後高くなるので、そのまま長く住みたいのであれば契約期限になる前に更新した方がいいでしょう。契約更新の際には、入居時と同じような量の書類に目を通してサインする事になります。私の場合は 1 年の間にアパートのオーナーが変わったことがあり、その際は書式や項目など微妙に違っていました。比較的大きな都市では、毎年家賃が順調に上がるようです。契約期間を長くすればカーペットクリーニングや家賃割引などの特典がある場合もあるので、尋ねた方がいいです。
もし契約を更新したくない場合には、1-3 か月前に申し出る必要があります。契約の途中で解約する場合には、家賃 1 か月分以上の違約金や、契約期間分の家賃をすべて払う義務があるかもしれません。これらも契約書に明記されているはずなので、紛失しないように大切に保管してください。
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