ピグミージェルボアの飼い方

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◆飼育ケースのセッティング
器材の準備もOK、個体の選び方も分かりました、それでは飼育ケースをセッティングしてみましょう!

手順1:安定感のあるところへ水槽・ケースを設置
まずは、安定感のあるところへ水槽を設置しましょう。元来小動物系は上から見下ろされるのを嫌うので、ある程度高さがあった方が良いと思います。自分が生活する目線の位置ぐらいに設置するのが丁度良いです。観察も楽ですし・・・。クーラーやヒーターの風が直接当たるような場所は避けましょう。また窓辺に設置する際は直接日光が当たってケース内の温度異常上昇に気をつけて下さい。あまりガタガタとうるさい所や、常に人が出入りする入り口の側などは避けるべきだと思います。ガタン!とか電気を点灯する際にパチッ、カチッの様な音に敏感な子達も居るようです。
手順2:砂を敷く
ケースを置く場所が決まり設置完了したら、砂を敷きます。砂はご自分の好みでブレンドしても面白いです。粒子の細かいものをお選び下さい。ジェルビーは非常に砂堀りが好きであるため、敷き砂には深さが必要です。だいたい5〜6cm程の深さに砂を敷き詰めます。ご自分であらかじめブレンドしたものを入れるのも良いですが、比率だけ考え、後はジェルビー達の砂堀りに任せてみるのも楽しいですよ。また、定期的に交換するという作業も考えられるためあまり高価な砂はオススメしません。砂はあらかじめ滅菌作業を施されたものを使用しましょう。
手順3:シェルター、餌皿などの設置
砂を敷いたらいよいよシェルター類の設置です。ご自分の好みで思い描いた配置を楽しみましょう。シェルターはやはり完全に隠る事が出来るタイプを最低でも1個は用意しましょう。その他オブジェ類はご自分の趣味で設置されても構わないと思います。ですが崩れにくく安定感のあるものを選びましょう。60cm以上の大きいケースにはシェルター2個以上いれても良いと思います。寝床を移動する習性があると思える行動をしますので面白いと思います。餌皿は小皿などの陶器類で代用しても良いと思います。あまり受け皿が深いものはオススメしません。ルックスを重視するのも楽しいですよ。ジェルビー達が砂を掘り返し皿の中にてんこ盛りにする可能性が大なのでメンテのしやすいものがおすすめです。
手順4:必要に応じてセパレーターの取り付け。
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必要に応じてセパレーターは用意した方が良いです。ペア飼いや複数飼いをされる方でも、最初から同じケース内で飼育するのではなく一度個別に様子を見ることをオススメします。これは、それぞれの個体の餌の好みや性格などもよく把握できますし。ジェルビー達は野生種であるため、伝染性の下痢、病気、寄生虫などがもしも発症した場合、他の同居している元気な子達にも感染するのを防ぐためです。こういった事は飼い初めや輸送ストレス、環境の変化、餌の変化などに対応しきれなくなりそうなる場合が考えられます。まずは個別で状態を把握するのが先決です。2週間〜1ヶ月ほど様子を見て、明らかに状態が上がってから一緒にしても遅くないと思います。また、後から買い足す場合も同じ事が言えます。せっかく状態が上がって元気な子に後から来た子の影響で状態を落とす事も考えられますので複数飼いには十分ご注意下さい。
手順5:保温器具、照明器具などの設置。
保温器具や照明機材を取り付けます。保温器具はプレートヒーターこれは外気の気温を察知して自動で温度調節するものがいいです。ケースの側面に貼り付けるのをオススメします。大きいケースには左右両サイドに1枚ずつ貼るのも良いです。ホットスポットはナイトライトにし、丁度ケースの真ん中辺りに照射されるように設置するのが良いです。セパレーターで分けている場合は角度を調節し、丁度二つの区切られたルームの間に光があたるようにします。システムカバーライトを使用する場合は上の画像右の様にライト部にクリップで取り付けられてとっても便利です。ホットスポットは手動式で点灯するのではなく、空中サーモスタッドを使用しケース内の温度が下がって来たときに点灯するようにしましょう。温度設定は21度〜26度辺りに設定すると良いです。サーモスタッドの温度を感知するセンサーは温湿度計を設置している辺りに取り付けます。温湿度計の設置場所はあまり邪魔にならないすぐに確認できる場所に取り付けます。
また、餌や砂などをメンテナンスするのにも、ホットスポット以外で普通の照明を取り付けておく事もオススメします。60cm水槽にはシステムカバーライトがオススメです。非常にメンテがしやすく通気性にも優れています。その際に蛍光灯を通常のものから有益紫外線を発するトルーライトにするのも有効です。
手順6:蓋の設置、サーモスタッドの設置。
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セッティングの最後は蓋です。プラケースなどは最初から付属していますが、水槽をもちいる場合は自分で用意しなければいけません。密閉式でないものを選びましょう。上の画像がシステムカバーライトです、少しはイメージしやすい画像だと思います。向かって左が蓋を閉めた状態です。一番右の画像がメンテをするために開いた状態です、ライト部にクリップでホットスポットがとめてあるのが分かると思います。照明もつけた状態です。
サーモスタッドはメンテや設定を変えるときの為にも、ご自分が立った時の目線に取り付けます。蓋などの上に乗せるのではなく、壁や柱などにぶら下げるようにしましょう。
最後に・・・
飼育器材は上を目指せばキリがないです。それだけコストも掛かります。上に書かれてることを踏まえご自分の予算にあった環境を目指しましょう。少しずつ買い足して行くのだって、それもまた喜びの一つです。
器材を沢山そろえても日々の観察やメンテナンスがおろそかでは全然効果のない事になってしまいます。その辺のバランスを考え、ジェルビー達により良い環境を提供してあげましょう。

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