ピグミージェルボアの飼い方

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◆夏の対策
ピグミージェルボアは夏の暑さには寛容な部分を持っていると思いますが、日本の夏は湿度を伴います。ピグミージェルボアが体調を崩したり、亡くしてしまったりする時は、湿度が高くなっている時が多いです。それではどの様に対策すればいいのでしょうか・・・。

やはりエアコンは欲しい所、無理なら除湿器を・・・
ピグミージェルボアは夏の暑さには結構強いと思いますが、日本のように湿度の高い夏は考えものです。ピグミージェルボアが状態を崩したり亡くなってしまう時は、湿度が高い時が統計的に多いです。砂漠に住んでるから湿度に弱いと言うのとは少し違うと思いますが、湿度が高くなると雑菌増加や寄生虫の増加など色々な弊害が出てきてしまいますので、ピグミージェルボア飼育においては、湿度を気にして行った方が良いです。夏場は50%〜60%台をキープする事を心掛けて、70%以上は要注意で対策が必要、80%以上は危険値で状態を落とす可能性ありと見なした方が良いでしょう。湿度が低いのは気にしなくて良いです。
やはり頼りになるのがエアコンです。日中人が居ないときでも付けて置いた方が無難です。今年(2002年)は5月現在でかなり湿度を伴う暑さが出てきているので、すでにエアコンをつけたままの状態になっています。また夏場は特にエアコンを付けっぱなしになって、エアコンの寿命自体を縮めてしまうので、各自夜の涼しい時間帯など、自分が調整出来るときはエアコンを消し、窓を開けるなどして休ませましょう。人が居ない時間などは26度程に設定してあります。 またどうしてもエアコンを設置できないなど無理な場合でも、除湿器は用意した方が良いです。温風を伴う除湿器もあるので、買うときはその辺を注意して下さい。梅雨場など湿度がエアコンでも下がり切らない場合は、エアコン+除湿器とダブルで行う場合もあります。
温度的には30度近く上がっても大丈夫な様ですが、湿度が伴うと体感温度も増します、目安としては29度位になったら厳しいと思って下さい。
水槽上部設置用通気ファンの導入
クリックで詳細ページへピグミージェルボア飼育は水槽などを使った飼育法で、密封性が強く、通気が悪く蒸れやすいです。この状況を軽減させるにも、水槽上部に通気ファンを設置するとある程度蒸れを軽減させることが出来ます。
特に紫外線ライトなどを導入していると、点灯時に2〜3度ほど温度が上昇する場合があるので、通気ファンは必要になってきます。
通気ファンを導入することにより、水槽内の澱んだ空気を循環させる事が出来、結果蒸れを防ぐ対策にもなります。
タイマーを使って紫外線ライトなどを点灯して照明コントロールされている方は、その点灯時に同時にファンが回るように設置すると効果的です。
通気性を考慮した3面メッシュ水槽
爬虫類飼育をしたことがある方はお馴染みだと思いますが、最近では通気性の良い水槽も出てきています。とかく湿度調整などが必要とされる爬虫類飼育ならではなのですが、ピグミージェルボア飼育もこの水槽を流用する事が出来ます。この水槽は左右両サイドと天井上部がマイクロメッシュとなっており非常に通気性に優れています。これに通気ファンを導入すると自然な空気の流れも演出出来ます。
夏の蒸れには非常に優れた水槽です。
緊急蒸れ対策
★急に湿度が上がったり、エアコンなどで対処しきれない場合、水槽に市販で売られている押入などに入れる除湿剤を吊すのもある程度効果的です。衣類用などには防虫効果のあるものが御座いますので買うときは注意して下さい。
ただ緊急対策用なので長期的な除湿には向いていないです。この時に照明もつけておくと効果的ですが、温度が上がりすぎる場合があるので気をつけて下さい。

●一度調子を崩してしまうと、現時点での復活は非常に難しい課題となっているため、どれだけ調子を崩させないかも一つの課題です。ここで紹介したのは現時点で考えられる最高のセッティングです。予算の関係もあるでしょうが、調子を崩してしまってからあれこれ揃えるのは少し遅いと思います。できれば、個体を購入する前にある程度の環境は整えて置きたいです。こんなに設備を万端にしても、調子を崩す子が出てくる事だってありますし、家に到着した時点で調子を崩してしまう子だってあり得ます。しかし設備を整えて置くと言うことは、もし不幸な事態が起こったとき、少なくとも設備に対して後悔することは少なくなるでしょう。ジェルビー達は命ある生き物ですので、色々な事が起こり得るのは事実です。その起こり得る事の要因をこういった事で少しでも減らして行くのが飼い主として出来ることの一つではないでしょうか?


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