◆飼う前の用意 | ◆個体の選び方 | ◆セッティング | ◆餌について | ◆環境に慣れるまで | ◆昼と夜の演出 |
◆冬の対策 | ◆夏の対策 | ◆メンテナンス | ◆体重測定 | ◆状態が落ちたとき | ◆Myテラリウム |
どうやって飼うのトップへ | 砂浴場トップへ |
◆昼と夜の演出(生活にリズムをつける)
1日の生活にリズムをつけてあげることは、健康状態維持やこれから訪れるであろうブリーディングにもとても大切な事です。
昼と夜の演出のすすめ
何故1日の生活リズムが必要? |
個体を飼育する上で、1日の生活サイクルを作ってあげることは非常に有効です。人間でさえ生活リズムが崩れたときに風邪をひいてしまったり体調を崩す原因となります。Pジェルボアは非常に小さい個体なのでどれだけ健康維持に努めるかが大切です。また、生活リズムをつけていなかったり四季の温度差が無い場合、繁殖能力の低下を招く恐れもありブリーディングを目指したい方はやはり生活リズムをつけるべきだと考えます。 |
照明による昼と夜の演出
日照時間(点灯時間)は? | ||
↑照明点灯時(昼の時間) |
まずは、1日の生活リズムとなる照明による昼と夜の演出を考えます。これは、ご自分の生活パターンに合わせた考え方が良いと思います。昼の演出となる水槽内のライトは太陽光に最も近いトルーライトを使用すると効果的です。日照時間(点灯時間)を考えると8時間〜10時間が良いでしょう。手動で行うよりタイマーでセットしておく方が確実です。 例として私の所は、夕方5時から日が開けて夜中の1時までの8時間点灯しています。また、それ以外の夜の時間は、例え日が射している時間でも飼育している部屋は暗いです。 |
↑照明消灯時(夜の時間) |
適正温度を考える |
これは、夏場と冬場では考え方が少し違うと思います。また夏場の温度差はつけにくいと思われ、初年度の夏場飼育の実績から多少温度が高くても問題ないように思われます。 冬場の温度は逆にちゃんとした器材を用意すると管理しやすく温度差もつけやすいと思います。当初は高めの27度〜30度程で保温をすると考えられていましたが最近では冬場の高い温度設定は徐々に状態が落ちて行っている可能性が高いです。 この事を自然下に置き換えて考えてみると、まずこの時期Pジェルボアは巣に隠っているとされています。Pジェルボアは地下に巣を掘り生活している種で、夏場の昼間30度を超える時は地下の巣に隠り眠っていて、夜温度が下がって来た活動しやすい時間帯に巣から出てきて行動していると思われます。冬場は夜間マイナスを下回る温度になるため巣隠りをして複数で肩を寄せ合い眠っていると思われます。また、ある程度の深さまで地下に潜ると温度は15度前後で夏・冬変わらず安定しているとも考えられます。複数で眠る事も体温をキープし生きていく為には有効な手段となっているはずです。 以上の事を踏まえて考えてみると、Pジェルボアの適応する温度は15度〜30度前後と幅広く考えられますが、快適に過ごせる温度は20度〜25度前後位と考えられます。 |
温度差をつける |
冬場の温度管理はしやすいと上で述べましたが、これは温度差をつけて行く上でも楽です。日本の夏場は湿度があり温度も高いのでクーラーに頼らなければいけない部分があり、その点で1日の温度差をつけて行くのは至難の技です。夏場は温度よりも湿度が怖いためそちらを優先して考えるべきでしょう。 1日の温度差をつけると言うことは結果個体の行動力を高めると思います。1日中寒いと、行動が落ち、寝てばかりいる・・・餌の食いが悪いなどに影響が出ると考えられます。逆に1日中熱いと、体が休まる時間が少ない、寝る時間と起きる時間のリズムが安定しないなどの影響が考えられます。特に本来は代謝を落とし巣隠りしている冬場の高い温度設定は、徐々に体調を崩す傾向がありますので注意が必要です。 具体的に冬場の温度差は、夜の時間(消灯時間)で20〜23度程、昼の時間(点灯時間)で25〜26度程が現時点では良いと考えられています。 こうして、昼と夜に温度差をつけると、Pジェルボアにも動きが出てくるのが分かります。夜、電気が消えていて設定温度が低い時は個体もより暖かい所へ移動してきます。ナイトスポットの下に集まって来たりします。逆に電気のついている昼の時間は、設定温度も暖かいので過ごしやすいらしく、シェルターに潜り寝たり、起きて砂堀りを楽しんだりしています。調子を崩している個体はこうした温度差に対してもあまり反応が無く、巣に隠りっぱなし・・・等、調子を把握するのにも分かりやすいです。また、全体的に温度が低く、シェルターの下にヒーターなどを敷いてある場合、シェルターからなかなか出てこない場合もあるようです。 冬場の時期に低い温度設定にしておくと、これから来る春〜夏にかけてケージ内温度も上昇していくはずなので個体が四季を感じる可能性があります。四季を感じると言うことは繁殖期が限られているPジェルボアにとって繁殖行動を促す可能性もあるわけです。1日の生活リズムを安定させる事と、四季を感じさせる事がこれからのブリーディングのキーポイントとなる可能性も秘めています。 |
2段階温度設定デジタルサーモ「爬虫類サーモ」 |
上記の事を総て手動で実現させるとなると凄く面倒で、手間暇が掛かり根気もいると思います。オススメはこのデジタルサーモです。 タイマーセットにより照明をコントロールし、それに合わせ2段階の温度設定を実現させます。また、こちらの設定する危険最高温度・最低温度を超えるとアラームで知らせてくれる機能も持ち合わせています。デジタル表示部は常に現在のゲージ内温度が表示されていてとても見やすいです。 一人暮らしの方はもとより、総ての飼育者においてプロフェッショナルユースを実現してくれます。 |
このサイトに掲載される情報総ての無断転載・引用・直リンク等の行為を禁止します。