ピグミージェルボアの飼い方

飼う前の用意 個体の選び方 セッティング 餌について ◆環境に慣れるまで 昼と夜の演出
冬の対策 夏の対策 メンテナンス 体重測定 状態が落ちたとき ◆Myテラリウム
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◆環境に慣れるまでは(最初の1ヶ月は・・・)
いよいよピグミージェルボアを購入してきました、ジェルビー達が環境になれるまで気をつけた方が良い事を考えましょう。

環境にならすのは非常に重要
ブリーディング個体が市場にでているハムスター等と違い、ピグミージェルボアは野性から捕ってきたいわゆる「ワイルド」ものです。人間の飼育下での環境とまったく違う暮らしをしているはずです。そのため、環境の変化によるストレスを非常に受けやすいと言うことを覚えておいて下さい。さらに、非常に元気そうな個体と思えても輸送に継ぐ輸送でまったくストレスを受けてないと言う方がおかしいと思います。ワイルド個体とブリーディング個体と言うのはまったく別物だと思っても過言ではないと思います。最初から複数飼いペア飼いをするよりも、やはり個別で飼ってみる事を強く推します。例え最初にペアで買って来たとしても、最初の1ヶ月程は個別で世話をし状態を上げてから一緒にするべきだと考えます。
例:<あじ♂>飼い始めと現在
私の所にいる<あじ>は飼い始めの頃体も小さく、多分産まれて2ヶ月ぐらいしか経っていない子だと思いました。尻尾も細く、顔もまだ幼いです、毛並みも産毛のような感じでした。この頃は飼い方も単独飼いが主流で、ペアで購入された方もセパレーターで区切ったりして、個々の観察、状態上げに専念できました。結果的に考えるとそれが今の健康状態を作り上げたと思います。餌の分量とかとにかく気にしたものです・・・。
ぷちと同居にしたのも1ヶ月ほど2匹の状態を上げてからです、一緒にしてからも相性はいいか?など凄く気にし、いつでも分けられる状態にしていました。現在、複数飼いが主流になりつつあり、(管理人含め)多くの方がいきなり同居させてから、また少しトラブルが増えたように思います。やはり、最初は個別で状態を上げる方が良いと思います。
あじは飼い始めの頃は体重が3g満たない程度だったと思います。現在では倍以上の7gあります。体も成熟しきったようで発情の様な行動も見られました。
ペア飼い・複数飼いを目指す方へ・・・
ペア飼いや複数飼いをするのはジェルビー飼育の醍醐味の一つだと思います。是非オススメしたいことの一つだと思っています。ジェルビー達の可愛さは複数飼いすることで何倍にも膨れ上がり、見ていて凄く微笑ましいです。ですが上でも述べましたように、いきなり同居をさせるようになってトラブルも増えてきたと思います。
少しでも不幸を少なくするためにも、ペアや複数で買ってきてもまずは個別で面倒を見ましょう。ワイルド個体なので、伝染性の病気や寄生虫を持っている可能性だって考えられます。こういった事で不幸になる多くは、環境の変化や輸送ストレス、餌の変化などにより体内のバランスを崩し、非常に小さい体なので耐えきれなくなり結果不幸に見舞われるのが少なくないです。後から買い足してきた一匹が調子を崩し、結果他の状態が上がっていた個体も巻き込んで最悪な結果になってしまう事もあるようです。
以上の様な理由から、まずはセパレーターで区切る、別々にプラケースを用意して個別で面倒を見る事をオススメします。後から買い足す時も、まずは分けて状態を上げてから一緒にしましょう。自分の所は大丈夫なのでは?とか、そんな事はまれだろうと思っていると・・・・。
まずは最初の3日間
初日〜3日
ジェルビー飼育において、最初の3日ぐらいで状態を落としてしまうケースは決して少なくないです。ショップでは凄く元気に見えたのに連れ帰ってみると状態が落ちていた・・・と言うのを良く聞きます。これは、良い個体とはどういったものなのかと言うのが分かってなかった頃に多いトラブルだったと思います。
まずは凄く良く観察してみましょう、観察すると言っても電気をつけたり消したり、つまみ上げたり手で触ったりするのとは違います。なるべくストレスにならないようそっと見守りましょう。餌はちゃんと手を付けているか?寝方はどうか?等です。餌皿に残ったカスなどを良く見て、どの程度食べているかなどです。ベストは買ったその日、ケースに移す前に体重を測って見ましょう。
この3日間は砂のメンテナンスなど極力さけ、ストレスをなるべくかけないよう心掛けましょう。おしっこ玉などあっても気にする必要はありません。逆に砂に自分の臭いがついて良いぐらいだと私は考えます。2日目は体重測定も避けそっとしといてあげましょう。3日めに一度体重測定をしてみましょう、0.1gでも増えてればしめたものです。減少していると少し餌を考えた方が良いかもしれません。餌についてのページを参照してバリエーションを出してみて下さい。また、体重測定をする際は直接手で掴み上げることは避け測定する容器に自然に追い込むようにしましょう。この時はまだ生野菜系の餌は与えなくても良いかもしれません。
そして1週間・・・
最初の1週間
週間も経過した頃は、順応の早い子だと警戒を解きホットスポットの下でゴロゴロし出したりする場合もあるでしょう。また、朝起きたときや、仕事から帰ったときとかに餌皿が砂に埋まってしまっている・・・等は良い傾向です。活発に動いている証拠です。
しかし、砂を掘り返した跡が少ない。うずくまるようにして眠ってるばかりだ、餌が殆ど減らない、などはストレスから立ち直っていない場合が考えられます。餌の比率など少し考える事が必要かもしれません。食いの良いものの比率を多くするなどです。また、明らかに体重が激減している、お尻に砂が付着している糞がつきっぱなしなどは少し危険な状態かもしれません。病院へ連れていく、ミルクなどの強制摂取などが必要になってくるかもしれません。強制摂取は与え方を間違えると危険ですので、踏み切る時は相当の覚悟と自己責任が必要になります。また、お買いになったペットショップへ相談してみるのも手かもしれません。そこで与えられていた餌が鍵を握るかもしれません。
調子が良いようであれば生野菜系の餌を徐々に与えてみましょう。最初は見向きもしてくれない場合がありますが、根気よく、種類を変えたりして与えると食べてくれるようになります。また、そろそろ一度砂のメンテとして、おしっこ玉などをすくう作業をしても良いです。大がかりな掃除はやめましょう。
さらに2週間・・・
2週間経過取りあえずの目安。
2週間が経過すれば、取りあえず安心といったところでしょうか・・・。安心と言うのは体重がちゃんと増えている場合です。
2週間経っても体重が全然増えていない(この場合最初から6g以上の成熟個体は増えない場合もあるでしょう)、減少しているというのは完全に状態が下がっていると思います。何らかの対策が必要です。病院へ連れていくのも良いと思いますが診てくれる所を探すのも大変です。個人でして上げられる事で考えられるのは、冬であれば少し設定温度を高くしてみる、夏であれば湿度を気にする、ホットスポットを導入していなければ導入してみる、トルーライトを導入し昼と夜の演出を試みる、餌を根本的に考える、ミルクなどを強制摂取してみるです・・・強制摂取は嫌がる体力がまだ残っている子に施すのは逆にストレスになりかねないので気をつけて下さい。
調子の上がっている個体であれば、餌のブレンド比率など結構分かって来たのではないでしょうか?水槽にも慣れ面白い仕草など沢山披露してくれていると思います。
ここで気を緩めて、同居させると言うのは避け、もう一頑張り状態上げに専念しましょう。
そして1ヶ月・・・
1ヶ月
1ヶ月も経てば、環境にも慣れ、健康状態も良くなって来ていると思います。そろそろ同居に踏み切っても良い頃だと思います。
同居させるにあたって、どちらをどちらへ移すのか?と言う問題もあります。もしも、2個のプラケースにわけて飼われているのなら、一度別の容器にそれぞれ移しておき、そのすきに、それぞれの砂を半分位ずつブレンドし、シェルター、餌皿も同じ配置でセットして2匹を放してみましょう。このためにも、2つのプラケースは最初から同じ様なセッティング配置にしておくことをオススメします。あまったプラケースも、もしもの場合の為に片付けるのではなくセッティングしておきましょう。水槽飼いでセパレーターにより区切っている場合はそのまま取り外すだけで良いと思います。この事を考えても水槽は使い勝手が良いです。水槽でお飼いの方も、同じ様なセッティングを施したプラケースをご用意する事をオススメします。
また、最初は敬遠しあっていても2〜3日も経てば折り重なって寝るようになります。まれに喧嘩などする場合がありますので、同居させた1週間ほどはそれぞれ傷はないか?など豆な観察が必要です。

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