渡米後、SS# がなくていちばん困るのはお金です。給料ももらえませんし、銀行口座も開けません。しかし、着いてしばらくはたくさんお金を使う機会があります。例えば、
などなど、瞬く間に消えていきます。給料がもらえるまで誰かに借りるという最終手段もありますが、たくさんは借りられません。日本を出国する時点でアメリカに銀行口座と定住所がないという前提で、私がお勧めするお金の持ち込み方法は以下の 2 つです。
自動車を買わないのであればトラベラーズチェックは必要ないかもしれませんが、大きな買い物をする際には助かります。また、銀行へのデポジットとしてある程度用意しておいた方がいいと思います。銀行によって額は変わりますが、一定額以上口座にお金を置いておかないと毎月手数料を取られます。トラベラーズチェックは通常、発行時に 2% (2009 年 6 月 までは 1% だったのですが) の手数料を取られますが、現金に両替するときのレートとは異なる、電信売相場 (TTS) が適用されるので為替損失は少ないです。
トラベラーズチェックの利点は、なくした場合再発行してもらえることです。ただし高額の場合にはなかなか再発行してくれないらしいので、十分気を付けましょう。発行会社を分けるという技もあるようですが。アメリカは完全な小切手社会なので、換金または支払いの際に手数料を取られることはないと思います。カナダでは銀行での換金の際に手数料を要求されたこともあります。車購入の際にも使えます。
アメリカでは AMEX のものがいちばん信頼されていると一般に言われているようです。ただ、地方都市で高額額面($1,000)の AMEX を手に入れるのは難しいかもしれません。何百枚ものトラベラーズチェックにサインをするのは面倒で管理も大変なので、高額額面は必須だと思います。仙台では何件か電話してみましたが、難しいようです。結局、七十七銀行で住友 VISA のものを手に入れました。私が使ってみた感じでは特に問題はありませんでした。ただ、七十七銀行に口座を持っていても手数料はしっかり取られました。
クレジットカードも日本で予め限度額を上げるなりして十分な使用可能額を確保した方がいいです。注意したいことは日本のクレジットカード会社の場合、請求が来て実際にお金を支払うまでに結構長い日数が空くことです。当然お金が引き落とされるまで使用可能額は元に戻りません。
一時的に限度額を上げることは今まで問題なくカードを使っていれば簡単にしてもらえるようです。ドル建てクレジットカードは後々必要ですが、日本で申し込んでいたとしてもアメリカは日本ほど効率的でないので、着いてすぐに使うつもりでいると大変なことになる可能性があります。
私の場合は出国前に 1 つクレジットカードを解約し、アメリカ到着後すぐに学会があり、給料を 3 か月振り込んでもらえなかったため、お金に困りました。日本へ 2 度電話をかけて、最終的に限度額を 2 倍に引き上げてもらいました。
他の持ち込み方法として都合がよさそうなものに、
があります。前者2つは海外から自分の口座の現金をおろせるのが魅力的です。しかし、予め海外で使用する金額の設定が必要なことと、手数料の高さを考えて私は止めました。郵便為替は手数料も安くお勧めの方法ですが、受取人の住所が必要なため、定住所が決まっていないと問題があるかもしれません。また、基本的に海外の郵便局での受け取りになるので、現金化後、大金を一時持ち運ぶ不安もあります。アメリカの普通の郵便局には現金をあまり多く置いていなさそうな印象を受けるので、その場ですぐに受け取れるかという問題もあるかもしれません。
口座間送金はすでに海外で銀行口座をもっていれば手数料も安く、大変有効な方法です。郵便局は以前かなり手数料が安かったですが、民営化に向けて 2006 年より大幅値上げとなりました。銀行口座をアメリカで簡単に開ければいいのですが、州によっては SS# が必要になります。アメリカの普通の都市の場合、着いてすぐに車が必要になることが多いので、いちばん現金がほしいときに手に入らない可能性もあります。日本の家族に送金を手伝ってもらわなくてはなりませんが、自分名義の口座では本人確認が基本的に必要なので、問題になる可能性があります。
ネットバンキング機能を提供している銀行などに口座があれば、作っていくのも便利かもしれません。
現金(トラベラーズチェック、為替などを含む)の日本からの持ち出しですが、出国の際に 100 万円以上ある場合には税関への申告が必要です。出国審査のカウンターがある部屋で、紙切れ一枚に記入するだけです。関税を取られたりせず、実際に現金を見せる必要もないので、正直に申告しておいた方がいいでしょう。
アメリカ入国の際には 1 万ドル以上持っている場合には同じく申告が必要です。税関審査のカードに記入する欄があるので、そこに書いておけば空港到着後、適当に指示してもらえます。少し時間がかかりますが、これも関税などを取られたりはしません。
海外版のオレオレ詐欺も結構あるようです。実際に自分の家族に電話があった場合、時差もあり簡単には安否を確認できないかもしれません。念のため家族で対策は考えておいた方がいいと思います。またアメリカからだけでなく、日本からも気楽に電話がかけられるようにしておくのも重要かもしれません。
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