クロノスとレアの娘でゼウスの姉妹。本来は大地の女神であるが穀物や生産の神となった。アトリビュートは麦の穂や冠あるいは笏、ペルセフォネを探したときに使った松明などである。
ゼウスとの間にペルセフォネを生んだが、ゼウスは密かに娘を兄弟で冥界の神ハデスの妻として与えようとした。ハデスは彼女を誘拐すると冥界へ連れていった。デメテルは松明を片手に何日も探し回り、ヘカテによって娘が誘拐されたことを知らされ、太陽神ヘリオスに一部始終を教わった。各地を探し回ってエレウシスにたどり着いた彼女はケレオス王の后メタネイラに親切にされ、王に神殿を建てて彼女を奉るエレウシスの秘儀を行うよう命じた。
その後も一年間娘を捜し続け、その間大地は全く不毛となってしまい、ついにゼウスは娘を返すことにした。しかしペルセフォネはハデスにもらったザクロの実を一口食べてしまったため、一年の三分の一をハデスとともに暮らすことになった。
娘が戻るとデメテルはケレオスの息子あるいはガイアの息子ともされるトリプトレモスに穀物の栽培方法を教え、竜の引く戦車に乗せてその技術を全世界に伝えるよう旅立たせた。
常に登場する場面
- 地上に戻ったペルセフォネ
- 麦の栽培を伝えに旅立つトリプトレモス
- エレウシスの秘儀に入信するヘラクレス
しばしば登場する場面
- ギガントマキア
- オリムポス入りするヘラクレス
- ペレウスとテティスの結婚
まれに登場する場面
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