アキレウスとデイダメイアとの息子でピュロスとも呼ばれる。トロイア戦争でアキレウスを失ったギリシア軍は勝利にはネオプトレモスの参戦が不可欠であることを神託で知り、彼が暮らしていたスキュロス島へ使いとしてオデュッセウスとフォイニクスを送った。参戦を決めた彼はオデュッセウスから父の鎧を受け取ると、途中フィロクテテスに参戦を説得し、トロイアに赴いた。木馬の計によってトロイアが陥落すると、プリアモス王の孫アステュアナクスを城壁の上からたたき落として殺し、王も容赦なく殺した。さらにトロイア王女ポリュクセネを父の墓に犠牲として捧げ、ヘクトルの妻アンドロマケを妾として連れ帰った。またのちにアガメムノンの息子オレステスと結婚していたメネラオスとヘレネの娘ヘルミオネを連れ去って妻としたが、デルフォイに赴いたときにオレステスと神官たちによって殺されてしまった。
常に登場する場面
- ネオプトレモスに鎧を渡すオデュッセウス
- アステュアナクス殺害
- ポリュクセナの犠牲
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