ナウシカア / N A U S I K A A / ΝΑΥΣΙΚΑΑ

パイアケス人の王アルキノオスの娘。オデュッセウスがイタケ島へ戻る途中難破して海岸に打ち上げられているのを見つけて衣服を与え、王に相談して故郷まで送ってもらうようにと忠告した。王は彼女を彼の妻として与えようとしたが、妻ペネロペを愛していたオデュッセウスはこの申し出を断った。

常に登場する場面

  • ナウシカアと出会うオデュッセウス
ニオベ / N I O B E / .

リュディア王タンタロスとディオネとの娘でテーバイのアムフィオンと結婚して息子と娘を六人ずつ生んだ。彼女はアポロンアルテミスの母レトよりも子供が多いことを自慢したためにその怒りを買い、彼らにすべての子供が射殺されてしまった。彼女は悲しみのあまりに死んでしまい、哀れんだ神々は彼女を大理石の固まりに変えた。

常に登場する場面

  • ニオベの子供たちを射殺すアポロンとアルテミス
ニケ / N I K E / .

ティタン神族のパラスとステュクスとの娘で勝利の女神。背中に翼を持ち、戦いの勝利者の頭に冠をかぶせる姿がしばしば描かれる。神話ではティタン神族を離れてオリムポス神に荷担して勝利を導いたほかはあまり重要な役割は与えられていない。

しばしば登場する場面

  • エリクトニオスの誕生
  • ギガントマキア
  • オリムポス入りするヘラクレス

まれに登場する場面

  • クレタの牡牛を生け捕るヘラクレス
  • トロイア戦争を計画するテミスとゼウス
  • 将棋を指すアキレウスとアイアス
ニンフ / N Y M P H / .

しばしばゼウスの娘たちとされる精霊で、海の精ネレイスたちを始め、木の精ドリュアスたち、山の精オレイアスたち、水の精ナイアスたちなどがいる。

常に登場する場面

  • 聖木を切り倒すエリュシクトン

まれに登場する場面

  • ペレウスとテティスの結婚
ネオプトレモス / N E O P T O L E M O S / .

アキレウスとデイダメイアとの息子でピュロスとも呼ばれる。トロイア戦争でアキレウスを失ったギリシア軍は勝利にはネオプトレモスの参戦が不可欠であることを神託で知り、彼が暮らしていたスキュロス島へ使いとしてオデュッセウスフォイニクスを送った。参戦を決めた彼はオデュッセウスから父の鎧を受け取ると、途中フィロクテテスに参戦を説得し、トロイアに赴いた。木馬の計によってトロイアが陥落すると、プリアモス王の孫アステュアナクスを城壁の上からたたき落として殺し、王も容赦なく殺した。さらにトロイア王女ポリュクセネを父の墓に犠牲として捧げ、ヘクトルの妻アンドロマケを妾として連れ帰った。またのちにアガメムノンの息子オレステスと結婚していたメネラオスヘレネの娘ヘルミオネを連れ去って妻としたが、デルフォイに赴いたときにオレステスと神官たちによって殺されてしまった。

常に登場する場面

  • ネオプトレモスに鎧を渡すオデュッセウス
  • アステュアナクス殺害
  • ポリュクセナの犠牲
ネストル / N E S T O R / .

ピュロス王ネレウスの息子。カリュドンの猪狩りに参加したが大した活躍はできなかった。トロイア戦争の時には既にかなり年をとっていて、白髪の生えた人物として描かれているが、策略家、相談役として重要な役割を果たした。

まれに登場する場面

  • ポリュクセナの犠牲
ネッソス / N E S S O S / .

ケンタウロス族の一人。ヘラクレスデイアネイラがトラキアへ向かう途中エウエノス川を渡ろうとしたときに彼女を渡してやると申し出た。しかしネッソスは彼女を誘拐しようとしたのでヘラクレスヒュドラの毒を塗った矢によって殺されてしまった。その死に際ネッソスは自分の血を服に浸して彼に着せれば失われた愛も取り戻せるだろうと言って息絶えた。デイアネイラはこの血をしまっておき、のちにその通りに実行するとヘラクレスヒュドラの毒で全身を焼かれて死んでしまった。

常に登場する場面

  • ネッソスと戦うヘラクレス
ネレイド・複ネレイデス / N E R E I D / .

海の神ネレウスとドリスとの娘たちで、その数は五十人といわれる。その中にはアキレウスの母となるテティスのほか、ポセイドンの妻アムフィトリテなどがいる。ネレウスと同じようにしばしば手に魚を持つ姿で描かれる。 ヘファイストスアキレウスのために新しい鎧を造ったとき、テティスとともにこれをアキレウスのもとまで運んだ。

しばしば登場する場面

  • テティスから鎧を受け取るアキレウス
ネレウス / N E R E U S / .

ポントスとガイアとの息子で海の神。黒像式の時代には上半身が壮年の男性で下半身が魚の姿で描かれたが、赤像式ではかなり年長の白髪の生えた姿で描かれるようになり、しばしば笏や魚を持つ。アキレウスの母テティスをはじめとするネレイスたちと呼ばれる多くの娘を持つ。 ヘラクレスが難行の一つとしてヘスペリデスのリンゴを採りにいく途中、その道のりを聞き出すためにネレウスと格闘になり、力ずくでこれを聞き出した。

常に登場する場面

  • ネレウスとヘラクレスの格闘