イオルコス王家のアイソンとアルキメデ、あるいはポリュメデとの息子。幼い頃ケンタウロス族の賢者ケイロンに預けられ、成長すると父の王国を奪っていたペリアスに返還を要求した。ペリアスは彼らの親戚にあたるフリクソスをコルキスまで運んでいった黄金の羊の毛皮をとってくれば返還すると約束したが、必ずその途中で命を落とすだろうと考えてのことだった。イアソンはギリシア中から英雄を集め、アルゴと名付けられた船に乗ってコルキスに出発した。この遠征に参加した一行はアルゴナウタイと呼ばれ、楽士オルフェウスや北風の神ボレアスの息子カライスとゼテス、ゼウスの息子カストルとポリュデウケス、ペレウス、テラモン、さらにはヘラクレスなども参加していた。
いくつかの冒険を経てコルキスにたどり着くと、アイエテス王の娘で魔女のメデイアと出会ったが、ヘラの策略で彼女はイアソンに恋し、彼を助けることとなった。アイエテスは彼らが羊皮を取りに来たことを知ると、青銅の雄牛の怪物をくびきにつないで畑を耕し、竜の歯を蒔いて生まれた兵士たちを倒すという難題を提示した。イアソンはメデイアの助けでこれに成功すると、羊皮を守る竜を眠らせてこれを奪い、メデイアを連れてイオルコスに戻った。
ペリアスが王位をゆずらなかったので、メデイアの策略によって殺したが王位にはつかず、コリントスへ赴いた。クレオン王から娘グラウケとの結婚を持ちかけられるとメデイアを裏切って結婚しようとした。メデイアはクレオンとグラウケを殺し、イアソンとの子供を殺してアテナイへ逃れた。
常に登場する場面
しばしば登場する場面
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