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ザ・タイガース
シングル盤デイスコ・グラフィー〜番外編

PART 1 明治製菓のCM〜その2

        [1999.06.27アップデート部分はこちら]
        明治製菓のCM〜その1はこちら
        明治製菓のCM〜その3はこちら


《タイガース関連ページへのリンク》


明治製菓のCM〜その1
明治製菓のCM〜その3

タイガースのシングル盤ディスコグラフィー

 前回の「明治製菓のCM〜その1」で、1967(昭和42)年の12月にザ・タイガースが初めて明治製菓のテレビCMに登場した頃の広告などを紹介させていただきましたところ、タイガース・フリークやGSスペシャリストの常連の皆様に加えまして、新たに仙台市のNOさんという方からもメールを頂戴し、色々と当時の貴重な資料をご提供いただけそうな見通しになってまいりました。
 主宰者としては、非常に嬉しい展開でありまして、その資料を使わせていただきながら、このシリーズを継続させていただきたいとは思っておりますが、資料が揃うのを待っていると、また、時間が空いてしまいそうですので、とりあえず、手持ちの資料だけで、PART2を作らせていただき、資料が揃い次第、順次、ページ作りを進めさせていただくことにしようと思います。
 ということで、前回の「明治製菓のCM〜その1」が、時系列的には、1967(昭和42)年から1968(昭和43)年にかけてのイメージでありましたので、今回は、1968(昭和43)年から1969(昭和44)年にかけてのイメージでお話を進めさせていただこうと思います。




 まず、最初は、先日、Hitomiさんからのメールでご指摘をいただいた、タイガースの初の主演映画「世界はボクらを待っている」で出てきたチョコレートのCM風場面を取り上げさせていただきます。
 「世界はボクらを待っている」は、以前、市川市のMさんから資料をご提供いただき、制作にまでご協力いただいた企画ページ“「ぼくら」村の少年”の中でも、Mさんが講談社の少女向け月刊誌『なかよし』の写真小説「どこかで鐘が」で共演された小橋玲子さんに関連して紹介させていただきましたが、1968(昭和43)年のゴールデンウィークの頃に封切られた映画で、私も姉と一緒に、長岡市内の映画館に見に行ったものであります。
 その、以前に取り上げさせていただいた際、私は、「小橋玲子は、ファン役として登場していましたので、ジュリーと絡む場面は全くありませんでした」と書かせていただきましたが、今回、Hitomiさんに教えていただいた場面では、セリフこそありませんでしたが、しっかりとジュリーと絡んでおりました。
 小橋玲子さんは、「世界はボクらを待っている」では、現・加山雄三夫人である松本めぐみさんなどとともに、タイガースのファン役として登場しており、自称「ジュリーの奥様」でありまして、この場面は、夢の中で出てくるシーンという想定になっています。

 このカットは、並木道のむこうから黒いマントをまとったタイガースのメンバーが、「君だけに愛を」のB面に入っていた「落葉の物語」を歌いながら歩いてきて、白い車に寄りかかっている小橋玲子さんに、ジュリーがチョコレートを手渡し、びっくりする小橋玲子さんを尻目に、そのまま立ち去って行くという展開になっておりまして、背景に、民家が写ったりしているのがご愛嬌であります。
 そのジュリーが小橋玲子さんに手渡しているチョコレートが、タイガースが登場する明治製菓のCMでは中心的な商品として扱われている「デラックス」でありました。
 「落葉の物語」は、基本的にメンバーによるコーラスで歌われる構成になっていますが、Hitomiさんがご指摘の通り、「コートに包んだ 愛のショコラーテ 暖かい眼差しがボクを待っています」という明治製菓を意識したようなフレーズも出てきておりまして、この部分だけは、ジュリーのソロになっており、曲の中でも、印象に残る作りになっています。映画では、チョコレートは、ジュリーがマントの中から取り出しておりますが…。
 実際に、この曲が、初めから、タイガースのCM起用を意識されて作られたものなのかどうかは知りませんが、直接、商品名が登場するようなCMソングなどよりも、よほど、宣伝効果が大きいのではないかと思われるような作りになっていたことは確かです。

 次に、ご覧いただきますのが、やはり、Hitomiさんからお送りいただいた「ザ・タイガース・プレゼント」と銘打たれているキャンペーンの広告であります。
 私は、このキャンペーンについては、あまり、リアルタイムでの記憶がありませんが、広告の中に、「好評につき締めきり延期」、「クリスマスに聞こう!」というフレーズが見えること、それから、ポスター・プレゼントのタイガースのコスチュームなどから判断して、「廃墟の鳩/光ある世界」から「青い鳥」の頃の時期に行われたものと思われます。
 「廃墟の鳩/光ある世界」と「青い鳥」は、まだ、ザ・タイガース・シングル盤ディスコグラフィーではとりあげさせていただいておりませんが、「廃墟の鳩/光ある世界」のリリースが1968(昭和43)年の10月、「青い鳥」が1968(昭和43)年の12月ですから、秋からクリスマスにかけての頃のキャンペーンだったでしょう。
 キャンペーンのプレゼントは、画像でも、ご覧いただけるかと思いますが、聖書をモチーフにしたソノシート・シリーズのようでありまして、全体のテーマは「天地創造ものがたり」ということで、例えば、ジュリーの場合は「アダムとイブ」というタイトルのソノシートになっています。この辺りは、同時期にリリースされているアルバム「ヒューマン・ルネッサンス」のコンセプトにも通じるようなイメージがあり、実際に、そうした線を狙ったものだったのかもしれません。
 ソノシートは、朝日ソノラマなどでも定番カラーになっていた赤い透明のシートでありまして、私などにとりましては、「これぞ、まさしく、ソノシート」という感じであります。
 このプレゼント・キャンペーンについて、何か覚えている方がいらっしゃいましたら、何でも、結構ですので、色々と教えていただけませんでしょうか。
 よろしくお願いいたします。

1999.06.27アップデート部分]-----------------------------------------------------------------
 このページ自体のアップは1999年6月26日のことでしたが、翌6月27日にHitomiさんから、「天地創造ものがたり」の広告画像のファイル・サイズの大きいものをお送りいただきましたので、以下に追加させていただきます。
 まず、広告の本文部分です。

クリスマスに聞こう!

●レコードシート(5種類)天地創造ものがたり(旧約聖書より)
すばらしい音楽と効果音をバックに、天と地と人間の誕生をタイガースが語りつぎます。@サリー「この世の始まり」Aジュリー「アダムとイブ」Bタロー「カインとアベル」Cトッポ「ノアの箱舟」Dピー「バベルの塔」。5枚そろえれば完成する大ロマンです。ジャケットのデザインはトッポ。(1口1枚)
●ザ・タイガース・ポスター(6種類)
黒いユニホームに身をかためたタイガースと名犬。格調高い名作ポスターとして、すごい評判です。5枚集めてドーンとはれば、マンモスポスターがつくれます。全員入っているカラーポスターもありますから、全部で6種類です。(1口1枚)
●ザ・タイガース・プライベートブック
1969年に向って大いにはりきっているタイガース。その最新情報がぎっしり入っています。彼らの新居、持ちもののすべても公開!あなたの知りたいことが、なんでもわかる豪華本です。
●ジュリーのシークレットブック
一人ぼっちのジュリーの夜…彼はなにを考え、なにをするのだろう。これはジュリーのひみつをすべて公開した、はじめての本。あなたの胸を打つ、孤独なジュリーの写真がいっぱいです。
●ザ・タイガース・レターセット
すてきな便箋と封筒のセット。表には、タイガースのカラー写真、中にはトッポのイラストが描かれています。クリスマスカードに使えば、お友だちをきっと感激させますよ。
[応募方法]
明治のデラックス・ハイミルク・ブラックのつつみ紙150円分と15円切手5枚(75円分)を1口としてご応募ください。もれなく、さしあげます。
●つつみ紙の裏に、住所・氏名・年齢・ほしい品(1口につき1品)・ほしい人の名前を(全員のものは「タイガース全員」と)書いてお送りください。
●送り先…104-91 東京京橋局私書箱1号
             明治製菓・GSプレゼント係
●締めきり…昭和44年1月31日

 ということで、キャンペーン期間そのものは、私が書かせていただいた時期よりも、もうちょっと後まで続いていたようですが、基本的には、昭和43年の秋頃から始まり、締め切りが延長されて、年を越して昭和44年の1月末まで継続されたものだったようです。
 続きまして、商品のうち、ポスターとブックレットとレターセットの画像をご覧いただこうと思います。





 ということで、Hitomiさん、どうも、ありがとうございました。
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 続いて、紹介させていただきますのが、「ザ☆タイガース・ショーご招待」キャンペーン」です。
 「チョコで選んだGS日本一」という文字が見えておりますので、これまでも、何度か言及させてきていただいております「チョコで選ぼうGS日本一」というイベントを総括する位置付けの全国コンサート・ツアーへの招待キャンペーンだったものと思われます。 
 ご覧いただいている画像は、私が住んでいた新潟県の地元紙『新潟日報』に掲載されていた広告でありまして、とても、文字は読めないと思いますので、私が打ち込ませていただきます。

新潟放送公開録音

ザ☆タイガース・ショーご招待


全国のGSファンを沸きに沸かせた「チョコで選ぼうGS日本一」(新潟放送など全国10局ネット)。
皆様の人気投票で、ついに決定いたしました。

あなたのタイガースがやってくる!
チョコで選んだGS日本一

みなさんの投票でGS日本一に選ばれた
ボクたちは感謝をこめて全国縦断。4月26日、ご当地へ!
新メンバー・シローが加わって
大はりきり!力いっぱい演奏します。!
どんどん応募して見に来てくださいね!!

●4月26日(土)
 新潟県民会館大ホール
  3,800名さまご招待
●12:30・16:00開場

★応募方法★
明治のデラックス・ハイミルク・ブラック・チョコバーのつつみ紙150円分で1口。
つつみ紙の裏に住所・氏名・年齢を書いてお送りください。
何口でも応募OK。抽せんでご招待します。
〈締め切り〉4月19日(土)
〈発表〉招待券の発送をもって、発表にかえさせていただきます。
〈送り先〉〒951 新潟市川岸町 新潟放送
     「ザ・タイガースショー」係
主催 新潟放送
後援 新潟日報
提供 明治製菓

 ということでありまして、私の手元には、「チョコで選ぼうGS日本一」イベント・キャンペーンそのものの広告などの資料がありませんので、正確な投票期間は分かりませんが、私の記憶などにもよりますと、恐らく、昭和43年の冬から昭和44年の冬にかけて、結構、長期にわたっていたように思います。
 広告の中にも「全国のGSファンを沸きに沸かせた『チョコで選ぼうGS日本一』(新潟放送など全国10局ネット)」と書いてあるとおり、たしか、15分枠くらいで毎日放送される帯番組だったように記憶しておりまして、放送期間も、半年くらいはあったように覚えています。
 番組のDJを担当していたのが、今年の初めに亡くなられた土居まさるさんで、毎回、ものすごい早口で投票順位を発表するのが“ウリ”の番組だったように思います。毎回ではありませんでしたが、かなりの頻度で、色々なGSもゲスト出演し、今回はどのグループが登場するのかなと、楽しみにしながら聞いていたものでありました。
 その人気投票の結果、1位になったタイガースが全国縦断のコンサート・ツアーを行い、新潟での公演が4月26日だったことなどを考えると、番組の放送期間というか人気投票の実施期間というのは、番組編成のタイミングなども考えると、例えば、1968(昭和43)年の10月から1969(昭和44)年の3月までの半年間とか、そういう感じだったものと思われます。
 この辺りも、どなたか、記憶に残られている方や資料をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非、ご教示くださいますよう、お願いいたします。
 何れにいたしましても、タイミング的には、この「チョコで選ぼうGS日本一」という販促イベントと、先に紹介させていただいた「天地創造物語」のプレゼント・キャンペーンと、これから紹介させていただく「ザ・タイガース・カラーレコード・プレゼント」キャンペーンというのは、どうやら、同時並行で展開されていたものだったようであります。

 最後に紹介させていただきますのが、「ザ・タイガース・カラーレコード・プレゼント」キャンペーンであります。
 こちらも、広告の画像は2枚とも、Hitomiさんからお送りいただいたものですが、右側の文字が多い方の広告の文章を、例によりまして、私が、そのまま、打ちこませていただきます。

明治チョコレートの「歌詞募集」入選作=5つの新曲♪♪

ザ☆タイガース・カラーレコード・プレゼント

5枚のカラーレコードぜんぶもらってネ!

(1)ハーフ&ハーフ
 これこそ、タイガースの新名曲!(?←字がよく見えません)
(2)タイガースの子守唄
 あなただけに、そっとささやく
(3)夢のファンタジア
 あまく切なくロマンを歌う…
(4)あなたの世界 ジュリーが乙女の心を歌う…
(5)遠い旅人 孤独なジュリーが切々と歌う…

カラーレコードの直径は12.5センチ
ウラ(?←字がよく見えません)面にはオーケストラ演奏だけが入っています。お友達と一緒に練習して覚えてネ!

ボクたちタイガースが感謝をこめてファンの皆様にカラーレコードをプレゼントします。
5枚ぜんぶもらってネ!
[明治チョコファンのキミだけに!!]
このカラーレコードはレコード店で売っていません。手に入れる方法は……
次のとおり。5曲の新盤、残らずぜんぶもらっちゃいませんか?明治チョコファンだけの特権ですヨ。
−−−☆応募方法☆−−−
明治のデラックス・ハイミルク・ブラックの包み紙150円分と、30円切手5枚(150円分)で1口。
1口でカラーレコード1枚、もれなくさしあげます。何口応募してもけっこう!
■包み紙の裏に、住所・氏名・年齢・ほしい曲名を書いて、下記へお送りください。
 封筒にも住所・氏名を忘れないでかいてネ!
■104-91東京京橋局私書箱1号 「タイガース新曲レコード」係
■しめきりは昭和44年6月30日(当日消印有効)

 こちらは、締め切りが1969(昭和44)年6月30日と明記されておりますので、時期的にいうと、トッポがレコーディングに参加した最後の曲である「美しき愛の掟」がヒットしている頃に実施されたキャンペーンということになります。 この「ザ・タイガース・カラーレコード・プレゼント」キャンペーンの後につきましては、私自身の記憶では、こうした類似のキャンペーン展開というものはなかったような気がするのですが、その辺りにつきましても、何か、ご記憶や資料などをお持ちの方がいらっしゃいましたら、情報をお寄せ頂きますよう、お願い申し上げます。
 一応、前回と今回の内容を整理させていただきますと、タイガースを起用した明治製菓の販促キャンペーンとしては、大きく言うと、「GS合戦」「ウィスパー・ソノシート」「天地創造ものがたり」「チョコで選ぼうGS日本一」「カラー(ピクチャー)レコード」の5つの企画が代表的なものだったということのようであります。
 ということで、とりあえず、ザ・タイガース・シングル盤デイスコ・グラフィーの番外編PART1ということで「明治製菓のCM」その1とその2を作らせていただきましたが、「カラー(ピクチャー)レコード」のキャンペーン企画につきましては、もうちょっと資料がありますので、改めて別ページを作らせていただこうと思っておりますし,今後、新たな資料が揃い次第、関連テーマのページを、随時、作らせていただこうと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

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