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ステップバイステップ日本語教授法
ステップ5
授業の中では、流れにそってさまざまな活動が展開します。
5−1 授業の流れ
授業をどのように組み立て、どのような活動をしていくのか、見ていきましょう
初級の授業活動の流れ
1)ウォーミングアップ、クラスの雰囲気作り
2)前回までの復習、宿題点検
3)新しい項目の学習
@ 新項目の提示、導入
A 説明、学習項目の理解
B 練習(形の練習/ 文型練習)
C 応用練習(コミュニカティブな練習)
4)まとめ
@ 学習事項の確認
A 宿題の説明
B 次回の予告
中上級技能別授業の流れ
1)ウォーミングアップ
2)準備活動、導入、説明
3)技能別活動(聴解、作文、など)
4)まとめ
5−2 ウォーミングアップ、復習
新しい学習項目を教える前に、学習者の緊張をほぐしましょう
教師が教室に入ったら、まず、学習者がリラックスした気持ちで授業を始められる体制を整えます。学習者が既に学んだ日本語を使って、短い会話をかわすことから始めましょう。
学習者をリラックスさせるのが目的ですから、理解できないような難しいことを言ってしまったり、未習の単語を使わないよう、気をつけなければなりません。初級でも、動詞文を学習した後なら「○○さん、朝(昼)ご飯を食べましたか?」形容詞文を学習した後なら「いいお天気ですね」「○○さんのペンケースはきれいですね」など、既習の文型だけを使って、会話を交わすことができます。
練習ではないので、リラックスした雰囲気で、学習者の誤用も気にせずに、教室の中に「これからいっしょに学習していこう」という気分を盛り上げるようにします。「失敗を気にしないで楽しく取り組める雰囲気」を作りましょう。
ウォーミングアップは授業冒頭、短く効果的に
復習のために、前回習った学習項目を入れて学習者と問答してみるのも大切です。ウォーミングアップの話題から自然な流れで、前回学習した項目を確認すれば、なめらかに新しい学習項目へ入っていけます。前回の学習項目が理解されていない場合、新しい学習項目を導入しても、効果的に進めることができません。もう少し前回の復習を続けて、前回の内容に続けられるようにしましょう。
5−3 新出項目の導入
新しい学習項目を学習者に提示します
新出の語彙、文法、表現を学習者に提示します。初級段階では、ウォーミングアップや復習から自然に新しい学習項目の導入へと進めるよう工夫します。
既習の文型語彙だけを使ってある状況・場面を表現し、どのような状況で新出項目を使うのか紹介します。場面状況が理解できたら新出文型を提出し、絵や板書、ジェスチャー、教師の自問自答などによって文型の意味や機能を示します。
例)「〜そうです(伝聞の導入)」
@ウォーミングアップで天気の話題を出す。「いいお天気ですね」「雨がふっています」など。
A学習者に明日の天気をたずねる。学習者の答えを聞き、「新聞を見ましたか」など、天気の根拠をたずねる。
B教師がみたニュースの天気予報を紹介する。「私はテレビニュースで天気予報を聞きました。明日は雨が降ると言いました。」
C新出文型「テレビの天気予報によると、明日は雨だそうです」を提示する
D学習目的の明示「今日は、話を伝える言い方を練習します。私は、話を聞きました。その話を他の人に教えます。」
(導入説明について詳しくはステップ13 「文型授業の演習」を見てください。)
5−4 新出項目の説明
新出項目の機能や形の説明をします
初級段階での「文の機能の説明」は導入部分での活動と重なる部分が多く、導入、文型の提示をしながらどのような状況で使わ
れる文型なのか説明します。初級段階では、主に活用や接続の仕方を説明します。
上例「〜そうです」の場合、様態の「〜そうです」と同時期に導入されることが多いので、注意して説明します。
例)「〜そうです(伝聞)」の形の説明
@動詞/イ形容詞 の辞書形(過去/非過去)・普通体+そうです
A名詞/ナ形容詞語幹 +だ/だった+そうです
5−5 練習(プラクティス/ドリル)
新出項目がコミュニケーションの中で使えるよう練習を行います
新しい文型を実際のコミュニケーションの中で使うことができるよう、練習を行います。
はじめに、形の練習を中心とした文型練習(パターンプラクティス)によって、言語操作がなめらかにできるようにし、次に実際のコミュニケーションで使っていけるコミュニカティブな練習を行います。
コミュニカティブな練習には、学習者が自分自身の状況を答えられるような応答練習や、ペアやグループで役割を受け持って練習するロールプレイ練習など、いろいろな練習方法があります。ステップ7で主な練習のやり方をみておきましょう。
5−6 練習のまとめ
授業で学んだことを整理し、学習者と確認します
その日練習したことをまとめ、実際のコミュニケーションで使うことができるよう、確認します。学習の定着をはかるために宿題が必要なときは、プリントの記入方法やドリルのやり方を説明して配布します。
次回の学習に予習が必要なときは、テキストのどの部分を見ておくか、どの言葉を調べておくかなど、適切に指示を出します。宿題は次回必ずチェックして間違いの指摘、補足説明などを行います。
以上見てきたように、授業活動は、始まりから終わりまで一定の流れにそって行われます。
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