アマミサソリモドキ
サソリモドキ目サソリモドキ科 大きさ 40mm〜50mm 分布 九州南部〜奄美諸島 |
夜行性で森にすむ。日中は石の下などにいて、夜出てきて、昆虫などをとって食べる。1年中活動。敵にあうと、おしりの管から酢のような臭いのガスを吹きかけて攻撃する。 |
ウォッチングのコツ・・・けっこうどこにでもいて、石や枯れた木をひっくり返すと簡単に見つかる。林道のわきが良いだろう。あんまり大きい石や木はむやみにひっくり返さないほうが良い。ハブが昼寝していることもあるそうだ。 |
撮影 : (奄美大島)鹿児島県大和村・フォレスト ポリス(平成16年4月)
サソリモドキは、サソリに似ているが別の種類(サソリモドキ科)である。奄美大島では普通にいて、道のわきの少し湿ったところで、石や枯れた木をひっくり返すとすぐ見つかる。おしりの管を持ち上げているのは、威嚇(いかく)の姿勢だからだ。サソリのような毒はもっていないが、ムチ状の管の先から臭い液を霧吹き状に吹きかける。これがけっこう臭いのだ。
おしりの管から出す臭い液は、主成分は酢酸である。毒ではない、と言うことだが、まれに皮膚の弱い人は火傷みたいにかぶれたり、目に入ると激痛になることもあるそうで、自信のない人は気をつけること。
何匹か採集してみる。逃げる気はまったくないようで、ただひたすらおしりを上げてじっとしている。こいつ用に持ち込んだピンセットでつまむが、運が悪いと酢酸を吹きかけられる。瞬間は刺激臭でうろたえてしまうが、洗えばすぐ落ちるので気にならない。というか、洗えばすぐ落ちるとわかってしまえば怖くない。
地元の人によると、夏の夜は林道の上を忙しそうに走り回っているそうだ。エサを探している行動だとのことで、夜行性で小さな虫などを食べる。
←採集したアマミサソリモドキ
2匹ほど持ち帰る。カツオブシをがつがつ食べていたが、あっという間に死んでしまった。春の関東は寒すぎるのか? 飼育に挑戦したい人は、ヒーターなどの保温機器が必要かもしれない。
現地施設
奄美フォレストポリス | 鹿児島県大島郡大和村 電話 0997-58-3168(フォレストポリス管理棟) |
奄美の自然を満喫できる散策コース・キャンプ場が整備された公園。気軽に家族連れで遊べる。詳しくは大和村HPへ 遊戯施設などは9:00〜17:00まで |
奄美野生生物保護センター | 〒894-3104 鹿児島県大島郡大和村思勝字腰ノ畑551番地 電話 0997-55-8620 |
アマミノクロウサギやオオトラツグミ、アマミヤマシギなどの希少な野生動物の保護・研究機関。奄美固有の生態系について学習できる。 開館時間:10:00〜16:30 休館:月曜日・祝日(みどりの日・子どもの日をのぞく) 年末年始 入館無料 詳しくは、大和村HPへ |
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←幼生
小さい個体もいたが、腹部が白く、足が赤い。まだ大人になっていないのだろう。
もっと小さい個体も見たが、石の隙間から下のほうにもぐりこんでしまった。