ルリカケス
スズメ目カラス科 大きさ 38cm  分布 奄美大島 徳之島 天然記念物 絶滅危惧種U類 
 奄美大島の林や平地でよく見られる鳥。徳之島では近年、観察例がなく絶滅したと考えられている。小さな群れで行動する。木の実などをよく食べるが、昆虫もとる。きれいな羽をとるため、乱獲された時期もあったが、現在は保護され増えてきている。青むらさきの体に赤ちゃいろの羽、太いくちばし、どこから見ても目立つ、南の島の美しい鳥だ。
おすすめの観察地
 
奄美大島に行こう!少し森に入れば普通に見られるはず。

撮影 : 鹿児島県大和村・フォレストポリス(平成16年4月)

撮影 : (奄美大島)鹿児島県大和村 (平成16年2月)

 奄美大島の鳥といえば、やっぱりルリカケス。天然記念物だからなかなか会えないのだろうと思っていたが、5日間、毎日見ることができた。

 はじめての出会いは金作原の森。突然、大きな「ギャー」という鳴き声。カケスかも、と思っていたら、青紫の鳥が飛び立った。そのあともいろんな森で林道に入るとかなりの確率で見ることができ、5日間の平均は1日3羽以上は見ただろう。多い場所では6〜7羽の群れを見た。

←食堂のひさしの下にいたルリカケス。

 フォレストポリスの食堂のひさしの下にルリカケスがいた。巣でもあるのかと思ったが、巣は見えなかった。

 本によると、ルリカケスは人家周辺でも巣を作るらしい。

←ケガをして保護されたヒナ

 写真は奄美野生生物保護センターで保護されていたヒナ。
 カラスに襲われ、くちばしがずれている。センターに来たころは幼くて飛べなかったヒナも、もうすぐ飛べそうだ。
 
保護センターの仕事を垣間見ることができて、なんかうれしい。

←大和村・フォレストポリスにて。

 近くにはもう1羽いた。つがいかもしれない。フォレストポリスの他、名瀬市周辺などいろんなところでルリカケスを見たが、一番たくさんいたのは、奄美自然観察の森(龍郷町)だった。


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 撮りためた写真の中で、知らない生き物の名前を調べようと思い、奄美野生生物保護センターに寄る。が、スッタフの人は出かけた後だった。事務の女性の人がとても親切で、せっかく来たのだからとルリカケスのヒナを見せてくれた。

現地施設

奄美フォレストポリス 鹿児島県大島郡大和村
電話 0997-58-3168(フォレストポリス管理棟)
奄美の自然を満喫できる散策コース・キャンプ場が整備された公園。気軽に家族連れで遊べる。詳しくは大和村HPへ
遊戯施設などは9:00〜17:00まで
奄美野生生物保護センター 〒894-3104
鹿児島県大島郡大和村思勝字腰ノ畑551番地
電話 0997-55-8620
アマミノクロウサギやオオトラツグミ、アマミヤマシギなどの希少な野生動物の保護・研究機関。奄美固有の生態系について学習できる。
開館時間:10:00〜16:30 休館:月曜日・祝日(みどりの日・子どもの日をのぞく) 年末年始 入館無料
 
詳しくは、大和村HPへ
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