ムラサキオカヤドカリ

十脚目オカヤドカリ科 前甲長(頭がついてるかたい部分)の大きさ 平均10mm  
分布 鹿児島県以南、小笠原諸島、和歌山県の一部 
天然記念物
陸上で生活するヤドカリ。柔らかい腹部を守るために貝殻(貝殻)を利用する。夜行性で、夕方から朝にかけて活発に動き回る。昼間は、木の下や石の下などで動かず休んでいる。小さいうちはクリーム色で、大きくなると鮮やかな紫色になる。
ウォッチングのコツ・・・・海岸を探してみよう。オカヤドカリ参照)

撮影 : (奄美大島)鹿児島県大和村  (平成16年4月)

 ムラサキオカヤドカリは、日本ではもっともふつうに見られるオカヤドカリだそうだ。
 とにかく紫色の体色があざやかで魅力的だ。沖縄や奄美では普通に見られるので、天然記念物だということを忘れてしまいそうだが、採集は法律違反である。
 

 


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現地施設

奄美野生生物保護センター 〒894-3104
鹿児島県大島郡大和村思勝字腰ノ畑551番地
電話 0997-55-8620
アマミノクロウサギやオオトラツグミ、アマミヤマシギなどの希少な野生動物の保護・研究機関。奄美固有の生態系について学習できる。
開館時間:10:00〜16:30 休館:月曜日・祝日(みどりの日・子どもの日をのぞく) 年末年始 入館無料
 
詳しくは、大和村HPへ

←発見時の様子

 昼間はこんな感じで木陰で休んでいる。じっとしているとただのアフリカマイマイと同じ。あれ?と思ったら確かめてみよう。

 かつてはペットショップでたくさん売っていたが、最近はあまり見かけなくなった。が、今でも販売のための採集は許可されている。飼ってみたい人はペットショップで探してみるといい。ただし、沖縄では最盛期の1982年ころ、年間56tものオカヤドカリが採集されたそうだ。かつては無尽蔵にいたオカヤドカリたちがいつの間にか減ってしまっていたという。

 
 夏の大潮の夜、卵をかかえたメスたちがいっせいに海岸に集まり、波打ち際で産卵するという。年に一度のその光景を、いつかは見たいと心から思う。

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