アフリカマイマイ

アフリカマイマイ科 大きさ 15cm程度
 分布 原産地は東アフリカ  国内では沖縄、奄美、小笠原などに分布 
外来種
 人為的に日本に持ち込まれた帰化種。食用目的だったが、食用としては定着せず。
 野菜などを食い荒らす害虫として問題になっている。
ウォッチングのコツ・・・・奄美大島では草むらを探せば苦労せずに見つけることができた。なかなか見つけられない場合は、大和村の野生生物保護センターの前にあるガジュマロの木がおすすめ。春に行ったときにはごろごろころがっていた。沖縄でも同様の生息状況のようだ。

撮影 : 鹿児島県大和村(奄美大島)・奄美野生生物保護センター(平成16年4月)

 奄美の人の話では、戦時中に食料として持ち込まれたが、気持ち悪くて食べられず、庭に捨てた数匹が生き延び、繁殖したそうだ。
 とにかく大きいのでびっくりした。とても食べる気にはならない。

 奄美では何ヶ所かでアフリカマイマイを見たが、名瀬市から島の西側を南に進むほど生息密度が濃いように感じた。写真は大和村の奄美野生生物保護センターで撮影。駐車場脇のガジュマロの木の根元にかたまっていた。

 無造作にごろごろ転がっていた。活動中の個体はおらず、みんな殻(から)の中に引っ込んでいた。殻(から)は軽くて固い。
 奄美で見た成体のオカヤドカリは、ほとんどすべてアフリカマイマイの殻を利用していた。オカヤドカリにしてみれば最高の借り宿なのだろう。

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 滞在中は、はじめて見る生き物を持ち込んでは、いろいろ教えてもらった。
 おせわになりました。

 沖縄本島でもアフリカマイマイはけっこう普通に見ることができる。沖縄では1930年代に入ってきたそうだ。
 下の写真は那覇市の末吉公園で見つけた
アフリカマイマイ。僕が見た中では1番大きい個体だろう。奄美産より殻の色が少し濃かった。本体は黒っぽい。
 

*なお、アフリカマイマイをはじめとするカタツムリ類は、人に害を与える寄生虫を持っている場合があるので、素手で触ったあとは必ず手を洗おう。

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 このカタツムリも外国から入ってきた外来種。現地では農作物を食い荒らす。いっぱいいるからといって喜べない。短い期間でこんなにも増えたのかと驚いてしまう。
 採集して持ち帰っても、逃げ出すと大変なことになるかもしれないから、控えたほうが良いだろう。繁殖力が強いことは証明済みなのだから・・・。

現地施設

奄美野生生物保護センター 〒894-3104
鹿児島県大島郡大和村思勝字腰ノ畑551番地
電話 0997-55-8620
アマミノクロウサギやオオトラツグミ、アマミヤマシギなどの希少な野生動物の保護・研究機関。奄美固有の生態系について学習できる。
開館時間:10:00〜16:30 休館:月曜日・祝日(みどりの日・子どもの日をのぞく) 年末年始 入館無料
 
詳しくは、大和村HPへ

撮影 : 沖縄県那覇市・末吉公園 (平成17年3月)

現地施設

末吉公園(那覇市) 沖縄県那覇市首里末吉町1丁目
電話 
098-862-3276

亜熱帯植物が生い茂る公園。野生動物や昆虫が多く生息している自然のままの公園。
年中無休 開園時間:9:00〜21:00 入園料:無料

那覇市立病院バス停から徒歩3分

 ※ 詳しくは、那覇市観光協会HPへ

 那覇中心の観光旅行で沖縄の森を体感したい方は、首里城近くにある末吉公園をおすすめする。ズアカアオバトやシロガシラが普通にいたし、オオコウモリのねぐらもあるらしい。観光客も少なく、けっこう穴場かもしれない。

 左上はアフリカマイマイの顔のアップ。右上の写真では目玉が見える。食べるどころか見ているだけでもエネルギーを消耗する。やっぱりどこか日本っぽくない。

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