オカヤドカリ

十脚目オカヤドカリ科 前甲長(頭がついてるかたい部分)の大きさ 平均10mm  
   分布 奄美大島以南 小笠原諸島(父島、平島)
  天然記念物
 陸上で生活するヤドカリ。柔らかい腹部を守るために貝殻(貝殻)を利用する。夜行性で、夕方から朝にかけて活発に動き回る。海岸近くよりは内陸側の林などによくすむ。繁殖期以外は海岸で見かけることはまれらしい。
ウォッチングのコツ・・・・奄美大島では海岸のすぐ近くの草むらでたくさん見つけた。内陸の林はハブが怖いので、海岸線で探してみよう。夜行性だが、昼間も木の下などで見つけられる。アダンやオオハマボウ、モンパノキの林にすんでいる。天然記念物なので、採集は厳禁。

撮影 : (奄美大島)鹿児島県大和村  (平成16年4月)

 沖縄や奄美では普通にオカヤドカリが見つかると聞いてはいたが、本当にどの海岸でもオカヤドカリがたくさんいた。ただし、たいていの海岸は小さな子どもばかりで、大きいヤドカリはなかなか見つからない。夜行性だから、夜の海岸を探してみようかと思っていたが、名瀬から南に少し下った大和村の海岸で、たくさんの成体を見つけた。
 海岸のすぐ側に森がたくさんあることと、殻(から)に利用するアフリカマイマイがたくさん生息していることで、オカヤドカリの密度が濃いのかもしれない。

 海岸の砂浜の林で、木の下をのぞくと、アフリカマイマイの殻がごろごろころがっていた。「アフリカマイマイだ」と思って近づくと、すべての殻がカクンとおじぎをした。あれ?と思って手に取ると、やっぱり・・・。大きなオカヤドカリだ。ほとんどがムラサキオカヤドカリだけど、何匹かおなじ大きさで褐色のヤドカリがいる。オカヤドカリだ。僕が見つけたところでは、ムラサキオカヤドカリが10とすると、オカヤドカリは1といったところか。


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現地施設

奄美野生生物保護センター 〒894-3104
鹿児島県大島郡大和村思勝字腰ノ畑551番地
電話 0997-55-8620
アマミノクロウサギやオオトラツグミ、アマミヤマシギなどの希少な野生動物の保護・研究機関。奄美固有の生態系について学習できる。
開館時間:10:00〜16:30 休館:月曜日・祝日(みどりの日・子どもの日をのぞく) 年末年始 入館無料
 
詳しくは、大和村HPへ

←殻から出てきたオカヤドカリ


 この写真のほうが褐色の体色が自然に見える。一度殻に入ってしまうとなかなか出てこなくて撮影に苦労したけど、一度殻から出てしまうとじっとしてくれず、やっぱり撮影に苦労した。

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