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ドイス「K]・アフリカ旅行記(モザンビーク観光情報など)






このクソガキが

パン屋で夕食をとっていると、窓の外には金をせびる子ども。
ホームレスというのか浮浪児とでも言うのか。

 窓越しに中を、ジッ、と見てくる。その視線は何か冷たいものを感じるほどに厳しい。目つきも悪い。十歳くらいの子ども。気分よく食べていたのに、ひたすら見つめられ、むしろ睨まれると段々ムカついてきた。

――このクソガキが――こっちも睨みつける。

目をそらさない。汚い言葉を発しながら、向こうに行けとジェスチャーをする。相手も、左手で腹減った、右手で金くれ、のジェスチャー。

ジ…ッ、視線をそらさずに右手を出して、金くれ。腹減った。を繰り返す。

 彼は耳が聞こえないらしい。浮浪児仲間から声を掛けられ、手をバババッとすばやく動かし、会話する。

 見られていたのに気付いた瞬間、少し恥ずかしそうな顔をして、半分笑って、ちょっと悲しそうな顔を見せこっちを見る目を外にやった。

 そんな子どもらしい表情を見てしまい、帰り際、五コント渡す。

大晦日。朝食にあのパン屋でハンバーガーを食べる。散歩するも雨に降られて昼寝の時間。旅も、暇だ。

雨が止んでから、町を三時間程散歩する。おばちゃんが「ブランコー(白人)」と叫びながら走ってきて腕組みされて、小声で「ビールが飲みたいのよ」と言われたこと以外に変わったこともない。こっちだって飲みたいわ。


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