ドイス「K]・アフリカ旅行記(モザンビーク観光情報など)
ニアサ州リシンガ
ニアサ州。政府による開発の手が最後まで遅れた地域。州都のリシンガでさえもナマーシャ(私の任地)の二倍程度の町。
いつも通り宿を探す。シャパ乗り場の近くのホテル。くそ高い。
次のペンション、安いしきれい。水もある。ナンプラ・コンドームペンションの30倍快適そうだ。もう一軒回る。
受付に金持ちそうなおじさんがいる。小柄な体格、首には金のネックレス。
お金を払うところらしい。
「四×一〇は?」――「は?」 いきなり早口で聞いてくるから驚いた。
「四×一〇は?」―― 「四〇だよ」
するといきなり馬鹿にしたような口調で誤りだした。ソーリーソーリー。
聞き取りにくい、どもった英語で話しかけてくる。
帰り際、何故かわき腹に肘うちを食らわされた。
ごめんよと言いながら笑う。
九九くらい覚えろ、ボケ。
肘打ちを遠慮なく返す。
やはりこの宿は見かけの通り高い。外に出ると、まだあのおっさんがいた。
「なんで帰るんだ?」――「金がないんだよ」
「ジュースでも飲もう」
経緯が自分でも謎だけど、スープにジュースをご馳走になる。
今度はやけに親切に話しかけてきた。しかもずっと聞こえにくい英語で。
電話局の偉いサンらしい。夜は教師をしている。奥さんはマラウイにいるというのを聞いた所あたりからウイスキーをグイグイ呑みだしてもはや発音が口の外に出ていない。
「おれの英語はヘタクソだけど、毎日話すようにしているんだよ。」
むかつくおっさんだったけど、どこか憎めないマプト出身の50歳。
さっきの宿に戻って昼寝。雨。そして寒い。ここは標高千m以上ある。
レストランは町に二つ。あと軽食の出るパン屋。
この日はパン屋でチキンを食べる。
ウエイトレスのお姉ちゃん、ニオイきついよ。
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