ドイス「K]・アフリカ旅行記(モザンビーク観光情報など)
モザンビーク鉄道の旅
12月29日
朝は2時40分に起きる。列車は5時発。
水を少し飲み、床のコンドームを見ながら屈伸したり、ストレッチをする。
三等席で八時間の戦に向かう。朝三時。宿のすぐ側にはバス乗り場もあり、薄ら暗い中、人の流れは激しい。 駅に向かって歩いていると見知らぬ兄ちゃんが
「どこに行くんだい、アミーゴ。」 と明るく声をかけてくる。
「駅に行くんだよ、アミーゴ」
「列車は十二時まで動かないよ」
「あ?」 あ、に濁点を付けたような音を出してしまった。
「五時発だろ?」
「いつもはね」 彼は意味不明な答えだけ残して去っていく。
この日の朝3時より二等席のチケットを売るというので、もし買えればなぁ、なんて思って早く来たけど、他の客はもっと早い。
というか皆駅で寝ている。
屋根のある場所は少し。ほとんどの人は昨晩の雨に打たれながら、布とダンボールを地面に引いて一晩を越したようだ。。
駅の構内はまだ真っ暗だけど、そこにいる人の多さくらいは見える。
約千人といったところだろうか。
寒い。雨のせいだろうか。
情報を聞いてまわるとやはり列車は12時にしか出ないらしい。
1人の情報じゃアテにならないので、警備員を含め5人の情報をまとめると、
貨 物列車が前日の夕方に脱線したらしい。それも二台。ナンプラ近くとクアンバ近く。置石があったということらしい。まぁ置石は彼らの豊かな想像力からきた話 のネタだとしても、脱線事故は確実なようだ。この国の力でホンマに昼間に復旧するんかいな・・・夜も明けぬうちから予定はガタガタだ。
「最低やな…」
口癖のように呟いて、湿った地面に横たわりリュックを枕に寝る。
体中ハエだらけ。薄明るくなる頃、駅の外から「クアンバ、クアンバ」と叫ぶ声が聞こえる。列車が遅れると聞きつけて、一台のバスが隙間産業のように入り込んできたのだ。
普段、クアンバに向かうシャパは無い。
不定期に、稀にはあるらしい。だれかに言われた言葉をそのまま書くと、
「シャパは、無い。でもたまにある。探すのに挑戦してもいいよ。」
そして、雨季は特に道路の状態が良くないらしい。
そんな話を聞いたからこそ列車のチケットを購入してを待っているのだ。
この日来たバスは二トントラックの荷台に乗るタイプ。
値段は三等席の3倍。それでも急いでいる人は乗る。荷台に詰め掛ける。あっという間に荷台は人の山になり、コブラ君が止めるにも関わらず飛び乗るバカ野郎がでてきて、乗ろうかと迷った気持ちは一瞬にして消えた。
朝焼けが駅前のデカイ水溜りに反射する中、トラックは去る。
それ以降バスが来ることは無かった。
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