ドイス「K]・アフリカ旅行記(モザンビーク観光情報など)
フルーツ屋でマンゴーを買う。
1キロ(3つ)25コントの高級マンゴー。まぁ120円くらいだけどね。
キリマネのシニア隊員さんが――コーヒーだけでも飲んでリッチな気分を味わいな――と薦めてくれた高級レストランの前に二人でしゃがみ込みマンゴーに歯を立て、かじる。
甘くて美味い。コーヒーでリッチな気分、とはいかなかったけど、いい時間。
宿に帰る。別れ際、昼ご飯食うのに金くれよ、とシャツ以来の頼みごと。
断り、昼も一緒に散歩したいという声を適当に流して、階段を上ってきれいなペンションの汚い部屋に戻る。天気は曇りだが、気温は高い。寝ているといつの間にか汗びっしょり。
二時間後、再び散歩へと外に出る。
・・・・まだいた。
「昼飯は?」――「まだ」
「家にはないのか?」――「母ちゃんいない」
サンドイッチを一緒に食べる。
二種類あるが、彼は安いほうを選ぶ。店員は、ホントにそいつの分の金も払うんだろうな、と言いたげにおれの顔を見てくる。
「全部で27コントだな」
――ガキンチョが暗算して教えてくれる。頭いいやん。
金を払いにいくと、
「30コントだ」 と店員がいう。
紙に書いたものを確かめると、ジュースの値段が違う。
値上げしたと言う。
「書き直せ!バカが!」 吐き捨てて出て行く。バカは日本語。
散歩して、銀行でお金を下ろして、また散歩。塀に登って写真を撮っていると「何している?」と若い兄ちゃん。質問攻め。何が目的だの、出身だの、次はどこに行くだの・・・
「なんでお前にそんな事答えなきゃならないんだ。」
新聞記者だと言う。その割にはインタヴューが下手くそだ。
まぁそれを利用しない手はない。けん玉のことを中心に話して、記事にしてもらう。道を歩いているだけで記事になる…ガキんちょのお供のお陰だ。
不思議な出会い。旅は、面白い。
その後、彼と出会った公園でけん玉をする。わらわらと十五人程の子どもが寄ってきた。1時間程けん玉練習会。新聞、ここの写真使えばいいのに。
あのガキんちょ、アベルーラ君、けん玉がかなり気に入ったらしい。
センスもある。黙々と練習して十五人の中で一番上手くなった。
けん玉1本、本1冊が案内役のお礼。
宿の前までけん玉をカッチカッチやりながら付いてきて、最後は「もしかめ」を20回。眉も少し緩んだようだ。
この日、先日行われた大統領選挙の結果が確定した。夕方には政党の旗を掲げ、口笛と叫び声に包まれた車が何台も暑いナンプラの街を走っていた。
得意技、散歩。
この日、六時間ナンプラを歩き回った。
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