ドイス「K]・アフリカ旅行記(モザンビーク観光情報など)
12月15日
夜も明けないうちに起きだして宿を出る。携帯電話の明かりで忘れ物をチェックし部屋を出る際、ピーンと来た。
この枕、いいなぁ。薄っぺらくて、座布団のようなそれ。クルクルっと巻いて、リュックの横に固定して出る。
これから長距離移動が増える。座る時間も五時間や六時間なんてものではない。神様、ありがとう。
「ヘイ!!」
「ごめんなさいっ!」
っと言いそうになるほどビクっとしたけど、ドイツから一人で来ている、何度か喋った同年代の若者だった。彼も同じ時間のマプト行のバスに乗るから、乗り場まで一緒に行こうとのことだった。
おれが乗るベイラ行きのバスは町の中心のマーケットの前から朝四時にある。1日1本。シャパではなく、マイクロバス型のマシンボンボ。
切符はその場で売られる。 というのは後から知ったこと。
何にも知らずに真っ先に乗り込んでいい席に座っていると、その座席番号の乗客が乗ってきて切符の存在に気付く。
結局、後ろから2番目の後輪のボコっと出っ張りのある席になる。一番後ろの列は大量の荷物があって席は3人分程なのに、そこにデカイおばちゃん、小柄なおっちゃんとその親戚らしき10歳前後の5人の子どもがヒザの上、座席の下と、悲鳴を上げながら乗っていた。
私の列には大人が5人と、おれを終始けり続ける赤ちゃん一人。
足元は荷物がぎっしりで一歩も動かせない。窓から見える風景は黒の道路に両脇の赤茶色の土、その両側に緑。十時間の道中、窓の外は何も変わらない。
ただ、雨が降ってきたくらい。
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