青年海外協力隊 (モザンビーク 理数科教師)
短期隊員との活動記録 『びりびり日記』 その19
サライバさんもシャパ組に入る。シャパのお金を払ってくれるというわけ。
中学校の前で、シャパを待つ。
待てども、シャパはない。あっても満員で乗れない。
時間だけがどんどん過ぎていく。校長の車の中はきっと無言だうなぁとか考えながら通り過ぎる車を眺める。
30分程待って、一旦シャパの出発点である国境まで行く事になる。国境は、反対方向だけど、仕方がない。
国境までもシャパ。なかなか素晴らしいシャパに出会えた。
まず、塗装が剥げて、錆びまくっている車体。そんなもんは良くある光景だけど、ドアが閉まらない。シートのビニールは剥がれていて鉄がむき出しで、窓は一部がすっかり無くなっているので、ダンボールにセロテープが貼ってある。う〜ん、風が寒い。
国境についたら、今度はボアネ行きのシャパに乗る。 ボアネとは、ナマーシャと首都マプトの丁度中間点にある町で、シャパで50分程度の距離。
家(宿)を出て、2時間以上が経つのに、学校の前を通りすぎるだけの状態。
とっくに到着予定時刻なんて過ぎ去っている。
シャパは当然満員(満員になると出発する)で、眠い体に両脇にギューギューに座る人が寄りかかってくる。一列4人が原則なのだ。
小高い丘の上、標高500mにあるナマーシャからの道のりは、下り阪。でも山から見下ろす風景は雄大で、アフリカっぽい景色。
途中には地雷の埋まっている地域がある。
最近まで撤去作業者の生活するテントがあった広場の付近に多い
このマプトとナマーシャをつなぐ道路、国道2号線からすぐ5m、10m向こうの原っぱには、赤い下地に白いドクロマークが描かれた小さな標識を確認できる。
標識で囲まれた場所もある。
道を挟むと、畑があって、おばちゃんがクワを振っている。
16年間にも及ぶ内戦で埋められた地雷は、いくつあるのだろう・・・・。地雷マップは、もうほぼ完成しているとはいうものの、いろんな街を歩けばその被害者らしい片足をもがれた人が多いのも実情である。各国の援助によって地雷撤去は進んでいるが、全てを取り除くにはまだ時間がかかるだろう。
地雷を売っていた会社が、今は撤去作業を受注して2重に儲けているなんていう、眉をしかめてしまう話もJICAモザンビーク所長から教えてもらった。
サライバは車の中でひたすら会話を楽しんでいる。内容は州の教育局や、教育長が車を私的に占領していることに対する文句だけど、別に本当に悪くいうつもりはなさそうに、日常会話を楽しむかのように、運転手と喋っている。
ボアネから、マプト行きに乗り込み、今度は途中で降りるという。
校長が道端で赤い車を止めて待っている。
そこに乗り換えて、今度は舗装のない道を入っていく。ボコボコの道。校長もサライバさんも、キョロキョロしながら、「ここか?」「あそこの角じゃないか」という会話をしている。家の位置を知らないのだ。
無事に4×4の教育長の車(局の車だが、皮肉たっぷりに皆そう呼んでいる)をゲットして再出発。
振り回されて、シャパの混雑と暑さに疲れて目的地に到着したのは2時間半遅れの10時半。2ヶ月前から予定を組んできた活動で、これか。
いや、期間なんて関係ない。結局は今日全て決まったんだから。何かプランを立てて、その通りに事を運ぶようにするなんて、ここでは無理なのだ。そのことはモザンビークに着いて半年くらいで理解したけど、今回だけはちょっとだけ期待してしまっていた自分がバカでした。
