青年海外協力隊 (モザンビーク 理数科教師)
短期隊員との活動記録 『びりびり日記』 その17
明日の移動手段の確認を教頭先生――ナマーシャ中学校には中学と高等部があるのでそれぞれに教頭先生がいる。ボランティア担当は基本的には高等部のリカルディーノ先生、通称「リカちゃん」――に聞きに行く。
最初に声をかけた瞬間に、駄目だと悟った。明らかに――明日からだということを忘れていた――という顔を一瞬覗かせる。
教育局に電話をかけてくれた。
「こちらナマーシャのリカルディーノだが、明日からの車は大丈夫だろうな」
「エイッパァ・・・・探したんだが、ないんだよ。そっちで探してくれ」
「何?? 移動手段はそっち持ちだと約束してあっただろうが。いまさら車が無いなんて日本人にどうやって言うんだ。」
自分に悟られないようにするためか、超早口で喋っていたけど、こんな内容の会話が聞こえてきた。
はぁぁ、やっぱないのか・・・・・・リカちゃん曰く
「今のところまだ車の準備ができていない。見つかり次第連絡が来るので、きたら、タモツに電話する」
「わかった」
ということで、この日の会話は終了。
もうちょいしつこく問い詰めたかったけど、もはやリカちゃんはこちらに目を向けることはなく、自分の仕事にわざとらしくとりかかる。都合の悪いことがあればいつもこうだ。「こっち見ろ」と言うわけにもいかないし、引き下がる。
信じたこっちが、馬鹿だったか。信じずに最初からこっちで車を手配しておくべきだったか。もちろん、この日のうちに連絡があるはずは無かった。
確信を持って言える。州の教育局は探してさえいない。ということを。
ボランティア調整員に相談したら、もし車が無い場合は車を借りて行っても良いとは言われたんだけど、変な意地が少々邪魔をするわけで・・・
そもそも最初から校長は「JICAはボランティアを送ってくれるし、宿代もそっちもちだから、こっち側は移動手段を持つ」「協力関係なんだから、すべてをそっちにやってもらうのは良くない。」「半分はJICA、半分はモザンビーク。これがいい関係だ」なんてそれらしいことをずっと言っていた。本当に大丈夫かとの問いには先にも書いたように、全く問題なし、との答え。
そう言い張ってきたからには、移動手段に関してはこの土壇場でJICA頼みにして、約束を守らないのをこれ以上習慣化させるのはイヤなのだ。
それが例え自分たちがシャパで移動することになっても。
夜は「お台場」。7人の食事で100万円ならぬ100万MT(約5千円)。
