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ステップ 8←ステップ9→ステップ10(工事中)
ステップバイステップ日本語教授法
ステップ9 コースデザイン
授業を始める前に、全体の計画が必要です
9−1 コースデザインとは?
「コースデザイン」は、教育の準備から終了まで、ひとつの教育行動に関わる内容を計画することをいいます。
具体的に学習者を知った上で、学習コースの期間、レベル、進度、使用する教科書などを決定し、もっとも適した教育を計画する必要があります。
9−2 コースデザイン概要
【だれに】 学習者の背景調査 ニーズ分析 レディネス分析
【どこまで】 到達目標の設定
【何を】 シラバス(教授項目一覧)
【どのように】カリキュラム(教授法,教材教具,時間割など)
【授業運営】 教室活動
【授業後】 学習者への評価・分析、コンサルティング
授業への評価・分析、コースの見直し修正
9−3 学習者の背景調査
学習者のバックグラウンドを知り、コースを計画します
アンケート、インタビューなどによって学習者がどのようなバックグラウンドを持っているか調査します。この調査分析によって得た情報をもとにコースデザインが行われます。
学習者の氏名、年齢、性別、国籍生育地域、母語・使用言語、学歴、外国語学習歴、来日の時期、滞在予定期間、将来の予定、職業、趣味など。これらの背景を把握することで、授業計画・授業運営がすみやかに進みます。ここで得られた情報に対して、情報を知り得た側に「守秘義務」があることは言うまでもありません。本人がオープンにしている事柄であっても、外部の第三者に対し、これらの情報を話題にすることがあってはなりません。教育上、これらの情報を学校外で話すことが必要になるときは、本人の承諾を得てからにしましょう。
9−4 ニーズ分析
学習目的(ニーズ)をたずね、どのような授業をするか考えます
学習者が将来どのような目的で日本語を使うか、どんな場面で話すのかなどを知ることによって、必要な語彙や文型を選んだり、到達目標を決めたりすることができます。
日本語学習の目的(生活に必要な日本語、進学、仕事研究など)、四技能(聞く、話す、読む、話す)の重要度別順位、日本語学習終了後の予定(仕事の種類、進学後の専攻分野)。
これらのニーズを分析し、到達目標を決定します。
9−5 レディネス分析
学習に対する準備態勢(レディネス)を調べます
学習者がどのような準備態勢を持っているか調査することによって、授業の内容や進め方を考えることができます。
日本語習得の適性、学習可能時間、学習環境、日本語話者との接触(人的リソース・支援者)、既習日本語の能力・自己評価などの調査。プレイスメントテスト(レベルテスト)などによる既習能力調査を調査します。
周囲に日本語話者がいない状況の学習者と、日本語話者の支援を得られる学習者では、学習内容の定着・応用の深度が異なることがあります。また、自宅にパソコンやCD/テープ・レコーダーがあるか、などの環境の差によっても学習への取り組み方が違ってきます。
9−6 シラバスデザイン(教授項目)
学習していく内容のすべての項目一覧をシラバスといいます
学習項目をどのように選択していくかによって、いろいろな種類のシラバスがあります。コースデザインをするときは、複数のシラバスを組み合わせて全体の教授項目が決定されます。さまざまな方式のシラバスをあげておきましょう。
@構造シラバス 例)やりもらい文、受け身、名詞修飾、など
A場面(状況)シラバス:例)レストラン、買い物、銀行、忘れ物など
B機能シラバス:例)頼む、誘う、断る、許可を得る、感謝する
Cトピック(話題)シラバス:例)自国料理、趣味、家族など
Dタスク(課題)シラバス:例)目的地までの道順を言う、電話
Eスキル(技能)シラバス:例)ホストファミリーへ手紙を書く 駅で案内放送を聞き取るなど
1)構造シラバスstructural syllabus
日本語初級の教科書の多くは構造シラバスの文型積み上げ方式(NOTE4)によって構成されている。簡単な語彙・文型から順に難しいものへ進んでいくため、基礎から少しずつ理解していくことができる。第1課に「はじめまして」「こんにちは」などのあいさつ、また「私は学生です」などの名詞文を配してスタートし、形容詞文、動詞文などへと、しだいに複雑な構造の文へ積み上げて行く。
初級後半では条件文、使役、受け身、敬語などの項目を学び、およそ300時間で体系的に日本語の構造が学習できるシラバスになっている。
2)場面(状況)シラバスsituational syllabus
旅行するときに必要な会話を話す、日常生活で必要な言葉を覚える、というような特定の場面で使われる表現を集中的に集めているシラバス。サバイバル日本語など、短期集中的に学習する必要がある場合に適切。「税関、銀行、買い物」など特定の場面に必要な表現は効率よく覚えることができるが、場面を離れた場合の応用力へと広げにくいという欠点がある。
3)機能シラバスfunctional syllabus
コミュニケーションを行う場面での、言葉の働き(機能Function)に基づくシラバス。「依頼、勧誘、謝絶、許可を得る、禁止する」などの発話行動の目的別に構成されている。コミュニケーション表現が不足するという構造シラバスの欠点を補うために、体系的に日本語の構造を学びながら、実際のコミュニケーションに応用できるよう、構造シラバスと機能シラバスを組み合わせていくことも多く行われている。
4)話題(トピック)シラバスtopic syllabus
主に中級以上の学習者が自然に発話していけるよう、「趣味、家族、仕事、好きな食べ物」などの話題を中心に構成されるシラバス。
それぞれのトピックで必要とされる語彙や表現を集めて、初級で学習した表現をさらに拡充していけるようはかられている。初級段階の学習者であっても、その段階なりの表現を工夫して皆で同じ話題に参加することができる。
5)課題(タスク)シラバスtask syllabus
学習者に課題を与えて、自発的な発話をうながす。目的地を決め、地図を与えて、どのような道順で進むかを言う練習、敬語をならったあとで、指導教官や保証人などに敬語をつかって電話をかける練習など、課題を果たす中で、自分の考えた内容をまとめて話す練習などを積み上げていく。
6)技能(スキル)シラバスskill syllabus
企業研修者が、「研修修了プレゼンテーション」を行う、大学生が「資料を集めてレポートを書く」など、学習者が特に必要な技能を修得するためのシラバス。
9−7 カリキュラムデザイン
「実際の教育現場で教授項目をどのように教えるか」について計画して行くことをカリキュラムデザインといいます
@教授法 A教室活動 B教材教具 C時間割、Dクラス編成 E授業時間数、などを具体的に決めていきます。
主な日本語学日本語教育用語・日英対照表 2
1<コース・デザイン> │ <course design >
2 アチーブメントテスト │ achievement test
3 カリキュラム │ curriculum
4 学習指導要領 │ official course guidelines
5 機能シラバス │ functional syllabus
6 教案(指導案) │ lesson plan
7 教員養成・教員研修 │ teacher training
8 教科書分析 │ textbook analysis
9 構造シラバス │ structural syllabus
10 動機づけ │ motivation
11 状況(場面)シラバス │ situational syllabus
12 チーム・ティーチング │ team teaching
13 ニーズ分析 │ needs analysis
14 能力テスト │ proficiency test
15 評価 │ assessment
16 プレースメントテスト │ placement test
17 ラポール │ rapport
18 レディネス │ readiness
19 話題シラバス │ topic syllabus
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