平たい板状の陶器で、吊り下げたり、釘で打ちつけたりするための穴が空いていることが多い。ピナクスという名称はこうした陶板のほかプレートに対しても用いられたようだが、現在では陶板に対してこの用語が用いられている。
その用途はその画題から判断して二つに分かれる。一つは神域の奉納用として用いられたもので、アテナをはじめとする神々が描かれることが多い。もう一つは葬儀に用いられたもので、葬礼の準備の場面などが描かれる。
Cf. Paris, Louvre MNB 905 (Perseus
Project).
大きさ:大きさは多様で、幅10cmから50cmのものまである。
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