カルピスはヒュドリアの中でも頚部と胴部が連続した輪郭を描くもので、そのほとんどが赤像式で描かれていることから赤像式型ヒュドリアとも呼ばれる。カルピスという名称はヒュドリアとほぼ同じように用いられていたようだが、これらをそれぞれの器形に当てはめて区別したのは近年の学者である。カルピスが登場したのは六世紀の終わり頃で、その後も赤像式の終焉まで製作された。
装飾は簡素な場合が多く、画面はパネル状の例もあるが、上下の境界のみを描いたものが多い。形式的にはやはり年代とともに縦へ伸びてゆく傾向が見られる。
Cf. Harvard 1960.340 (Perseus
Project).
大きさ:40−50cmのものが多いが、30cm近いものも60cm以上のものもある。
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