「驚きももの木20世紀/ブルーコメッツの苦悩」 HP詳報版



第1回〜プロローグ・新聞三紙に見る放送当日の番組案内
第2回〜番組本編 (1)GS帝王伝説
第3回〜番組本編(2)青の革命その1
第4回〜番組本編(3)青の革命その2
第5回〜番組本編(4)青い城

第1回〜プロローグ・新聞三紙に見る放送当日の番組案内

(データをアップした日=1998年11月23日)


 皆様、お待たせをいたしました。
 なんだかんだと言いながら、結局、テレビ朝日系列で「驚きももの木20世紀/ブルーコメッツの苦悩」が10月30日に放映されてから1カ月近くが経ってしまいました。
 しかも、お待たせをいたしました、とか言いながら、いまだに、番組のテープ起こしとか画面のスキャニングが完了していないため、取り敢えず、当日の新聞のテレビ欄から、各紙がどのように番組を紹介していたか、というような周辺部分から入らざるを得ない苦しい状況でありまして、悪しからず、ご了承をいただければと思う次第であります。
 ということで、朝日、毎日、読売の3紙の当日の朝刊の番組表と解説記事を比較しながら、この日の「驚きももの木20世紀」のパブリシティ状況を確認してみたいと思います。
 一応、「驚きももの木20世紀」という番組自体が人気番組ということもあるのでしょうが、三紙とも、解説記事の中でも、きちんとスペースを割いて取り上げており、ファンとしては嬉しい限りでありました。

朝日新聞のテレビ番組表と解説記事。
系列局の番組なのに、写真は無しで、比較的、クールな扱いです。

[朝日新聞]
 まずは、テレビ朝日の系列会社というか、主な出資会社である朝日新聞の番組表と解説記事であります。
 基本的に、新聞のテレビ欄というのは、各局の番組予定を取りまとめて各新聞社に配信する会社のネタを元に作られていますので、限りなく手を抜くと、各社の番組欄というのは、全く同じものになってしまうはずでありますが、そこは、さすがに、各社とも商業紙としてのプライドもありますから、それなりの編集を経て、紙面に掲載される形となります。
 朝日新聞の場合、系列局の番組だけに、あまり宣伝臭の強いクサイものにはしたくないというような意図が働いたのかどうか、よく分かりませんが、三紙の中では、もっとも、淡白な扱いとなっております。
 解説記事は、スキャンした画像でも十分に読めると思いますが、12字詰め6行、文字数にして72文字の文章でありまして、お読みいただいても分かる通り、2つのセンテンスで、簡潔に要領よくまとめられています。
 しかし、逆に、ファンとしては、あまりにもコンパクトすぎて、もうちょっと何とかならないの、という気もしてくる解説文ではあります。
毎日新聞のテレビ番組表と解説記事。
写真入りで、解説文も、かなり入念なもので、元ファンも感激!

[毎日新聞]
 じゃーん、と鳴り物入りで始まる毎日新聞のテレビ欄は、何と写真入りであります。
 こうして、ブルコメが、新聞の、しかも、全国紙の朝刊のテレビ欄の解説記事に写真入りで掲載されるなどということは、一体、何年ぶりのことでありましょう。
 ファンとしては、思わず知らず、感涙にむせんでしまったりもしてしまうわけであります。
 しかも、解説文は、配信された番組関連資料をあますところなく反映していただいたのではないかと思われる長さでありまして、改めて行数と文字数を確認させていただきますと、12字詰め10行、110文字の解説文となっております。
 解説記事を読みますと、何やら、ブルコメは異形のGSだったような書き方ではありますが、「音楽界に残した功績を明らかにする」とまで書いていただいておりまして、この解説文の中で、ブルコメの「音楽界に残した功績」というポイントにまで言及してくれたのは、この毎日新聞の記事だけです。
 写真の掲載とも合わせ、その充実した解説ぶりは、番組を見る前から、ファンを大喜びさせてくれたのが、毎日新聞なのでありました。
読売新聞のテレビ番組表と解説記事。
こちらも、系列の朝日新聞よりも、解説文は詳しいものになっています。

[読売新聞]
 続きましては、読売新聞であります。
 ここまで、3紙の番組表を見てきてお気づきかと思いますが、番組表の文章は、3紙とも全く同じであります。
 つまり、『「ブルーコメッツの苦悩」狂乱のGSブームと巨大芸能界の裏側▽演歌に変身』という部分は、一字一句違っておりません。ということは、この部分は、今や、デジタルデータか何かで配信され、そのまま、流用するような仕組になっているのかもしれません。
 解説文は、各社それぞれに、独自の文章部分があり、この読売新聞では、「ブルーコメッツは、GSの第1号
だった」というくだりが、そのユニーク箇所に当たります。
 ただ、私のように、GSフリークでありながら、ブルコメ・ファンだったことに負い目を感じ、いろいろと気を遣いながら生きて来た人間としては、こういう風に、安易に「GSの第1号」などと書かれてしまうと、ブルコメよりも1年近くも早くレコード・デビューしていた田辺昭知とザ・スパイダースはどうなるんだろうと、スパイダースの関係者の皆さんやファンの皆さんに申し訳ない気がしてきてしまうわけですが、ま、これは、読売新聞なりテレビ番組のデータ配信会社が、それなりの判断で、そういう風にお書きになられているということで、お許しをいただければと思うわけであります。

 ということで、番組そのものに入るまでのプロセスというか、段取りというか、前口上というか、前振りというか、ばかりが長くて、本当に恐縮ですが、今度の週末こそ、本当に、「驚きももの木20世紀」の番組の中身に突入していきたいと考えておりますので、今回は、その前座ということで、ご諒解いただければと思います。
 それでは、皆様、来週をお楽しみに!!



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