黒人や女性、ヘラクレス、サテュロス、ディオニュソスなどの頭部を型取った陶器で、垂直の把手を持つオイノコエ型のものと、小型のアリュパロス型、左右に垂直の把手を持ち、両面それぞれに頭部を型取ったカンタロス型とに分かれる。
Cf. Rhode 22.213 (Perseus
Project)
そのほとんどは赤像式の時代になってから製作されたものである。装飾はオイノコエ型やアリュバロス型の場合頭頂部に植物文などが描かれる程度で像が描かれることはほとんどない。カンタロス型の場合は頚部にしばしば像が描かれ、またその頭部は片面は女性で片面はサテュロスとそれぞれ別のものを型取っていることも多い。
大きさ:カンタロス型やオイノコエ型の丁寧なものはおよそ20−30cm前後。オイノコエ型の小型のものやアリュバロス型は10cm前後。
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