スキュフォスのうちヘロン型スキュフォスとステムレスカップの中間に位置するような形式のもので、把手は斜めに伸び、胴部が短く、口縁部と胴部が区分されている。
黒像式では六世紀の中頃に出現するが、特にその末から五世紀の始まりにかけて大量に生産された。赤像式ではその始まりから五世紀の後半まで生産されたがその数は少ない。
装飾は黒像式では特に後の時代のものほど雑で、刻線を用いなかったり、何を描いているのかわからないものまである。赤像式ではほかのスキュフォスとそれほど変わらないが、画面の幅が狭いために雑な描写になることが多い。
Cf. Paris,
Louvre A479 (Perseus
Project).
大きさ:10cm前後。
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