カワシンジュガイ科 大きさ 12〜14cm  シベリア、サハリンから本州にかけて生息 絶滅危惧U類
 渓流に住む貝。本州では数が減っており、場所によっては市町村の天然記念物などに指定されている。
 天然真珠を持っていることがあり、かつては養殖されたこともあるが、成長も遅く、真珠の質も悪いため、現在では行われていない。幼少時はサケ科の魚のエラに寄生することが知られている。
 ウォッチングのコツ・・・・本州では数を減らし、保護されている場所も多いので、ウォッチングはおすすめしかねる。その点、北海道はまだたくさん生息しているようなのでおすすめだ。場所は博物館などの公共施設などで調べるのが良いだろう。生息地の地元の人たちはたいていカワシンジュガイのことを知らず、たずねても「カラスガイならそこにいるけど・・・」と何度か言われた。 

カワシンジュガイ

撮影 : 北海道標津町(平成16年8月16日)

 きっかけは標津町・サーモン科学館。サケ類がメインだけど、いろんな水生生物も展示していて、カワシンジュガイも飼育されていた。標津町周辺にカワシンジュガイがいるとわかれば、あとは死んだあとの貝殻を見つければいい。比較的流れの速い川に生息しているため、貝殻が浅瀬や岸にうち上げられるのだ。
 ウチダザリガニを探しながら、カワシンジュガイもチェックする。さほど苦労せずに、3ヶ所ほどの川から貝殻が見つかった。かなり生息密度が高そうだ。本流は危ないので、幅4〜5mの川に入ってみる。数歩進むととんがった石を踏んづけた。
あ、と思って拾い上げると、やっぱり・・・。カワシンジュガイだ。

 渓流の石の間にいるという話を聞いたこともあるが、見つけたのは渓流の中の砂地。ゆっくり歩くと貝殻を踏むのですぐわかる。たいてい2〜3個でかたまっていて、たてに埋まっている。
 ほんの5分ほどで大量に採れた。撮影後、川に戻したが、味見したかったとあとで後悔する。

←13cm近いカワシンジュガイ

 カラスガイやドブガイと似ているが、殻が固く、細長いのが特徴だ。

 カワシンジュガイは大変長生きする貝としても有名で、寿命は100歳ほどだといわれている。
 この貝のサイズでも40〜50歳らしい。

 なんか不思議な貝だ。


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現地施設

サーモン科学館 〒086-1631
北海道標津郡標津町北一条西6-1-1-1標津サーモンパーク内
電話01538-2-1141
サケのテーマーパーク。サケはもちろん、北海道の魚貝類を観察しながら生態の学習ができる。8月から11月までは、サケの遡上を観察することもできる。詳しくはサーモン科学館HPへ
開館期間:5月〜10月(無休) 9:30〜17:00
入館料:大人610円、高校生400円、小中生200円

標津町周辺の生き物
 ・・・エゾシカ、キタキツネ、ゴマフアザラシ、タンチョウ(夏)オジロワシ、オオワシ(冬)、ウチダザリガニ、サケ、
   カラフトマス、その他
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