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青年海外協力隊 (モザンビーク 理数科教師)
短期隊員との活動記録 『びりびり日記』 その24


魔ビリビリ中学校 

ナマーシャの山を下る飛ばしに飛ばす校長。二台の4人忘れないでね。140kmで走行するのは気持ちいいけど、ハエ〜。やっぱいい車だな。

 この車はナマーシャの教育長の車だけど、やっぱり州の教育局からは意車はでないみたい。ホント、使えない教育局だよな・・・おれの2ヶ月の時間を返せ。


 二台ではリカルディーノことリカちゃんは上着をすっぽりかぶって風除けにし、目をつぶっている。非常に正しい乗り方だ。風がすごいんだもん。


 去年開通したばかりの道はきれいでスピードものる。初めて走る道は、無条件で楽しいな。でも、何があるわけでもないんだけどね。というか何にもないんだけど、初めて見る風景は自分の中の何か奥にあるものを刺激してくれる気がする。所々に見える藁葺きの家々、たまに歩いている人達、おばちゃん、お姉さん、どこからどこに向かって歩いているんだろうか。やっぱ田舎のおばさんたちのカップラーナ姿は様になっている気がするな。


 ゴバを通り過ぎると、道はひどくなる。当然、舗装はなくなる。

 4×4の教育長の車は後ろから砂埃をたてて爆進する。

ドドドド・・・・ガガガガガガ・・・ガガ・・・・いくら点を打っても足りないくらいに振動と音がする。激しい揺れに跳ねる車。

 

 カン、カン、カン・・・・カシャンカシャンカシャン・・・・前タイヤに巻き込まれた小石が車体に当って、ひっきりなしに乾いた音が鳴り響く。


こんな田舎にも、やっぱり家がある。もちろん藁葺きの家。電気も、ガスも、水道もないだろう。水道どころか、水が満足にあるようには見えない。こんな土地でも、畑で仕事をしている筋肉たくましい兄ちゃんが見える。

子どもを背中に負ぶって歩くおばさん。おばさんだなんて書いたら怒られるかもな。よく見えないだけど、自分よりも年は下かもしれないし。

 道端で休んでいるおじさん。


 だれもかれも、手を振れば必ず振り返してくれる。

 こんな交通の少ない場所では、車一台の通過でさえ・・・それも乗っているのは日本人なんていう色の白いやつらだ・・・満面の笑顔を持って迎えてくれる。通り過ぎた何十と言う人たち。

「袖振り合う」こともないほどの縁だけど、昔からどこかで繋がっていたのかもしれないね。

 

通り過ぎた人たちは皆、車の砂埃にまみれて視界から消えてゆく。

ごめんね、赤ちゃん。砂ぶっかけて。

 

・・・もういいよ。この道。・・・まだか・・・・。

 

この揺れ、この振動、このホコリ、この変わらない景色。

たまにリカちゃんが起きだして

「この川は、ナナトカっていう名前だ」 とか、

「この森にはサルがたくさん生息している」

とか地理の先生らしい知識をひろうしてくれるものの、未舗装の道路に入って30分、40分、50分・・・尻がマジで痛いんですけど。


1時間少しをボコボコの道で過ごし、再び舗装のある道に入る。 

 おっ、いよいよ到着かと思いきや、すぐにまた未舗装になる。車一台分あるかないかの細い道。しかも凸凹具合が半端ではない。穴だらけだし。

 ガタガタ・・・どころが、グァッタン、グォットンくらいに車は揺れ、荷台の人間は落とされそうになる。せせりだす道の木の枝に背中をかがめて、5km。

 

 こんな誰も住んでいなさそうな場所に学校があるのかと心配していたら、前方にすっきりした広場が見えて、学校が見えてきた。

 ナマーシャを出て、2時間ちょい。さすが飛ばしただけあって、早く着いた。

 9時半にはマビリビリの学校に到着だ。

 荷台で揺れすぎて、まだ揺れいるよ、体。


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