一言レビューバックナンバーの世界


 トップページにて掲載している「今週の一言レビュー」のバックナンバーです。 これは特にレビューで取り上げたい!という作品があったときには、タイトルにリンクを張っています。

 ちなみに、一言レビューは基本的に取り上げたいものがあったときに適宜更新し、トップに載せてから約1週間が経ったらこっちに移動するという方針をとっています。

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  ロバート・J・ソウヤー 『爬虫類のごとく……』(『20世紀SF6』河出文庫より) (2001年12月16日)
 下の『しあわせの理由』以外にも電車の中で一作品読めたので、それを紹介。
 内容は、(中生代の本物の)ティラノサウルスに精神のみを転送された現代の殺人鬼・コーエンが遭遇する出来事と、そこから思い立ったアイデアを実行に移すというもの。
 精神のみを過去の人間に取り付かせるというシステムのタイムマシンというアイデアも凄いが、もっと凄いのはそれを安楽死や犯罪者の処刑に利用しているということだろう。やっぱりプロの作家は違う。
 前出のアイデアを実行に移すコーエンの殺人鬼としての執念も凄い。しかし、一匹でそれを実行に移すのは無理があるような……(ネタバレになるのでここではこういう書きかたで我慢して)

  グレッグ・イーガン 『しあわせの理由』(『20世紀SF6』河出文庫より) (2001年12月16日)
 山本弘が執筆しているmonoマガジンでのコラム「SF者の本棚」で紹介していた作品。「この作品の結末を読んで何の衝撃も受けなければ──あなたは人間ではない」とまで書かれていたので、興味を持ちわざわざ旭屋京都店まで行って買った次第。
 内容は、幼少時代の脳腫瘍の手術の影響で憂鬱な感情しか持てなくなってしまった主人公が、再び感情を取り戻すまでの物語である。私が個人的に衝撃──というより感銘を受けた部分は、主人公が感情を取り戻していく過程が上手く書かれているところである。そして感情とはどんなものかという悟りを開いたところである。最初は陰鬱な作品のように思えるけど、主人公の頭のよさと前向きな姿勢によって帳消しされているので、読後感はさっぱりしている。

  『ファイナルファンタジー9』 (2001年12月9日)
 ここでカウントダウンレビュー予告。忘れていたストーリーを思い出すために現在大急ぎでプレイ中。FF生誕14周年になる12月18日にはアップさせる予定……と思っていたけれど、エッセイを書くのに忙しくてゲームをやっていられない状態。そのため、レビューはしばらく延期します(年内には書く予定)。18日にはFFに関する何らかのエッセイをアップします。

  K.S.アンドレ著 安田均監修 『トンネルズ&トロールズ ファンタジーRPGルールブック』 (2001年12月9日)
 その名の通り、テーブルトークRPG『トンネルズ&トロールズ(T&T)』のルールブック。昔(小学校〜中学校時代)ゲームブックに凝っていた頃、自分でもRPGを作ろうと思い立ち、本屋で見かけたときに買ってきた本。パラメータや武器の属性や魔法やモンスターなど、ファンタジー世界に必要と思われる要素が色々と盛り込まれているために、実際にゲームをしたことのない私でも引き込まれてしまった。
 当時の私はこれをもとにして、街やダンジョンを作ったこともあった。結局、ゲームをする相手がいなかったこともあって興味はすぐに失せてしまい、この本も数年で手放してしまった。つい先日、近所にオープンしたブックオフでこの本を久しぶりに目にした時、懐かしさがこみ上げてきて、すぐさまレジに走った。
 今にして思えば、この本がファンタジー世界に触れた第一歩だと思う。そんな意味で私にとっては大切な本である。

  アイザック・アシモフ 『アシモフの雑学コレクション』(星新一 編訳) (2001年12月9日)
 日米のSF界の両巨匠による雑学本。とにかく、取り上げられているジャンルが幅広い。歴史・芸術・政治・アメリカ史・軍事・科学・人物などありとあらゆる分野の一言雑学知識が載せられている。一つ一つのセンテンスが短いために、読もうと思えば一気に一冊丸ごと読めるので、SFに詳しくない人でもスムーズに読める一作である。私はこれを読んだ時に、アシモフの知識の豊富さに圧倒され、筆を折りそうになった。文筆業で名をなそうと思ったら、これくらいの知識を蓄えないといけないのかと愕然としてしまった。

  コンピュータウイルス情報多数 (2001年12月5日)
 最近、この手の話題が嫌になるほど多い。私のようなマイナーなサイトを開いていても来るものは来るんだと身にしみて思う。今回はそんな体験談をアップ。

  藤崎竜 『サクラテツ 対話編』 (2001年12月3日)
 今日発売の少年ジャンプ今週号から始まった連載。
 話を簡単に書けば、大都会の中に残された一軒家の土地をめぐって、未来人や宇宙海賊や地底人や元々の住人(主人公)……その他大勢が争う話になると思う。一読した限りでは、どんな方向に転がっていくのか見当がつかない。ギャグものなのか、アクションものなのかわからなかった。こんなことを書く私は読み込みが浅いのだろうか。とりあえず、最初の「ヒキ」は成功していると思う。私はこの漫画を読み続けてみようと思った。くれぐれも短命漫画セレクションに載らないことを祈る。

  細野不二彦 『ギャラリーフェイク』23巻 (2001年12月2日)
 私が雑誌で読んでいる数少ない作品の最新単行本。
今巻で気に入っている作品は、フジタが昔の女友達(実はベンチャー企業社長の愛人)にだまされる話。ラトゥールの『女占い師』の解説「若い男とそれを取り囲むジプシー女……三人の若い女と一人の老婆。(中略)画面の左下を見ると、実は男が財布をすられようとしている場面であることがわかる」を地で行く話である。
 この他にも遺跡捏造事件やペットロボットを題材にした時事ネタもあり、個人的には面白い巻だと思う。いずれ、『私設・俺の名場面』でいくつか取り上げる予定。

藤沢晴彦 『「死に方」科学読本』 (2001年11月25日)
 古今東西、101人の著名人の死に方を紹介した雑学本。筆者は本書がデビュー作である。この本の特徴は、歴史上の人物の死に方を単に並べるだけでなく、病死の場合はその病気の具体的な病状を、処刑や毒殺の場合はその経過を事細かに明記していることだ。だから、「死に様」の紹介といったほうがいいかもしれない。また、病状の説明を詳しく説明しているので、医学雑学本としても読めるという利点もある。歴史雑学本としては広く浅い印象があるかもしれないが、医学雑学本としては丁寧な出来だと思う。

ドラゴンクエスト4 (2001年11月23日)
 発売日と同時に購入した私にとっては稀有なソフト。シリーズの中では好きな作品である。現在のところ、第一章(ライアン編)をプレイ中。あの「ぱふぱふ」を見て、FC版をプレイしていた昔を思い出してしまった。これから当分はこのゲームにずっとかかりっきりになるであろう。

岡野剛 『魔術師 (2001年11月19日)
 先週で終了と思わせておきながら、今週でめでたく?終了。これで打ち切り漫画の世界のネタが増える。
最終回は本当に普通の話で、見事に期待を裏切ってくれた。それにしても、シズカというあの美少女は……もし連載が長く続いていたら出す予定だったんだろうな。

石原慎太郎 『太陽の季節』(2001年11月13日)
 現東京都知事の言わずと知れた出世作。内容を大雑把に書くと、金持ちのボンボンが女と知り合って、一緒に葉山でヨットに乗ったりしたり、セックスをしたりした挙げ句に、恋人を妊娠させて死なせてしまうという青春ものである。この小説が発表された1955年当時を考えたら、裕福な家に生まれた若者の描写が斬新だったのかもしれないが、今の目から読めば、結構ありきたりの内容だとおもう。こんな内容の小説が一世を風靡した1955年というのは、まだ貞操観念がしっかりしてたんだなと逆に感心してしまった。少なくとも私はそう思った。

 ちなみにこの小説の中で私が一番印象に残っている文章は以下のようなものである。
 人々が彼等(=若者)を非難する土台となす大人達のモラルこそ、実は彼らが激しく嫌悪し、無意識に壊そうとしているものなのだ。
 この気質だけは今も昔も変わっていないことを思い知らされる。

噂の真相12月号(2001年11月11日)
 今月号もやはり米国テロネタが中心。アメリカのマスコミまでがアメリカ万歳の報道をしているのが恐ろしいという記事があった。しかし、こんなことを一般のアメリカ市民の前で言ったら殺されるんじゃないだろうか。陳腐な言い方をすれば、あの国は、自分たちが世界で一番偉いと思わなければ国民のアイデンティティが崩れてしまう国だから。
 あとは、井川遙が在日だったという記事。結局差別意識を強く持っているのは事務所の上層部やCMクライアントなどの年寄りなのだろうと思う。結局差別意識が薄れるのは、こうした年寄りがいなくなる数十年先になるんだろうな。

キユ 『ロケットでつきぬけろ! (2001年11月2日)
 ジャンプ短命漫画セレクションのネタ用に買った漫画。私はジャンプ連載当時の盛り上がり?を知らなかったので、あのコメントなどについては何もいえないが、本編だけを読んだだけでは…… 打ち切り決定後のペースが速すぎるぞ。

竹取物語(星新一訳) (2001年11月2日)
 日本を代表するショートショート作家・星新一の訳による竹取物語。各章に付記されている解説が星新一らしい。原文も収録されているので興味がある人は必見。