「だんご3兄弟」大ブレークのナゾに迫る〜前編“「だんご3兄弟」大ブレークのナゾに迫る〜後編”はこちら Cyber Click!
まず、これだけ世間を騒がせている「だんご3兄弟」ではあっても、巷の喧騒とは無縁の生活を送っていらっしゃる方も、特に、この「60年代通信」をご覧になっていらっしゃる皆様の中には、少なくないのではないかと思われますので、一応、事実関係の整理をさせていただきたいと思います。
そのポニーキャニオンのサイトにある「だんご3兄弟」のプロモーション・ページには、次のように書かれております。 -------------------- 「この曲、良すぎてたおれました」 「うちの子がスーパーに行く度に、だんごをおねだりする」 「家内が“だんご”と叫んでいる」 「一度聞いたら忘れられ ない、魔性の童謡」 「この前子供をつれたお父さんがこの曲を歌ってた」 「だんごが食べたくなる」 「たいやきくん・ちびまるこちゃんの次はこれ だ!」 「カラオケ付きなら最高」 ………。 こんな声が後から後から聞こえてきています。 そんな声にお答えして、ついにシングルリリースが決定しました! -------------------- 基本的には、宣伝用の煽り文ですので、その分は、割り引いて考えなければなりませんが、要するに、そういうことだそうであります。 さらに、シングルCDの内容として、次のように説明されています。 -------------------- 「NHKおかあさんといっしょ」の1月のうた としてOAされていた曲です。 面白可笑しい歌詞、親しみやすいメロディー、そしてタンゴのリズム。 子供だけではなく、大人にもおおうけ! それもそのはず、作詞をしたのは「ポリンキー」「ドンタコス」等最高にインパクトのあるCMを手掛けた佐藤雅彦さんなのです。 とにかく、1回聞けばこの曲の良さがわかりますよ! -------------------- ということで、NECの「バザールでござーる」などでも知られる、あの佐藤雅彦さんのプロデュースによる作品だったわけでありまして、そうすると、やっぱり電通あたりが裏で仕掛けたのではないかなと勘ぐりたくなりますが、でも、ウチの次男なんかの実例を身近に見ていると、仮にそんな仕掛けがあったとしても、幼稚園児にとっては、そんなことは全く関係なく、子供たちは「だんご」が大好きなわけでありまして、だからこそ、そのナゾを探りたくなるのであります。
この「60年代通信」をご覧いただいている皆様の中には、海外にお住まいの方もいらっしゃいますし、「『だんご3兄弟』なんて、まだ聞いたことないもんね」という方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう方でも、今、この場で、すぐに、「だんご3兄弟」を聴く方法があります。
オリコンによりますと、この週間チャートは3月6日までの集計でありまして、「だんご3兄弟」は、3日の発売から6日までの4日間で、103万枚の売上を記録しています。 ちなみに、オリコン史上初の「初登場1位曲」が、あの「およげ!たいやきくん」でありました。 『読売新聞』(3月13日付夕刊)の報道では、今年1月に発売されたグレイの最新曲「ウインター、アゲイン」が、予約するとポスターがもらえるという特典が付いていたこともあって、百五十万枚の売上げを記録し、「今年のナンバーワン・ソングが早くも決まった」という声も出ていたものの、「だんご3兄弟」の登場で、あっさり覆されることになったそうであります。 そのグレイをはじめ、スピード、マックス、イエロー・モンキー、キンキキッズなど、カタカナどころか、アルファベット表記の歌手やグループが並ぶ中で、漢字とひらがなの名前は、「だんご3兄弟」を歌っている皆さんと、宇多田ヒカルだけであります。と書きましたが、宇多田ヒカルは名前がカタカナですので、漢字とひらがなということでは、「だんご」の皆さんだけが、漢字とひらがなの名前ということになります。 また、曲の題名と歌手の名前のどちらもが漢字とひらがなだけというのは、「だんご3兄弟」だけでありまして、その意味合いでも、オヤジ的観点からいうと、まさに痛快事というべきでありましょう。 右上の画像を見ても、お分かりかと思いますが、この「だんご」がなかったら、このチャートは、日本のものなのか、外国のものなのか、見当もつかないような状況になっているわけであります。 ちなみに、60年代の曲であれば、チャートインしたような曲は殆ど知っている私も、このオリコンの15日付けチャートに入っている曲は、「だんご3兄弟」以外、ぜんぜん、知りません。 ということで、「だんご3兄弟」にまつわる事実関係のおさらいだけで、とんでもなく長くなってしまいましたが、これも、いつものことですので、お許しをいただきたいと思います。 さて、一応、段取りの関係上、このページで、「だんご3兄弟」とともに取り上げさせていただこうと思っている2曲、つまり、「黒ネコのタンゴ」と「およげ!たいやきくん」についても、簡単に、それぞれの曲をおさらいさせていただかなければなりません。
歌っていたのは、1963(昭和38)年生まれで当時6歳だった皆川おさむクンでありますが、あのタドタドしい声で歌っていた皆川少年も、すでに、30代半ばにさしかかっているわけでありまして、この「60年代通信」をご覧いただいている皆様の年齢層でいうと、ちょうど、コアの部分の皆様と同じ世代ということになります。 手元の資料が不十分のため、この曲の発売の経緯について詳しいことは分かりませんけれども、このレコード・ジャケット写真の画像では良く見えませんが、一応、「黒ネコのタンゴ」の場合、“大人のための子供の歌”と銘打ってあったそうでありますから、レコード会社の意向としては、初めから、単なる子供向けの歌ということではなく、いわゆる歌謡曲のジャンルで、ある程度のヒットも想定して、発売されたものと思われます。 私の記憶では、この「黒ネコのタンゴ」も、当時のヒット曲としては良くあったケースですが、確か、有線放送から火が付いて、大ヒットにつながったパターンだったはずです。 この曲は、作詞・作曲のクレジットが外国人の名前になっておりますので、初めから日本市場向けにプロデュースされたものではなく、レコード会社の企画として、もともと存在していた外国曲に日本語の詞をつけ、「黒ネコのタンゴ」 というタイトルにして子供に歌わせることになったのだろうと想像されます。 ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ ララララララ ララ 君はかわいい ぼくの黒ネコ 赤いリボンが よくにあうよ だけど ときどき 爪を出して ごくの心を悩ませる 黒ネコのタンゴ タンゴ タンゴ ぼくの恋人は黒いネコ 黒ネコのタンゴ タンゴ タンゴ ネコの目のように 気まぐれよ ララララララ ララ (ニャーオ) ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ この「黒ネコのタンゴ」も、「初登場1位」という形でこそないものの、発売から4週目の10月27日付チャートに58位で初登場し、翌週の11月3日付チャートでは13位まで上昇、チャートインから3週目の11月10日付チャートで1位を獲得しています。オリコン史上、ベスト10圏外からトップに躍り出たのは、この「黒ネコのタンゴ」が初めてのことでした。 この後、翌年の1970(昭和45)年2月9日付チャートまで、「黒ネコのタンゴ」は連続14週にわたり、トップの座を維持することになります。
この年のレコード大賞を受賞することになります佐良直美の「いいじゃないの幸せならば」が8位に入っているほか、7位には、“In the year twentey-five twentey-five”の歌い出しが印象的だったセーガーとエバンスの「西暦2525年」がランクインしておりまして、和製ポップスあり、フォーク歌謡あり、演歌あり、洋楽ありということで、そのバリエーションは極めて豊富なものがあります。 ちなみに、この年、1969(昭和44)年の日本レコード大賞で童謡賞を受賞したのは、スリー・バブルスの「うまれたきょうだい11にん」でしたし、翌年の1970(昭和45)年の日本レコード大賞の童謡賞は玉川さきこの「ムーミンのテーマ」であり、「黒ネコのタンゴ」は、童謡賞の対象にはなっておりません。 「黒ネコのタンゴ」のレコード売上は累計で約230万枚に達し、単年毎でみても、1969(昭和44)年の年間チャートで5位に食い込んだのに続き、1970(昭和45)年の年間チャートでは、堂々1位に輝きました。これほどのビッグ・ヒットは童謡賞の対象にはなりえなかったということだったかもしれませんが、やはり、いわゆるポピュラーソングとして一定の評価をうけていたと見るべきなのだろうと思います。 …ということで、この後、「およげ!たいやきくん」と「帰って来たヨッパライ」を取り上げさせていただき、再び、「だんご3兄弟」に戻ってまとめに入るという構成になっているのですが、このページ作りには、結構、時間がかかっておりまして、ここまでで、22日(1999年3月22日)の半日以上を費やしてしまい、現在、まもなく深夜の12時になろうとしておりますけれども、まだ、「たいやき」の半分くらいしか来ておりません。 このペースで行きますと、このページを最後まで完成させるには、ほとんど徹夜状態となりそうな感じでありまして、せっかく、戻りつつある体調を、また、一気に崩してしまうことにもなりかねませんので、とりあえず、今日のところは、ここまでにさせていただいて、この続きは、来週末に引き継がせていただきます。 したがいまして、この連休でアップするつもりだった、「今日は何の日」の「月光仮面」の続編や、「お便りコーナー」や「60'sえれじい」などで予告させていただいた「60年代のおもちゃ・遊び」の「ゲーム盤」のページなども、来週末以降のアップとなりますので、悪しからず、ご了承ください。 よろしくお願いいたします。 “「だんご3兄弟」大ブレークのナゾに迫る〜後編”はこちら | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(C)1999 Kiyomi Suzuki
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