エゾフクロウ 2  (フクロウ亜種)


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撮影&文:じいちゃん先生

〜 エゾフクロウの子育て 〜

エゾフクロウ (本州にすむフクロウの亜種)
 フクロウ目フクロウ科  大きさ 50cm 翼開長98cm 留鳥 分布 北海道
 北海道で繁殖するフクロウ。本州のフクロウと比べて、全体に白っぽく、美しい大きなフクロウだ。日本には4亜種がいるが、北のものほど白っぽく、南のものほど濃い褐色になる。虹彩は黒褐色で、光ると橙(だいだい)色。耳角がなく丸い頭をしている。(※ フクロウのページを参照して比べてみてください。)
 ゴウホウ ゴロッケ ゴウホウとなく。単独か、つがいで生活。大樹の樹洞(木の大きなうろ)などに営巣。夜行性で、夕方から活動をはじめ、ネズミや小鳥を捕って食べる
 ウォッチングのコツ・・・留鳥だが夜行性。偶然の出会いはありそうでなかなかないもの。じいちゃん先生を見本にするなら、探鳥地で出会ったいろんな人たちと仲良くなり、情報を集めてみよう。今回のリポートのように、毎年繁殖しているようなところは有名なので、だれか教えてくれるかもしれない。そして、現地ではカメラマンを探してみよう。たくさんのカメラマンがじっと一本の樹の前で待っていたら、そこにフクロウ類がいるかもしれない。

 

 あの仲良し、2羽の夫婦フクロウ(エゾフクロウ1を参照)に子どもが生まれた。
 6月19日にはじめて、ヒナが巣立ちをして、巣穴の近くにいるのを確認した。
近くにすむT氏に聞くと、「昨日の朝方、枝をつたわり、あの高い木の上にのぼった。」とのこと。

 もう一羽のヒナは巣穴から顔を出して、下界を眺めている。巣穴から出るかと、数時間待ったが、その日は出なかった。


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 それから5日ほどたち、再びこの地を訪れる。先日の巣穴にいたヒナはどうしているだろうか?
 朝からくもり、気温もあまり上がらない。現地に着くと、何人かの人が待機していた。

何のことはない。親から数mはなれたところに、もう一羽のヒナがとまっている。
若芽がしげってなかなか探せない。親は2羽のヒナがよく見えるところで、じっと見守っていた。感心、感心・・・・。

 フクロウのヒナを探してあちこち探し続ける。ようやく高いニレの樹上に一羽のヒナをみつけることができた。
 そこから5mくらいのところに親がいた。
 もう一羽のヒナが近くにいる、と思い、懸命に探す。

 この日は、エゾフクロウの子育ての様子を垣間見ることができた。

 「早く大きくなって、大空を飛びまわれ!」と願わずにはおれなかった。

樹洞のなかから顔を出すヒナ

いた!せっせと羽毛の手入れをしているヒナ

少し離れて、ヒナをじっと見守る親フクロウ

若葉の間から顔を見せるかわいいヒナ

(2006年7月  isamu)

エゾフクロウ1
エゾフクロウ2
エゾフクロウ3

平成18年6月19日 北海道 空知地方

isamu

isamu

isamu

isamu