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ウミウシ亜綱ブドウガイ目ミスガイ科 大きさ 4〜5cm  分布 房総半島以南
 ウミウシ亜綱で、貝という名がつくが、ウミウシやアメフラシの仲間。ヒラヒラした動物体は貝殻に収まらず、いつもはみ出ている。貝殻のついたウミウシの仲間では大きいほうだそうだ。 卵は白くてフリル状になっている。
ウォッチングのコツ・・・潮だまりなどでも見られ、ダイビングできない(僕みたいな)人も、観察のチャンスはある。昼間は水底の砂の中にもぐっていることも多いらしい。

ミスガイ



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平成17年5月4日 和歌山県西牟婁郡白浜町

 ウミウシ類は、貝の仲間だが、貝殻はなくなっている。しかし、世界で3000種もいるこの種類には、貝殻を持っているものもあり、その代表みたいなのが今回のミスガイ
 貝→ミスガイの仲間→アメフラシ→ウミウシという順番で、貝殻がなくなるほうへ進化していった。ミスガイはウミウシの仲間では原始的な種類という位置づけになるらしい。

 撮影は和歌山県の南紀白浜の磯。実を言うと、以前紹介したアメフラシを撮影したところとまったく同じところで、撮影したアメフラシそのものが、ここの数m横でのそのそしている。
 ミスガイの名は、貝殻の模様を御簾(みす)に見たてたもの。・・・・・と言われても、御簾っていうのが思い浮かばない。漢字で書くと洒落ているけど、カタカナだとどうもしっくり来ない名前だ。

↑ 水中撮影のミスガイ!

↑ 砂場が好き?

 昼間は砂の中に潜っていることが多いという。確かに、貝殻のまわりのフリルは美しいけどよく目立つ。味はわからんが、捕食者から見ればラクな獲物。その美しさゆえに、昼間は隠れて、夜に活動するということか?
 ところでこのフリル。形状だけではなく、なんとも美しいツヤがある。調べてみると、この部分には反射細胞なるものが並んでいるからのようだ。光を反射する細胞とは、なんともよくわからん・・・・。
 こんなにも美しいのに、あなたは何故に光を避け、闇に身を置く・・・・?

(公開:平成19年8月11日)