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ドイス「K]・けん玉普及を目指して日本一周ヒッチハイクの旅

 


 

8月15日(木)・・・旅、7日目

  5時半に寝て6時に起きれるはずがない。6時半にトイレに起きて、気合入れて小学校に行こうかとも思ったけど、寝た。

 8時半に何か「シュッ、シュッ」いう音で目覚めた。起きてみてみるとおっちゃんがほうきで掃除している。空き家のはずじゃ??と思うと同時に怒られるとおもったけど、

 「寝ててええよ〜、部屋を空けに来ただけやから」

 と言われた。もうちょい寝たかったけどA君が行こう行こうというから出発。

 串木野駅から18切符で鹿児島駅を目指した。このころにはヒッチハイクにそんなにこだわりはなかった。40分ほどで西鹿児島駅に到着。ここが終点だったから乗り換えて鹿児島駅に行った。でも実は西鹿児島駅が中心地。

 駅を出てマップを見ると近くに小学校が三つある。電話ボックスのタウンページで調べて電話をかけた。電話ボックスはクソ暑い、さすがは鹿児島。隣にはゴミ漁ってジュースのシールを集めているおっさんがいた…。

 電話の返事は「今は子どもがいないから」ということで全滅だったけど、対応はすごくよくて、時期が一週間ずれていたらなあという感じだった。児童クラブにも電話したけど誰も出ない。また駅に入ったら、この地域全域の大きな地図があって西鹿児島駅付近の学校も載っていた。またまたタウンページ&電話作戦に出たが、小学生はどこにもいなかった。もうどうしようもないって事で、桜島に観光に行くことになった。鹿児島大学に行っている友達(この時は実家に帰っていた)に電話して鹿児島はトンカツが旨いと聞いた。
 
 桜島行きのフェリーはでかいけど、150円と安い。鹿児島〜桜島は15分ほどの船旅。着いたら特に何もなく、意外な印象をうけたけど、まあそんなもんか。とりあえず歩いていたらA君が体調不良を訴えてきたから食堂に入った。A君はトイレに行ったきり出てこない。それにしてもA君が体調不良なんて珍しいこともあるもんだ。

 おれは日替わりの唐揚定食を食べていた。寝てない割には体調は最高。こんなにも暑く、不規則で移動の連続の旅、体調を崩さないためには食べることだ。A君は腹の肝臓の辺りが痛い、とうつむいていた。
 食堂のおばちゃんが声かけてくれても「うっとおしいなあ」とか言って「客にため口で話しかけるとはプロ根性が足りん」とかわけのわからんことを言っていた。人情やん…まあそのくらいしんどかったんだろう。俺は島の反対にある埋没鳥居(桜島の噴火の火山灰で埋まっている鳥居)が見たかったがA君が辛そうだ。1時間ほどして少しマシになったらしく、カツ丼(800円)を食べていた。高いなあと文句言いながらも食べきると、「治った」。腹減ってただけだったのか?!
 
 外に出て、うだるような暑さの中歩き出した。本当に暑い。途中で老人ホームの看板があったから、行ってみようということでそっちのほうに歩いていった(写真)。結構遠くて汗まみれになりながら桜島苑に到着。受付に行って、「日本けん玉協会のものですが、もしよろしければ利用者の皆さんとけん玉するとか披露させていただけませんか?」と聞いてみた。一時間後の14:30に皆さん集まる時間があるのでそのときにするということになった。その間、涼しい部屋で休ませてくれ、助かった。

 突然やってきたものの、老人ホームでけん玉披露は初めて。A君と相談して大きな声でゆっくりやろうと決めた。時間になって、やってみると無表情な人、喜んでくれる人・・・はっきり言えば少しやり辛かったけど最後には暖かい拍手を頂き嬉しかった。職員の方は、皆さん喜んでましたよ、と言ってくださるが反応をそんなに表に出さない(出せない)方達だったから少々戸惑いもあった。特別養護老人ホームで、けん玉を握れる人はほとんど無く、見せて終わりということになった。

 
  ここを出てからは島の反対側にある埋没鳥居を目指す。もちろんヒッチハイクで。車どおりは多くないが、熊本から来たという人に桜島口(桜島と大隈半島がつながっているところ)まで乗せてもらった。
 桜島は美しい島で、青い海に豊かな緑。途中では溶岩台地が露出している眺めのいい場所も通った。島一周は車で一時間ちょっと。桜島口から1kmほど歩くと、さらに車が通ってない。そして暑い。年中で一番暑い季節、国内で最も暑いといってもいい鹿児島を重い荷物かついで歩くのはキツイ。またヒッチで東京から車できたという吉岡さんに乗せてもらう。吉岡さんも初めての鹿児島で、何があるとか全く知らない。埋没鳥居に行ってみたが、意外なほどに普通だった。写真を撮っただけで特に何も感じなかった。むしろ、苦労してきたのにこれだけかよ、とも思った。今思うとあれは火山灰で埋まってたのか・・・すごいなあ。

 そこから島一周の旅に同行させてもらった。あまり会話はなく、運転も正直恐かったかも。ぐるっと周って展望台に行った。山にのぼりたいなあ。で、また桜島口で降ろしてもらいお別れ。旅をすると同じように旅をしている人に出会うもんだ。旅をしないと旅をしている人には出会わない。吉岡さんは今から佐多岬というところに向かうらしい。俺も地図を見て、そこが鹿児島の最南端(離島を除く)だから行ってみたかったけど、明日A君は鹿児島空港から東京向いて発つから、空港のある国分というところを目指した。まあバスは出てるけど、お金もかかるしおもしろくない。ヒッチにこだわった。18切符はもったいないが。国道の横に立ちながら秋吉君と「ここまで乗せてくれた人は30までの若い人ばっかりやなあ、年いった人にも乗せてほしいよな」と話していた。
 
  このヒッチ場所はバス停で左に大きなスペースがある。スペースの手前に立って手を上げ、一瞬迷う時間を持ってもらってバス停のスペースに止まってもらおうという作戦だ。たいていヒッチはこんな感じでしてきた。

“ヒッチは場所が命”

少しして、夫婦の方が止まってくれた。50くらいで、話していた通りになってびっくりだ。このころになるとヒッチハイクにも慣れ、通りがかる車の人の目を見ると止まってくれそうかどうかわかってきた。この方はHさんといい、ここであったのも何かの縁と言って、良くしてくれた。  泊まる場所(A君は最終日だから野宿はイヤだという)を知り合い伝いに見つけてくれ(ツインで5000円、A君おごり)、飯食う場所まで教えてくれた。今までヒッチハイカー見ても乗せたこと無かったらしいけど、兄ちゃん顔がいいわーっていうことで止まってくれたらしい。

 飛鳥と書いて「ひちょう」と読むビジネスホテルに入り、とりあえず飯に行く。教えてもらった「家康」という店に。別に安くも、特別美味くも無かったけど満腹。明日朝、Hさんがもしかしたら空港まで送ってくれるかもしれないと言っていたが、万が一のために国分駅で空港行きのバスを調べた。でかい風呂に入りたいから交番で銭湯ないか聞いたけどこの辺には無いらしい。コンビニで最後の晩餐ビール&つまみを買って帰った。風呂に入ってるときにHさんから電話があって、明日空港まで送ってくれることが決定。

 奥さんはスナックを経営していて、行くように言われたけどきついなあ。途中だった風呂に入りなおし、溜まった洗濯物を洗った。ベッドに横になると疲れが相当たまっていることに気付いた。体が重い、ダルイ、眠い、キツイ。当ても無くヒッチハイクでけん玉行脚は想像以上に疲れる。A君が風呂から出てくるのを待って、おばちゃんのスナックに電話してお礼と今日は行けませんと伝える。そしてビールを飲んだ。眠いというのが一番に来たが、A君は妙に、不自然なほどに語りたがっていたように見えた。
 
A君は、明日の飛行機で帰ります。

一週間、どうもありがとう。


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