半円筒形の胴部の一方が丸くなり、その先に女性の胸像が取り付けられたもので、上面は表面が凸凹になっている。その用途は糸を紡ぐ際に膝の上に乗せて羊毛をほぐすのに使用されたと考えられている。しばしばオノス(Onos
/ ΟΝΟΣ)と呼ばれるが、これは足を乗せる台を意味する語であるから正しい呼び名ではない。
黒像式の例は多いが、赤像式は少なく、五世紀後半の例が数点存在するのみである。両者とも胴部の両側面を画面とし、前面の丸い部分にフリーズ状の画面を配したものもある。
Cf. Harvard 1960.322 (Perseus
Project).
大きさ:幅およそ30cm前後。
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