調理器
クリバノス / Klibanos / ΚΛΙΒΑΝΟΣ

パンを焼くための蓋付の陶器で、日本の陶器でいえば焙烙に近い。

文献 : Athenaios 130f (Aristophones "Acharnaean85-)

ロパス / Lopas / ΛΟΠΑΣ

平らな浅い蓋付の鍋で、左右に把手がつく。日本の陶器でいえば焙烙に近い。

文献 : Athenaios 137f

大きさ:幅20cm程度

テガノン / Teganon / ΤΗΓΑΝΟΝ

tegenon,peganonとも。この鍋でイカを煮ていることから、フライパンとソースパンを兼ねたような鍋か。

文献 : Aristophanes "Knight" 92

ステレオン / Steleon / ΣΤΕΛΕΟΝ

本来は柄の意味。柄付の鍋か。

文献 : Athenaios 169b

キュトラ / Chytra / ΧΥΤΡΑ


煮物用の壷。アテナイオスはカッカベと同義語に扱っている。考古学では胴部が丸く、一つあるいは二つの把手が口縁部と胴部をつなぐように取り付けられた壷に当てはめられ、円筒形、あるいは樽型の竈の上に乗せて調理した。

文献 : Athenaios 169c, Aristoph. Ach. 284

大きさ:20cm程度


カッカベ / Kakkabe / ΚΑΚΚΑΒΗ

煮物用の壷。アテナイオスはキュトラと同義語に扱っている。

文献 : Athenaios 169c

バタニオン / Batanion

Patanionとも。煮物用の壷。

文献 : Athenaios 169d

エスカラ / Eschara / ΕΣΧΑΡΑ

浅い火鉢で、肉を焼くのに使用されたと考えられ、アゴラ出土の例では焼き串を乗せる台が口縁部についている。
Cf. Peris, Louvre P21695 (Amphorae in Lebanon)

大きさ:20cm程度

乳鉢

穀物を挽くための陶器で、石製のものもある。

大きさ:幅20−30cm程度