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60年代の歌謡曲 |
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青春歌謡/舟木一夫の部![]() ![]() 舟木一夫の部・その2 ![]() ![]() |
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青春歌謡/舟木一夫の部・その2
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デビュー第3弾となった「学園広場」が発売されたのは、1963(昭和38)年10月のことでありまして、世の中は1年後に迫った東京オリンピックに向け、いよいよ、その準備も最終段階に入ろうかというような頃でありました。
以前、「ジャッキー吉川とブルーコメッツのすべて」の「シングル盤ディスコグラフィー」でも書かせていただきましたが、全盛期あるいは全盛期に向けて人気急上昇中というような歌手の場合、当人はもちろん、周囲のスタッフなども予想しえないようなパワーが発揮されてしまうケースもあるわけですが、舟木一夫の場合、「高校三年生」のデビューから僅か4カ月、シングル盤にして3枚目の時点で、早くも、そうした現象が現れることになり、このレコードは、A面扱いだった「学園広場」だけでなく、B面扱いだった「只今授業中」もかなりヒットしました。
「修学旅行」のところでも書かせていただいた通り、私は、ずっと、この「学園広場」が「高校三年生」に続くデビュー第2弾だったと思っていましたし、B面の「只今授業中」についても、その後のシングル盤のヒット曲のひとつという認識でおりました。
「学園広場」はスローテンポの牧歌的なワルツの曲で、「只今授業中」はバックの混声コーラスが印象的なリズミカルな作品でした。
遠藤実という人は、こういう学園ソングを作曲するために生まれてきた人ではないかと思うほど、この人が作るメロディは学生服の汗臭さ、あるいは、女学生の髪の毛の香りというか、要するに、思春期のフェロモンがプンプンと匂ってくるような雰囲気を極めて濃厚に漂わせているわけでありまして、その辺りの遠藤実の魅力は、昭和40年代に入ってからも、森昌子という天才的な歌手の出現により、舟木一夫を知らない新しい世代の人々も、舟木作品に比べて一回り幼い中学校に舞台は変わるものの、「せんせい」や「同級生」「中学三年生」といった曲を通じて、遠藤実の世界を体験することが可能になるわけですが、その辺りの昭和40年代後半の状況につきましては、今年の年間企画であります「山口百恵デビュー25周年記念特別企画/70年代アイドル“不死鳥”伝説」の方で、何れ、取り上げさせていただこうと思います。蛇足ながら、もし、森昌子が引退をしていなければ、現在、懐かしい歌が聞ける数少ないテレビ番組の一つでありますNHK「ふたりのビッグショー」で、「舟木一夫と森昌子」というのは、ぜひ、実現していただきたい企画ではあります。
それはともかく、ジャケット写真を見ていただけば分かる通り、「高校三年生」に続いて発売された「修学旅行」「学園広場/只今授業中」という2枚のシングル盤も、舟木一夫は学生服姿でありまして、その路線の徹底ぶりがうかがわれるわけですが、この学生服路線は、実は、これで終わりではありませんで、まだまだ続くことになります。
舟木一夫の部・その1はこちら
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