特集■'84年夏、日本映画の潮流 ――若手監督はいま……

「月刊シナリオ」1984年8月号 p.4〜5


日本映画は、年々、観客動員数に減少が見ら
れ、今年のゴールデン・ウィーク興行は、そ
の傾向に更に拍車をかけた落ち込みを見せた。
日本映画に明日はあるのか!? もはや、若い
才能に期待するしかない。若手監督は、この
凋落傾向に歯止めをかけられるか!?彼等は、
いま… どこに向かおうとしているのか……!?
以下は、若手監督40名に試みたアンケート。


長谷川和彦

1 今年なされたお仕事は?

根津甚八、宇崎竜童ほかの、ル・トゥケ「フランス・オートバイ耐久レース」のドキュメンタリー番組と、ビデオを演出。「ル・トゥケへの道」ビデオ・カセットはポニーから発売。
石井聰亙監督の「逆噴射家族」の製作を担当。チケット売りに、現在一所懸命走り回っています。

2 現在は?

自分の次回作の脚本を執筆。

3 これから何を計画されてますか?

それを撮ることだけ。

4 シナリオの貧困が言われてますが、その原因、対策などへのご意見。

原因は多々あるだろうが、新しい人を発掘・育成する方法論を映画界(いやな言葉だ)が持っていない。
その新しい方法論として、去年からディレクターズ・カンパニー脚本募集を始めた。人が探してくるのを待つのではなく、自分たちで見つけようということ。去年の脚本募集で準入選2位 の「台風クラブ」(加藤裕司)は、 相米慎二監督で映画化を企画中。



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