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 カモ目カモ科  大きさ 48cm 翼開長75cm〜88cm 冬鳥 北海道〜本州(北海道では夏鳥で一部が越冬) 
 10月〜4月本州には冬鳥として飛来。北海道では繁殖する群れもある。ナポレオンハットと呼ばれる美しい帽子をかぶっているような頭が特徴のカモで人気がある。小さな群れで行動するので、各地で少数しか観察できない。
ウォッチングのコツ・・・全国的に飛来はするが、少数なので、水鳥のいるところにはかならずいるというわけでない。よく水鳥が飛来する場所で、混ざっていることが多いので、そのような池や湖に観察に行こう。
 日中は、湖の真ん中のほうとか、葦の根元で隠れて休んでいる。写真は水辺の草の種子を食べているところで、こうした場面に出会うと近くで観察できる。
ヨシガモ
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平成17年1月26日 さいたま市 荒川彩湖(さいこ)公園  

 荒川彩湖と隣接する秋ケ瀬公園は、埼玉の野鳥愛好家の中では定番の場所。
 さいたま市の郊外にあり、都市の中心にありながら、渡りの鳥が休憩する絶好の位置にあるため、貴重な鳥に出会える場所として有名だ。とはいえ、やはり町中をやってくるのもおっくうで、なかなか足が向かなかった。
 この日、ヨシガモに会いたいと、重い腰をあげた。風の強い日で、向かい風に飛ばされそうになりながら、湖畔を歩いていると、いきなり見つけた!
 強風に大きく波立った湖畔に、数十羽の群れで浮かんでいる。

 ヨシガモは、「ナポレオンハット」と呼ばれる鮮やかな緑色の冠をいただく、人気者。
 各地に飛来はするのだが、数は多くない。
   

← 彩湖全景

 彩湖は、治水湖で、まわりは遊歩道やジョギングコースになっている市民いこいの場所。
 湖面ではこの寒いのにウィンドサーフィンが浮かんでいる。
 
 土手の右手には荒川が流れており、河川敷が続き、コミミズクなど猛禽類も観察できる。

 風に飛ばされそうになりながら、必死で湖面にゆれるヨシガモの群れにカメラを向けていると、おじさんが来て「このあたりの岸にあがってきたかい?」と私にきいた。 
 なんでも、オオバンの群れなんかにまじって、岸で草の根元をついばんていたりするそうだ。
 おじさんと別れた後、少し歩き、また戻ってくると、なるほど、オオバンの群れに混じって、一組のヨシガモのつがいが岸にあがってきた。

                   ↑ 岸にあがったつがい

  なにやら一生懸命、ついばんでいるが、湖面の優雅なすがたとちがって、おしりが重そう・・・。
 つかず離れずして、可愛い夫婦だ。おくさんの目をみて!きらきらしている。

 はあ・・・・・今度ははいつくばって撮影。私に警戒した様子ながら、逃げようとはしない。都会の探鳥地は人馴れしている鳥が多いから、時おり信じられないくらいゆっくりと観察させてくれる。また、迷鳥などが入るとあっという間に情報が流れ、たくさんのウォッチャーが集まるので、珍しい鳥もけっこう観察しやすいように思う。
 オオバンたちが騒々しく湖面に引き上げると、この2羽もあわててついていってしまった。
 

公開:2006.10.11

by ぽんぽこ