クモ目コガネグモ科ゴミグモ目 大きさ 12〜14mm、オスはひとまわり小さい 分布 本州〜九州、沖縄 |
日本には10数種のゴミグモの仲間が生息しており、人家周辺から山間部まで見ることができる。 巣は丸い網(20〜40cm)で、食べかすなどのゴミをぶら下げる。そのゴミにまぎれ(擬態)て隠れる習性を持つ。おしりに円錐状突起があり、ゴミそっくりに変装し、名の由来にもなっている。 |
ウォッチングのコツ・・・・今回紹介する種類は山間部の清流沿いの草の葉についていた。人家周辺に普通にいるというゴミグモは、網についているゴミが特徴であり、そんな網を見つけたら、網の中央のゴミの中をのぞいてみよう。ゴミそっくりの本種がいるはずだ。 |
撮影 : 栃木県北西(平成19年5月)
スター☆な生き物がいないかと川原を散策。すると、いきなりスターなやつが現れた・・・☆
ごらんのように、そいつはクモ。どこがスターなやつ☆かというと・・・・・・・。
じゃーーーん! なんと、こいつ、おしりに星、つまりスター☆がついているのだ!!
名前がわからない。でも、姿かたちから想像するに、きっと「ほしぐも」とか「すたーぐも」に違いない。
そして、家に帰ってさっそくこのクモの名前を調べて愕然(がくぜん)とした。
なんと、このスターなやつ、「ゴミグモ」という名前だったのである。
おしりにこんなにもきれいな星を抱えているのに、ゴミとはひどすぎる。
ゴミグモ(Cyclosa octotuberculata)は、コガネグモ科のクモで、日本には10種以上いるそうだ。人家の軒下などに巣を張るなど、ごくごく普通のクモだそうだ。山地に棲む種もいるようだが、今回のスターなゴミグモは、残念ながら種名がわからない。ヤマセミの撮影の合間にコガネグモを探していて見つけたので、人家周辺に棲む種類ではなさそうだが・・・・。
名の由来は、身を隠すために巣にゴミをぶら下げる習性があるからで、巣の中央でゴミに擬態(ぎたい)する様子はゴミとそっくりとのこと。星に見えたおしりの突起が、リアルなゴミを演出しているらしい。巣の写真がないので、こんど巣を見つけたらこのページにはりつけることとしよう。
スターのはずがゴミのクモじゃ悲しすぎる。なんか他にいい名前はないものか。
星とゴミ・・・・・英語ではスターダスト・・・・。「星屑(ほしくず)」だ。
ホシクズグモ・・・・英語ではスターダストスパイダーか・・・・。
なんか、スターなやつっぽくて、けっこう素敵な名前だと思うのだが・・・・・。
(公開:2007.6.20追加)
撮影 : 茨城県(平成19年6月)
さて、ゴミグモの巣を探していたら、あっというまに数ヶ所で見つけてしまった。巣についているゴミグモの様子を紹介しよう。
(公開:2007.6.3)
ゴミにまぎれたゴミグモ、わかるかな?
真ん中あたりにひそんでいる。先に紹介した栃木産のゴミグモとかなり似ているように思うけど、同じ種類なのか、さっぱりわからない。
巣についているゴミは6cm前後か? ゴミグモ2で紹介した巣のゴミと比べると、約半分の大きさだ。