無尾目アカガエル科(日本固有種)  大きさ 3cm〜5cm  分布 沖縄、奄美大島、徳之島、喜界島等
 森林の周辺や草地、田んぼなどに生息。人家周辺でも見られる。繁殖は春で、おもに水田等に卵を産む。
ウォッチングのコツ・・・わりと人家近くにもいるから、生息地では観察できる可能性は高いだろう。アマガエルに大きさ、形との似るが、両種の生息域が重なるところはないので、間違えないだろう。アマミアオガエルやオキナワアオガエルに似るが、本州でのモリアオガエルやシュレーゲルアオガエルと、アマガエルを見分けられれば、まず間違いなく見分けられる。
 前回に引き続き、捕獲し翌日に撮影する。
 ニホンアマガエルにそっくりで、奄美大島の森で出会っていなければ、ハロウエルアマガエルだなんて気づかない。ニホンアマガエルと比べて、後肢が長く、水かきも発達し、全体的に細身だというが・・・。正直、さっぱり違いがわからない。

 
ハロウルアマガエル、もしくはハロウルアマガエルと表記され、学名はHyla hallowellii。日本の両生・は虫類を研究したハロウエル(Hallowell)氏にちなみ、献名された。奇妙な名は、ハロウエル氏が発見したり、命名したというわけではないらしい。

 実は今回のリポート、「ハロウエル氏とハロウエルアマガエル」をテーマにしようと思っていた。ところが、このハロウエル氏、ネットで調べても詳細がわからない。少ない情報をまとめてみると・・・。
   ・トノサマガエルの命名者らしい
   ・ハブを科学文献で世界に紹介したらしい
   ・1860年前後に活躍したらしい
   ・ファーストネームはエドワードかもしれない
 
 こんなところだが、出身国や性別もよくわからない。それどころか、上記の内容が同じ人物のことを言っているのかもよくわからない。今度機会があればもう少し調べてみたいと思うのだが・・・・。

 カエルに自分の名が残るくらいなのだから、それだけで偉大な業績である。ということはハロウエル氏だってすごい人なんだと思うのだが、その足跡がほとんどたどれない。ハロウエル氏とはいったいどんな人だろう?

 ・・・・・不思議な人なのである。
 


ぶんぶく ぶんぶく探検隊トップページへ
リンクフリーです

 
 そして下が今日の1匹・・・。ハロウエルアマガエルである。
 金作原(きんさくばる)の林道に入ってすぐ、周囲にはまだ田んぼが見える。リュウキュウアカガエルと比べ、もっと里の人家周辺にも生息しているのだ。
 押しつぶされそうなくらいの激しい大雨の中、道の真ん中を元気に跳ねていた。
 

ハロウエルアマガエル

もどる

平成16年4月1日   鹿児島県奄美市(奄美大島)

 前回のリュウキュウアカガエルに続き、奄美大島カエル・パート2である。
 しかし、夜の大雨のせいで、生息地の風景写真がない。昼間の金作原から1枚・・・。
 うーーーん、やっぱり奄美の森は良い。

↑ 金作原の森より

 ↑ ハロウエルアマガエルだ!

(平成19年4月14日 公開)