クチベニマイマイ 

柄眼目オナジマイマイ科  大きさ 直径3cm  分布 本州(中部〜近畿地方)
 名前の通り、口の部分が紅色のきれいなマイマイ。口の内側は赤紫。北限は長野県で、南限は和歌山県とする近畿地方に広く分布する。樹上性で、湿気の多いところを好む。
ウォッチングのコツ・・・カタツムリなので基本的には、雨の日とか、雨上がりがチャンスだろう。1匹しか会ったことがないのであしからず・・・。近畿ではもっとも普通に見られるカタツムリだそうだ。

もどる

ぶんぶく ぶんぶく探検隊トップページへ
リンクフリーです

撮影: 平成17年5月1日 三重県大山田村

 こんなにきれいなカタツムリは見たことない。ひと目見て、クチベニマイマイだ!と興奮してしまった。近畿にしか生息しないカタツムリで、もちろん初めての出会い。
 殻の口の紅色がなんともきれい。この紅色が名の由来だそうだ。 
 でも・・・・・・、図鑑で見るクチベニマイマイは、渦に沿って黒い線(色帯と呼ぶ)がある。
 このカタツムリには色帯がなかった。ちょっと不安になって、いくつかの本で調べているうちに、色帯がないクチベニマイマイの写真を見つけた。そういう個体差があるみたい。
 

 持って帰りたくなったけど、がまんした。移動性が低く、遠くに行くことが苦手の生き物だから、限られた地域で多様に種が分化したカタツムリ・・・。生息域の外に持ち出すなんて恐れ多い・・・。いつまでものんびりとマイペースで暮らすがいい。
 とうとう顔を出してくれないこいつをそっと草むらに置いた。

 クチベニマイマイは樹上性のカタツムリだ。カタツムリの仲間で樹上性というのはわりと珍しいようだ。ずっと木の上で暮らしているのなら、偶然に出会うというのは確かに難しいのかもしれない。
 僕がなぜ見つけたかというと・・・・・同乗のぽんぽこ「サルがいる」と騒いだから車を停めたら、そのすぐ脇にぶら下がっていたのだ。もちろんサルは幻・・・。でも、アシストには違いない。最近、にわかにアシストが増えているぽんぽこだが、なんともまわりくどい、と感じるのは僕だけだろうか。

2006.1.31 公開